夫婦一組あたりの出生数も減っている
これ👇も素人に多い人口統計の読み誤り。
再生産年齢の女の人口構成が若齢に偏れば第1子が、高齢に偏れば第3子以上の割合が大きくなりやすいことからも、出生に占める第3子以上の割合の大きさが夫婦が産む子の数の多少の指標にならないことがわかる。
出生合計に占める第3子以上の割合は1980年が16.9%、2023年が16.8%でほぼ同じだが、グラフにするとその違いが明確になる。
1980年→2023年の減少率が第2子>第3子以上>第1子であるために、合計に占める第3子以上の割合が変わっていないだけで、夫婦一組あたりの出生数が増えているわけではない。
付録
以下は国立社会保障・人口問題研究所の第16回「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」からだが、子供数0と1の割合が増大して平均子供数が減少していることがはっきり分かる。