心が折れそうなとき、どうしてる？ - 中級プロダクトマネージャーの憩いこっこクラブ🐔 活動報告 #14

2024年6月23日 20:33

Slackコミュニティ「プロダクト筋トレ」では、日々のプロダクトづくりにもっとワクワクするために様々な活動をおこなっています。

https://www.productkintore.org/

本日はその中で、中級プロダクトマネージャーが集まってテーマについて議論する「こっこクラブ」の活動についてお伝えします。
※ 初心者プロダクトマネージャーのための「ぴよぴよのみずたまり」というチームもあります

本日のテーマ: 心が折れそうなときどうしている？

心が折れそうになること、ありますか？

このテーマで集まっているためか「全く大丈夫！」という人はおらず「3日に1回は心が折れるもの」「半年に一回くらい折れてる」という発言もあり、プロダクトマネージャーとして働くことの大変さが伺いしれる状況でした。
そんな中でのそれぞれの工夫や知見について議論をしました。

疲弊タイミング - 1. 不確実性など、「わからないこと」を聞かれるとき

心が折れそうなタイミングを深堀りしてみると、「わからないことを答えなければならない瞬間」が上がりました。プロダクトを作ることは不確実性と向き合い続けることなので「必ずこうなります！」と胸を張って言える瞬間はありません。しかし、そんな中でもステークホルダーに「絶対」を求められるタイミングはあります。

無理に応えようとせず「わからないと素直に答えるべき！」という意見が多く出ました。不確実性をプロダクトマネージャーが背負い込む必要はありません。

一方、上司の立場としてはあえて聞いていることもあり、リスクや不確実性の大きさを知るためにあえてそういう質問をされることもあるので、わからないことを無理に決めきらずにどの仮説まで検証されているのかを答えるのが信頼される近道となるかもしれません。

疲弊タイミング - 2. 理想と現実のギャップが埋まらないとき

心が折れるタイミングを抽象化すると「理想と現実のギャップが埋まらないとき」であるという話になりました。HPとMPは異なり、理想に近づけるための労働は心を消費する感情労働です。

理想に近づけるためにたくさんがんばって、しかしその結果としてなかなかその差が埋まらないとき、人の心は折れてしまうことがあります。

回復方法 - 1. 本業以外のプロボノや趣味、副業

そんなときのおすすめの解決方法として、一度本業から離れて、プロボノや趣味、副業をするという選択肢がおすすめされました。気晴らしや自己肯定感の醸成といった効果はもちろんありますが、それ以外にも狭窄的な視野に気づいて別の視点から物事を考えられるようになったり、アナロジー的に謙虚さを取り戻したりできるといった効果もあるようです。

回復方法 - 2. 認められたい人がいると、人は頑張れる

「心は後天的に鍛えられるのか？」という問いに対して、「あの人に認められたい！という思いがあると頑張れる」というエピソードが語られました。そして、認められるためにたくさん頑張って、結果認められるという経験を通じて心が強くなったそうです。

確かに心が折れてしまうときには、周りに尊敬できると思える人や、あの人のために頑張りたい！と思える人がいなくなっていたことを思い出します。周囲の人からフィードバックを貰って謙虚に周囲を尊敬できるマインドセットを失ってはいけないと改めて感じました。

回復方法 - 3. 人と話す、頑張っている人に刺激を受ける

理想と現実のギャップが大きいとき、どうしてうまくできないのかと自己否定に陥ることがあります。しかし、実はそれが自分だけではなくてみんなが難しいと感じていることだと知ることで心が軽くなります。

また、周りを見ることで本気でやっている人が目に入り、そういった人からも影響を受けてまた頑張れるという話もありました。私たちの「プロダクト筋トレ」や、この「こっこクラブ」がそういった存在になれたら、大変うれしいです。

[余談] 他責の先に滲み出るリーダーシップ

心が折れないための方法論として「ジャーナリング」が紹介されました。

また、「自分で抱え込んでしまって心が折れてしまう」状況から周りを頼れる様になったジャーナリングの手法として「自責」と「他責」を切り替えて繰り返し考えて書き出すという方法が紹介されました。これにより、自分で抱え込まずに、周りに何を頼ればよいかがわかるようになります。また「他責」とは悪いイメージがありますが、周りに期待をして誰が何をするべきであると考えることは強いリーダーシップの一種である、という話もありました。

こっこクラブは「プロダクト筋トレ」で🐔

中級（2〜5年目くらい）のプロダクトマネージャーであつまってこういったテーマで議論をしておりますので、ご興味ある方はSlackコミュニティ「プロダクト筋トレ」へお越しください！