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Vol.75 やっぱり、アフリカは人が輝いている大陸だった。#4

皆さんこんにちは!今回で最後の執筆になります、しずのこうきです。
このワンウィークライターで今までの留学や自分の経験について振り返ることができて自分としてもとても貴重な経験となっております。
自分の記事が少しでも誰かの役に立っていればいいなと思いつつ、最後の記事を書いていきたいと思います。

前回までは、私がケニア留学に至った経緯や準備、そして留学生活のリアルをお伝えしてきましたが、今回はさらにリアルな部分に迫りつつ、まとめとしていこうと思います。

留学の苦労とその克服のために工夫していること、そしてまとめとして自分が留学で気づいたことを書いていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいな
それでは、どうぞ!



1.留学で苦労していること、克服のための工夫


前回は、留学生活の様子の中でも楽しい部分、明るい部分を書いていましたが、留学生活では楽しいことばかりではなく、苦労していることや大変なこともたくさんあります。今回はそんな部分や、その克服のために普段どんな工夫をしているかを記そうと思います。 

・「いつメン」になるのが難しい:


これは特に大学の中で起こる苦労です。私は現地学生の3、4年生用の授業を取っていることもあり、クラスメートがすでに仲のいいグループを作っていることが多いです。

そのため、なかなかその輪の中に入ることが難しく、ご飯を食べる仲間やグループを作るのがとても大変でした。もちろん優しい人もいるので輪に入ることもあるのですが、何回も話したりご飯を食べるいわゆるいつメンになるのはとても難しいです。また、英語や話題などが自分が慣れていないことも多く、入っていくのに躊躇してしまうことも日常茶飯事です。

克服のための工夫として、まず一人でいる人や少人数のグループに話しかけることをしています。そこから、その人の知人と仲良くなったり、席が近い人と話したりすることで、毎回話す友人を作ることができました。

いろんな人と話した結果、できた友人たち


・授業でのモチベーションの維持:

これは前回も話しましたが、教授が授業をキャンセルしたり、セメスター終わりなどの時期によっては授業の内容が明らかに手抜きだったりといこともあって、モチベーションを保つのに苦労しました。また、生徒がディスカッションの間にAIを使って答えていることもあり、自分の中の理想との差に普通に萎えてました。。。

モチベーションを保つために、まずは自分で教科書を読んだり積極的に教授に質問したりして知識をつけ、自分から発言できるようになる努力をしました。例えばディスカッションの時には、相手の中の意見を引き出すために自分から質問をし、AIが出す一般的な答えよりも、その人の経験からで体験を共有してもらえるような工夫をしました。

・一歩踏み出すことの難しさ:


これは、ケニア留学だけでなく留学全般であることかもしれませんが、時には新しいことをする、人と交流することがとても難しいと感じることもあります。そのようなときは、一人でもやることはあるし、時間は過ぎるものと感じてしまうのです。

例えば私の場合は、授業が終わり一人になった時に、誰かに話しかけに行くか寮の自分の部屋に戻るか悩み、今日はいいやと部屋に戻ることが何回もあります。それ自体が悪いことではないのですが、「もっと挑戦しなきゃ」と、精神的に焦ってしまうのです💦

そんな時には、まず自分が留学のための準備として作ったやることリストを見直し、自分がやりたかったこと、留学の目標を見直すようにしています。それをすることで、自分が何を楽しみに留学をしたかったのかを改めて思い出すことができています。

それと同時に、マインドが少し落ち込んでしまったときにそれを無理やり持ち上げることだけが工夫ではないなとも感じます。新しい環境で生活し、様々なことを日々経験している中で疲れを感じたり、モチベを維持するのが難しいのは普通のことで、それ自体が自分が挑戦している証だと思います。なので、「今はしっかり休もう」「普段頑張ってるから今は充電しよう」と、しっかりと自分をほめたたえて休む時間も作る必要があるなと学びました。

