リベラリズム布教に狂奔する日本の社会学者
アメリカのBLMに呼応して、日本でも社会学者が日本人をリベラリズムに従わせようと必死だが、ロジックが出鱈目過ぎて成功しているとは言えないようである。
一つ目がフェミサイドだが、
15歳少年による福岡女性刺殺事件 「わいせつ目的」を“無差別”と報じる問題点
— 文春オンライン (@bunshun_online) September 6, 2020
「フェミサイド」とは何か #フェミサイド #文春オンラインhttps://t.co/Z7c1xj7VVK
警察庁の最新のデータによると、世界的に見て殺人件数が少ない日本では、殺人によって命を奪われる女性は100万人当たり3人以下と非常に低い水準となっている。
しかしながら懸念すべき点として、殺人事件の犠牲となった319人のうち女性は181人と過半数を超えており、日本は被害者の女性比率が世界で最も高い国の一つとなっている。
今回、福岡市で発生した残酷な女性刺殺事件によってあらためて明らかになったように、日本社会にも確かにフェミサイドが存在する。
これについては検証済である。
日本は近年のメキシコや1990年代のロシアのような男同士が抗争を繰り広げる社会ではないので、殺人の被害者も「男女平等」に近づく。この社会学者は殺される男が少ないことを懸念していることになる。フェミサイドはフェミニストが「男は加害者(=悪)/女は被害者」という固定観念を人々に植え付けるためにでっち上げたものであり、現代の日本人が真に受ける必要はない。
フェミニストが殊更に男の加害性を強調する背景には、強者の女による弱者の女の搾取の構造(強者の女の加害性)を隠す意図もあると思われる。指導的フェミニストは『動物農場』の🐷と思えばよい。
毎日137人の女性が、パートナーや家族に殺されているーー。
— TBS NEWS (@tbs_news) December 5, 2019
いま世界で問題視されている #フェミサイド のこと知っていますか?
日本も決して、他人事ではありません。#みんなのWHY pic.twitter.com/w8olAfGwG1
【衝撃事件の核心】夫を殺害…遺体を冷凍庫に、骨をカバンで持ち歩き…「供養」と「不倫」法廷で赤裸々になった女の流転 - 産経ニュース https://t.co/uoBzjv8Ooe @SankeiNews_WESTさんから pic.twitter.com/tpoMrUfV83
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) June 15, 2018
不倫殺人の果てに「首を絞めたのは…」と法廷で罪を擦りつけ合う男女 鈴鹿事件裁判傍聴記 https://t.co/LSolIKqBaH
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) May 9, 2019
【イザ:社会ニュース】マイコを殺してやりたい…茨城・モルタル詰め夫殺害事件で母の陳述 #イザ https://t.co/sBAubUOck0
— イザ!編集部 (@iza_edit) July 1, 2019
「産後うつ」が原因か!?
— しらべぇ【公式】 (@sirabee_news) July 1, 2019
夫を刃物で切りつけ殺害しようとした妻 悲惨な事件に「育児の孤独感はわかる」の声も | ニュースサイトしらべぇ@sirabee_news #横浜市 #殺人未遂.産後うつ https://t.co/XW3xNWWS0F
「夫を殺す方法」執筆の米女性小説家、夫殺害容疑で逮捕 https://t.co/2lZHYBpoMM
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) September 15, 2018
二つ目はこれ(⇩)だが、無茶苦茶過ぎて論じるに値しない。
「民族」を発明した国、人種差別は他人事か 小熊英二氏 https://t.co/In3PUIiVUC
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) September 10, 2020
肌の色は「同族か否か」を見分けるために最も有効だからである。
「なぜ耳の長さでなく肌の色が重要だと思う?と尋ねます。身体的特徴と言われるものはほかにもたくさんあります」
肌の色を重要視するのは黒人も同じ。
【 #見た目問題 】
— withnews (@withnewsjp) December 20, 2018
アフリカでは、黒人にもかかわらず白い肌に生まれたために、身体を切断され、殺される人たちがいます。#アルビノ の人たちです。
見た目問題の取材を続けている岩井建樹記者@ttk_iwi が、両腕を切り落とされたタンザニアの女性を取材しました。https://t.co/3HlFIIxBTQ #withnews pic.twitter.com/GeSUJHWLKg
近代以前の西洋社会には非白人が少なかった→「区分」は白人を区分するためのものだった→身体的特徴よりも身分の違いが重要だったためである。
「また、西洋でも身体的特徴が重要な区分になったのは近代以後とされています。それ以前は『貴族か平民か』といった区分の方がずっと重要でした」
アッカド人、ソマリア人、マジャール人、朝鮮人などの「〇〇人」に相当する言葉として「民族」を使うようになっただけで、人間集団の区切り方としては大昔から存在する。
