トッドのポーランド観
エマニュエル・トッドが最近になるまで気付いていなかったというのが意外(本当は知っていたのでは)。
ポーランドのウクライナ戦争参戦に危惧 歴史人口学者エマニュエル・トッドが鳴らす警鐘「問題はアメリカだけではない」 #AERAdot #AERA https://t.co/eRz4puuhPn
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) June 20, 2023
トッド 最近になって私自身が気づき始めたことがあります。アメリカについてよく私は話をするんですけれども、アメリカ以外にも「ロシア・フォビア(ロシア嫌い)」に動かされている自立した地域圏というものがある、という点なんです。
池上 それはどこですか?
トッド バルト3国、ウクライナ、ポーランドなんです。これらの国々はですね、ひじょうに「ロシアへの恨み」というものを持っている。必ずしもその恨みは明確なものではないんですけれども、そういったもので形作られている地域圏があるわけですね。
3/31/22 Colonel Douglas Macgregor: The US is Deliberately Ignoring the Path to Peace in Ukrainehttps://t.co/QUSsNlhvzl
— Scott Horton (@scotthortonshow) April 1, 2022
{W}hen we decided in 1999 to bring in Poland…[t]he Russian were very worried-not so much because NATO was hostile at the time but because they knew that Poland was. Poland has a long history of hostility toward Russia…. Poland is, if anything, at this point in time, a potential catalyst for war with Russia.
👆Benjamin Abelowの"How the West Brought War to Ukraine"に引用されている箇所だが、ポーランド人の対ロシア感情は韓国人の対日感情と似ていて、理性ではコントロールできない敵意・憎悪があるように見える。こういった感情は一般化・モデル化しにくいので学者は軽視しがちだが、現実の国際政治には無視できない影響力を及ぼしている。