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ライターには絶対になれないよな、と思いながらここ10年くらいを過ごしている話

なにかしらの文章をどこかに売り込みたい気持ちと、今のままでは無理だという諦めの気持ちを抱きながら日々を過ごしている。

Webメディアの編集スタッフとして働いていた頃、「これほどの文章を書ける人ならばぜひ一緒に」と組んだ方が今もライターを続けている。その人の仕事ぶりを見ていると、自分にも同じことができるとは到底思えないのだ。

自分にはまず"丁寧かつ正確な文章"を大量に生産する技術がない。加えて、書きたいテーマでなければまったく筆が進まない傾向がある。
ライターは依頼者の求めに応じて文章を作成しなくてはならないから、興味関心が狭く、出力にムラがあることは致命的な弱点だ。

そこで次に「特に需要がないのにライターになろうとするからいけない。なにか需要が大きな技術を学び、その専門性の高さをウリにするのはどうか?」と考えるのだが、そんなものがあればそもそも食うのに困っていない。すでに自らの専門性を売り出せるような立場なら、ライターとして身を立てようとすら考えないだろう。

結局のところ、本業を大事にしなければ、専門性を活かした書き仕事は回ってこないのだ。

自分の手元を見てみると、実際に仕事として成立しているスキルがいくつかある。周囲の支援や頑張り、我慢があって成り立っているものだから大手を振ることはできないが、定期的に棚卸しして磨いてやれば売り込めるくらい専門性が高くなる気配はある。

なお、スロットに関してはnote販売・演者業・来店告知など、いずれにも手をつけなくて良かったと思っているところだ。
Twitterを眺めていると、遊技外の技術介入要素にまったく追い付けていないことを痛感する。打ち手にとっても書き手にとっても、筐体の裏に隠された技術を読み解けなければ辛い時代だ。

ひとまずは、現下の状況に適応しよう試みる判断が正しいことを祈りつつ、業務に精励するしかないだろう。

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ちなみに、いま最も近い距離にいるライターとしては大家が挙げられるが、彼についての所見を述べると再現性がほぼない。

SNSや現場での情報収集力、そこからウケる企画をひねり出す驚異的な瞬発力、記事構成の巧みさやバランス感覚。どれを取っても唯一無二だ。

また、専門性の高さを活かすよりも「捻じれた事柄を剛腕で元に戻してシャッキリさせる」のが得意なタイプだとも思う。底なしの体力を持った社会性オバケでもあり、真似できることといえば正直SNSでの情報収集くらいしかない。

以前、「記事を書いてると脳汁が出んのよな」と話していたことがあった。近くで見ていると実際そうとしか思えない。スロットの話もたまにするけど、おそらく超革命RUSHに入ってもドーパミンが出ない人なのだと思う。

ある意味、あれは理想の生き方かもしれない。

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そんなわけで、しばらくは本業・副業に従事する時間を堅実に増やしたい。今年はイレギュラーもあったから受験はしないが、1~2年以内に国家資格を取れれば様々なジャンルで雨後の筍のごとく「やれること」が増える可能性がある。そのときにまだ書き仕事をやる意欲があるかは分からないけど、心躍る状態(天国!)になるのは間違いないだろう。

これで懐に余裕があればもっと楽に物事を進められるのだが、ないものねだりをしても仕方がない。今は働くとお金がもらえる状況であることを素直に喜びつつ、着実に前進できたらと思う。

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