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"カバネリライク"なスマスロの私的レビュー

皆さんは「ソウルライク」という言葉をご存じだろうか。

■「ソウルライク」とは…
…フロム・ソフトウェアの代表作『Demon's Souls』『DARK SOULS』などに影響を受けたゲームのこと。
キャラが何度も死亡を繰り返すことを想定されている、いわゆる高難易度の『死にゲー』であり、ダークファンタジー特有の暗い雰囲気で進行するようなゲームがそのように呼ばれやすい。

自分は「ソウルライク」に似たようなとらえ方ができそうなパチスロ――いわば「カバネリライク」と呼べるような機種が現在いくつか存在すると考えている。

※「カバネリライク」な機種とは…
6.5号機『甲鉄城のカバネリ』は、25+α継続するボーナス高確率状態中(ST)に、内部的にボーナスが当選させることで大量出玉獲得を目指すゲーム性。近頃、この形式で出玉獲得や上位STを目指す機種が続出しており、市場を賑わせている。

この記事では、カバネリのようにSTとボーナスで出玉を伸ばすゲームフローの機種を「カバネリライク」な機種として括り、
それらを実際に打った率直な感想を書き残しておきたい。

(1)『ToLOVEるダークネス(平和)』★★★☆☆

ST中のチャンス目とベル、ミッション成功によりボーナス当選を目指すタイプ。
CZ成功=ST直行のためか、カバネリと比べるとぼちぼちSTが重たく、またセット継続率も50%低い。
ただ、そのぶん上位ST(ハーレムモード)の破壊力は目を見張るものがある。
一息に5,000枚入ることもあるが、ひとたび上位に突入してしまえば一撃5,000枚吐き出すこともザラ。

ポイントは優遇時を見分けることだろうか。
通常時と駆け抜け時or天井到達時では、どうもSTの期待獲得枚数が異なるらしいとの噂。また、攻略サイトに明記されていないが、200G以内の連チャン時には攻略人数の引き継ぎもあり得そう(個人の推測です)。

ちなみに設定6の機械割は110.1%。
上位STにあれだけの破壊力があることを考えると、ボーナスの種類やST継続の抽選、上位ST到達率には未公開の仕込み(設定差)が何かしらあると想定して良い気がする。

そして、カバネリと違ってSTの期待獲得枚数に設定差が存在することを想定すると、パッと見て条件が整っているように見えても手が出しにくい。「下と上でSTの継続率、出玉性能に大きな差がある」と想像すると腰が引ける。

コイン持ちは30G/50枚と最悪の部類。どちらかといえばカバネリよりはヴァルヴレイヴと同様の立ち回りが要求される機種であることを踏まえると、やはり気軽に打てる機種ではない。

一時は『覇権』の声もあったけど、さすがに気のせいだと思います。
それはSANKYOが攫っていってしまったよ…。


(2)『ゴッドイーター リザレクション(山佐)』★★★☆☆

ST中のリプレイとレア役(対応役あり)によりボーナス当選を目指すタイプ。
STの突入契機はCZ成功と規定ゲーム数到達。ST突入率は設定1でも1/351.9で、カバネリよりやや甘い(カバネリの設定1は1/407.9)。

1,000枚ほど獲得すると上位ST「漆黒ノ捕喰者」に突入するチャンス(逆鱗ハンニバルとのバトル)が貰える。成功期待度は約75%。
また、リンドウ覚醒で上位AT「神堕(かみおち)」へ突入するらしい。
そっちはまだ見たことはないです。そういうのもあるのか。

カバネリやToLOVEると大きく異なる点として、ボーナス1回あたりの獲得枚数があまり多くない。ほぼ200~250枚の束で終わるため「音がバカデカい割にはST継続時の爽快感があまりない」と感じてしまう。

肝心の継続率も、カバネリと比べるとやや劣る点で心象が悪い。

↑神チェリーが引けると楽しいんだろうけどな…。

とはいえ支持率はかなりのもの。
平日でもない限り、どこへ行っても夕方くらいまでは空かないことが多い。

推測するに、打ち手にウケているのは「規定ゲーム数まで回せばなんかやれそう感」があることだろうか。

最近のスマスロは、CZを一回見るのに5,000~6,000円、時には2万円以上かかりがちである。それに比べてゴッドイーターは初当たりが即ST。132~150G程度回っている台を見て「300G台まで見ちゃおうかな~」と考える打ち手の心理、あると思います。

事実、自分も投入3~5,000円程度で300Gに到達して、そこで初当たりを仕留めて上位STにたどり着いたことがある。勝ち額が大きく膨らんだことはまだないけど、正直それで1,000~1,500枚も浮けば大したもんだと思う。

荒い機種であるとは聞くけど、神チェリーのような一撃フラグの存在も含めて、ユーザーには「現実的に勝ちを狙いやすい機種」として受け入れられているような気がする。

ちなみにST中のバトル勝利抽選は、成立役ごとの勝利期待度がすでに公開されているが「ホントか???」といった印象。

有利区間を切れば自動的にエンディング→上位STへと移行する機種だけに、
差枚がプラスとマイナスの状況では成立役ごとの勝利率が変動していてもおかしくないのでは…と感じる。

