ジェンダーギャップ指数のベースにある狂った思想

世界経済フォーラムから毎年恒例のGlobal Gender Gap Reportが発表された。日本は146か国中125位で、2022年の116位からランクダウンして過去最低となった。

このインデックスは

経済(Economic Participation and Opportunity)
教育(Educational Attainment)
健康(Health and Survival)
政治(Political Empowerment)

の4つのサブインデックスを合成したものだが、日本は経済と政治が低く、そのことが政府・自民党の「2030年にプライム市場上場企業の役員の3割を女に」や「10年で自民党議員の3割を女に」といった方針につながっている。

だが、このインデックスは「自分たちを進歩的だと考える西洋人がジェンダーイデオロギーに基づいて作成したもの」なので、日本人が自虐的になったり怒ったり、ランクアップを目指さなければならないと思う必要は無い。ベースにあるジェンダーイデオロギーが狂ったカルト思想なのだから、真面目に受け止める必要は全く無いのである。

「反LGBT」というお話がありました。いま、西側の世界で何が起きているかというと、ひじょうにある意味、冒険的な社会的実験が行われているというような状況なんです。

生物学的、遺伝学的に定められた「男女」というものは、そもそもないと考えたり、それを超えられたり、あるいは変えたりすることができるといったような考え方が生まれてきているわけです。

それらのアイデンティティー👇とはジェンダーアイデンティティのこと。

これはつまり、それらのアイデンティティーが、その社会的な面において、社会に中心にきて、その周りで社会が形成されていかなければならないというような動きがあるわけです。
わたしはそれが、「プーチンvs.進んだ西洋」というような対立軸を描いたと思っています。
まず、その「進んだ西洋」と言われる西洋は、カップルや、いわゆる伝統的な男女による家族というものを、もはや「超えよう」というふうに言うわけですね。
そして、そういった西洋人たちは、「プーチンは遅れている」とか「反動主義者だ」とかいうふうに言うわけなんです。つまり、それを言う西洋人たちは、自分たちのことを進歩的だというふうに考えています。

問題はロシアより、むしろアメリカだ』p.96-97

日本の上位の国々を見れば、ランクアップが「進歩」とは言えないことがわかるだろう。

大学ランキングもそうだが、進歩的な西洋人に合わせて「改革」しようとするから、日本社会に害をなしてしまうことになる。

“The woke movement and gender propaganda have the same objectives,” PM Orbán added. “Just like communism used to do, they divide the nation into artificial minorities and then incite antagonism between them; this is the basis for their power,” he insisted.

国際的に著名な女性の経済開発の専門家、オックスフォード大学起業とイノベーション・DPワールド名誉教授。さまざまなセクターのリーダーを集めるパワー・シフト・フォーラム・フォー・ウィメン・イン・ザ・ワールド・エコノミーと、開発途上国の女性たちのエンパワーメントに取り組む大手多国籍企業のコンソーシアムであるグローバル・ビジネス・コアリション・フォー・ウィメンズ・エコノミック・エンパワーメント(GBC4WEE)を立ち上げ、GBC4WEEではシニアアドバイザーを務めている。チャタムハウスのシニア・コンサルティング・フェローで、世界銀行グループでもジェンダー経済学に関してたびたびコンサルタントを務める。

著者のプロフィール

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