人種とは別に、独自の区切り方を作ったのです」
漢人にとっての匈奴、ローマ人にとってのギリシャ人やガリア人やゲルマン人、イングランド人にとってのスコットランド人やアイルランド人は「人種は同じだが別の民族」であり、支配ー被支配の関係もあった。
アメリカに移住したヨーロッパの各民族が「白人」として一体化したのは、黒人に比べればイングランド人、ドイツ人、イタリア人、アイルランド人などの違いは微々たるものだったためである。
結局、最後のこれ(⇩)を言いたいがために出鱈目を言っているわけだが、
「まず、国内に差別があることを認識する。そこから始めてはどうでしょう」
社会学者が執拗に「差別」に拘るのは、彼らが信仰するリベラリズムの核が「原罪と贖罪」だからである。彼らは『ジョジョの奇妙な冒険』第四部に登場する錠前のスタンド使い小林玉美のように、相手に罪の意識を持たせて心理的に支配しようとしている。
アメリカのリベラリズムについてはこちら(⇩)の「Ⅰ リベラルという宗教」が参考になるのでお勧め。ちなみに、フェルドマン教授は「従軍慰安婦」を日本人の原罪と考えているらしい。
「人種間の平等」がリベラルの”宗教“であるという考えを、私は直接的にはハーバード・ロースクールの憲法の授業で、ノア・フェルドマン教授に習った。
「そう、黒人を奴隷としてきた歴史が、我々が抱える『原罪』だ。では、この認識が最もよく表れた有名なスピーチは?」
「さて、南北戦争によって流された血、リンカーン大統領とキング牧師の暗殺、これによって『原罪』はすべて消えてなくなってしまったのだろうか」
「そう、我々はいまだ消えぬ『原罪』を抱えている。道半ばに倒れた『キリスト』の意志を継いで『白人と黒人の平等』という教義を世に広めようと努力し続けている。信仰にも似た熱心さと従順さで。この『人種間の平等』が我々リベラルの心の拠り所だ。この教えをリベラルの『信仰』としないで、他の何が信仰の名に値するだろう」
確かに、リベラルが信じているのは「人種間の平等」だ。この教義は後に「すべての人間の平等」へと拡大した。フェミニストはそこに「男女の平等」を入れ込み、LGBTは「セクシャリティの平等」を含めることを主張したからだ。
このキリスト教的発想がこの絵(⇩)の意味。
日本人が知らない、アメリカ黒人社会がいま望んでいること
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) July 15, 2020
――BLM運動が起こり、「構造的差別」に対するアメリカ社会の意識が変わり始めた。日本まではなかなか伝わってこない黒人社会の慟哭を、ピュリツァー賞受賞ジャーナリストのウェスリー・ラウリーが長編ルポで描く。https://t.co/9XMXPYTRE1
ところが、日本にはアメリカのインディアン殲滅や奴隷制のような歴史がないので、「日本人もアメリカ白人と同じ原罪を背負っている」と信じ込ませることは難しい。アメリカのリベラルの手法を直輸入すると、このように(⇩)ありもしない差別を捏造するしかなくなる。
「ブラック企業」に「黒人差別」の指摘 どう思いますか https://t.co/GqG5NYLqH9
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 28, 2020
「美白」は見えない差別? 日本人に広がるひとごと感:朝日新聞デジタル https://t.co/LBIGCbYMqB
— 朝日新聞大阪編集局 (@asahi_osakatw) September 6, 2020
でっち上げた差別をネタに大衆を支配しようとする社会学者は、学者ではなく社会運動家と名乗るべきだろう。
古市 上野さんはずっと敵がいたわけですか。
上野 そう。だから戦略的には動きますよ。私は経験科学の研究者だから嘘はつかないけど、本当のことを言わないこともある。
古市 つまり、データを出さないこともある?
上野 もちろんです。
古市 それはいいんですか?
上野 当たり前よ。それはパフォーマンスレベルの話だから。
上野 そう。その話を小熊英二さんに話したら、「社会運動家としては正しい選択です」と言ってくれました。
付録
ロシアのボリショイバレエがインド人を表現するために黒塗りすることをアメリカの黒人バレリーナが「差別」と批判するという筋違いなもの。
BBCニュース - ボリショイバレエ団の「ブラックフェイス」 黒人から「無神経」 https://t.co/OVOtt1xSvE
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) December 17, 2019
"I don’t think I can ever go back to Russia now." https://t.co/7CtIvTBgYB
— ESSENCE (@Essence) March 10, 2020
これは差別と言う名目でインド人からアメリカ黒人が「奪う」ことを意味する。Cultural appropriationの逆応用とも言える。
この前例が『ちびくろサンボ』で、虎が登場することから舞台がアフリカでないことは明らかなのに、黒人を描いたものだとする「簒奪」が行われている。
「ブラック企業は黒人差別」も、日本語をアメリカの価値基準で制約するという文化侵略である。
対リベラリズムでは、中国やロシア、あるいは豊臣秀吉や徳川家康を見習いたい。