セットごとに戦う敵が変わる=勝利期待度が変わる点もイヤらしい。一生、ツクヨミかテスカポリトカとだけ戦わせてほしい。

なお、こちらはToLoveると違って設定6の最大機械割は114.9%。
一番上を打てるならばもちろん嬉しいが、ToLOVEるとは比にならない仕込みがある可能性を考えると、仕事終わりに小突く気にはそれほどならない。
ただ、一番上は機械割通りの破壊力があると聞き及んでいるので、朝から設定6を狙える状況ならば積極的に狙ってみたいとは思っている。

* * *

あと個人的に面白いと思うのは、キャラクターが全員しまむらやAvailで買ったような服を着ている点。
なんというか、原作のキャラデザインが中学時代のセンスで完全に止まってんだよな。特にカフェステージ。キャラクターの何人かをしまむらのマネキンに置き換えてもギリ分からない気がする。

ちなみにこれを書いている人間は、いつもユニクロとワークマンで買った服と、姉から買ってもらったちょっと良いアウターしか着ていない。あとかなり前に買った派手なだけのAdidasのジャケット。
それにいつもデカいリュックを背負っているから、きっと「トルネコ」みたいなあだ名を陰でつけられているんだろう。

ハッキリ言おう。他人の服装をバカにする資格などない。

でもセンス的には、年増もロリも全員『かぐや様』の白銀会長と同じレベルだと思います。

↓ [かぐや様は告らせたい] 会長のファッションセンス#shorts - YouTube

ベストポーチって前なんだ。
すいません、全部リュックに詰め込んじゃうので知りませんでした。

(3)『バンドリ!(平和)』★☆☆☆☆

純増に対する意識が低い。もはやスペックについて語る気なし。

ToLOVEるとゴッドイーターとカバネリを水で薄めたようなゲーム性。
スマスロの中では飲み込みが若干マイルドな点"のみ"やや好感が持てるが、
出玉量や速度までマイルドなのはさすがにいただけない。

カバネリの最も優れていた点は、出玉量の均質さと純増の速さにあったと思う。

「無名回想」突入で出玉増加が止まりはするが、1,000枚程度まで素晴らしいスピード感で出玉ボリュームを増やすことが可能であったからこそ、休止者層を掘り起こすほどの厚い支持を得られたのではないか。

先に述べた2機種についても、出玉量の多さに若干バラつきはあるが、純増の速さでカバネリを上回っていた。
ToLOVEるダークネスはAT中の純増が約6.6枚。ゴッドイーター リザレクションは約9.0枚。ボーナスの期待獲得枚数こそ異なるが、両者ともに獲得した枚数を一息に消化できる性能を持っている。

一方のバンドリ!は、ATの純増が約4.7枚、らしい。
ただしボーナスの獲得期待枚数が100枚からで、拓当てをすごく頑張ってようやく600枚取れるかな…?といった感じ。

あれ、平均獲得枚数は何枚だろうな。上位STで約305枚って書いてるし、たぶん下位だと120~150枚くらいなんじゃないだろうか。
きょうび、120~150枚を純増4.7枚で出されてもね…という感じだ。若い打ち手にとっては火遊びにもなりゃしないだろう。

カバネリは一応約2.8枚らしいが、おそらくST中とボーナス中両方の数字を平均しているためにこの数字になっているはず。
ボーナス中だけカウントすれば、純増5.6枚くらいにはなるのではないか。

そう考えると、一応コンプリート可能な機種とはいえ、ST(AT)の出玉が細い点はやはり気になる。

純増の低さは、実質的には出玉の遅さでもある。
仕事終わりに一発勝負!!!みたいな状況な人が、あの出玉量と速度で満足できるとは到底思えない。

スマブラ開発者の桜井政博氏も言っていますが、ゲームにおいて「遅さは罪」である。これはスロットにも同じことが言えると思います。


結論:カバネリライクのゲームがカバネリを超えることはたぶんない

【結論 まとめ】
・カバネリライクな機種がカバネリを超えることはない。たぶんない。
・でも「ToLOVEる」と「ゴッドイーター」はカバネリの大事な部分は抑えられているし、スマスロになったことでもはや必須項目となった一撃性も担保できているので、人気はしっかり出ると思います。
きちんとカバネリとは差別化ができていると感じるし、稼働率もまだまだ落ちないのでは。

・ただしバンドリ、テメーはダメだ。

もう一回いうぞ。バンドリ、テメーはダメだ。

何かのテスト機種みたいな位置づけってことなら分かるんだけどな…。版権が大好きな人は打ち込むかもしれないけど、自分は別にそうじゃない。世の中の大多数の人もそうだろうし、いまさらカバネリより面白くないもんを流されてもキツいよ、という話。

上位STを差してもイライラしながら消化していたので、たぶん二度と触らないと思います。

ToLOVEるの方は幸運なことに概ねクリアできたので、今度はゴッドイーターで5,000枚以上の出玉獲得を狙ってみたいです。
朝からしばけると尚よいのだが…。

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