Valkyrie制作秘話② ~イントロ制作編~

どうも、お風呂大好きProdigiumです。まあ昨年度は3回ぐらいしか湯船につからなかったんですけどね~。親曰く水道代と電気代がもったいないらしい、なんだそら。

ということで、今回はValkyrie制作秘話②、イントロ制作編です。前回(制作秘話①)は割と自分語りが多かったので、こういう曲の内容に関連する話を楽しみにしてた人も多かったんじゃないかな? …え?そもそもそんなに読者がいない?

というわけでして、今回はイントロの話。

私が曲の中で最も力を入れて構成を考えるのは、実はイントロです。だって掴みって大事じゃない?一番最初の音が鳴った瞬間に、1小節目に入った瞬間に、聞き手を曲の世界にぐっと引き込むことで、「おっいいな」って思ってもらえる、続きを聞いてもらえると思っているので。

そういうわけで、Valkyrieのイントロの構成にはこれまでになく、とてつもなく気を払いました…と思いきや、実はValkyrieのイントロは、なんていうか…「降ってきた」んですよね、文字通り。最初はDAWに向かってにらめっこしてたんですが、なーんにも思い浮かばなくてですね、かなり焦ってたんですが、ある日風呂に入っているときに、ふとメロディーが降ってきたんですね。「これだ!!!!!」って思って。そこからメロディーラインとコードをDAWに打ち込んでイントロの概形が完成したんですよね。お風呂、大事

画像1

図1.Valkyrieのピアノ譜 19小節目までがイントロ


注)この画像を許可なく利用することを禁じます。ただし私的利用の範囲内であれば自由に使ってもらって構いません。また私的利用の範囲外であっても、著作者(私)の許可を得ることで利用できる場合があります。

ところで、曲を作り始めるにあたり、BPM設定にも悩みました。前にBPM変化のある曲を作って大失敗した苦い経験があったので、少なくとも曲を通して一定のBPMにすることは決めていたのですが、逆に言うとそれ以外決まっておらず、はてさてどうしたものか。そこで、自分なりに今回の曲に求めるBPMの条件を考えてみました。それが

疾走感がある事(浮かんできたメロディーがかなり疾走感あるものだったので)
公募に出すにあたり、意味のある数値であること

この二つでした。

そしたら、『おぼろげながら浮かんできたんです、20という数字が』。太鼓の達人、20周年らしいじゃないですか。そしたらそれをお祝いするために20という数字を入れるしかない!ということで、20という数字を含めつつ、ちょうどいい疾走感を感じるテンポとして、BPM202(202.0)に設定しました。

また、私、「前半落ち着いてて、後半盛り上がる」イントロが大好きで、大体の曲はそういうイントロになってるんですよね(笑)。それを今回も踏襲しつつ、今回の達成目標である

シンセの音を使う

を踏まえて、

・前半はピアノをメロディーライン、ストリングスをコード担当にすることで、前作特有の浮遊感ある雰囲気を踏襲
・後半はシンセをメロディーライン、コード担当の両方に使ってより派手に、迫力あるサウンドにする

という構成にしました。これはかなり良かったと後から振り返って思いましたね、うん。一気に世界が開ける感じがしてかなり好みの仕上がりになりました。

さて、最後に皆さん一番気になってるであろう(そんなことないかな?)コード進行について。

コード進行は、

平易なコードを用いつつ、組み合わせを工夫することで雰囲気づくりをする

が私のモットーです。だから結構王道進行とか、カノン進行とか、しっかり聞いてみたらそればっかりなんですが、ひたすら同じコード進行にするのではなく、ところどころにこれまでと違うコード(7th、dim、階段などなど)を用いることで飽きが来ないようにしているんですね。

イントロのコード進行にしても、4小節ごとに区切って

前半:Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ
   Ⅳ→Ⅴ→Ⅲ
後半:Ⅳ→Ⅴ→Ⅲ→Ⅵ
   Ⅳ→Ⅴ5

こんな感じ。結構シンプルですよね。ここで意識したのは

いきなり王道進行を使うのではなく、進行が発展していった結果王道進行になること
Aメロにつなげるため、最後はサブドミナント→ドミナントの流れにすること

この二点でした。ここら辺は基本的な楽典をやっていれば思いつく内容なので、やはり音楽理論はやるべきですね。

そういった感じで完成したイントロ部分。Aメロではこれまで扱ったことのなかった「新たな要素」が出てきます。



ということで、今回はここまで。かなり分量としては多くなっちゃいましたが、私としてはこの曲の詳しい説明から、何か自分の作曲に活かせるものを見出していただければ幸いです。

それでは、よいDTMライフを!


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