自分をいたわるために贅沢したとき


これらが、私の留学生活における主な苦労です。日々楽しく過ごせている中でもたまにこのようにマインドが落ち込んだりまだまだだなと感じることはあります。それでも、留学で大変なことも、焦らずにポレポレで一歩ずつ克服していっていけたらなと思います(切実)


2.ケニア留学のまとめ:「アフリカはいろいろな人と文化が輝いている大陸だった」

「アフリカはいろいろな人と文化が輝いている大陸だった」


これが、現在までの留学生活を振り返って思う一番の気づき・学びです
第1回の記事でもお話ししましたが、私は留学にくるまで、アフリカを貧困などの多くの問題を抱えている大陸だと強く認識しており、そこに住む人々の文化や生活についてなかなか想像できずにいました。

しかし、実際にケニアに来て人と交流し、多くの側面を見る中で、もともと自分が持っていたイメージが360度以上変わりました。
ここでは、今までお伝えしてきたことのまとめとして、自分の中で感じたアフリカ・ケニアの魅力について書いていこうと思います。

・人の温かさと人当たりの良さがすごい:

まずケニアに来て気づいたことは、多くの人が気さくでよく話しかけてくれたりノリのいい会話をしてくれることです。道端を歩いていても食堂で並んでいても、相手のことを知らないなどは関係なく話したり挨拶をすることを当たり前にしていて、めちゃくちゃ居心地がいいです。

大学で友達ができるか不安であった私にとって、それはとても嬉しいことでした。そして、自然と自分も明るく気軽に人と接することができるようになったと思います。

また、おせっかいで世話焼きな人も多く、何か困ったことがあると誰かは助けてくれます。これはケニアの人だけでなく、アフリカの国の多くの人がそうだなと痛感することが多いです。実際、マラウィに一人旅に行った時には、バス乗り場や道に迷ったときに多くの人に助けてもらい、アフリカラブになりました。

バス乗り場まで案内してくれた
マラウィでバオというゲームを教えてくれた人たち

・文化を大切にしている:

聞いていたとおり、特にナイロビなどの都市部では、昔からの伝統や文化は衰退してしまってきているみたいです。それでも、朝にチャイを飲むこと、自分達の民族の衣装と同じ柄のものを身に着けること、自分たちの音楽を大事にし、心から楽しそうに踊っていることなど、自分達の伝統や文化に誇りを持っているのだなと感じる瞬間は多いです。特に自分が好きなのは、何か集まりやイベントがあると必ず爆音で音楽が流れていることと、なにか嬉しいことや面白いことがあると全員で騒いで祝う団結力です。
ぜひもっと多くの人に美しい文化を知ってほしいので、機会があればぜひアフリカにお越しください^^


大学で行われたMR/MISS USIU。こういうイベントにはたいていDJがいる。


・生き生きと力強く生活している:


前述しましたが、自分の中のアフリカの国のイメージは、多くの人が大変な生活をしている姿でした。
しかし、ケニアでのスラムや世界の最貧国であるマラウィでの人々との交流などで感じたことは、多くの人が笑顔で力強く生きているということです。住民がお互い支え合い工夫しながら、明るく生活してる姿を見て、自分が持っていたつらい状況で生活をしているイメージは、自らの思い込みと偏見だったのだなと気づかされました。

そして、人々の生活を日本での生活基準目線や想像で考えるのではなく、現地の人々の生活とそこへの認識を考え学ぶことが大事なのだなとさらに人との交流を重ねていこうと思えました。

スラムの子供たち。笑顔がまぶしい
スラムの一角で元気にサッカーをしている子供たち

これらが、今までの留学生活での気づきになります!ケニアでの生活は毎日刺激と発見があり、過ごしていて本当に飽きが来なくで楽しいです。
そして、現地の人のしたたかな様子や文化に毎度感動し、自分も強く生きようと感じる日々です。

ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!!!
すこしでも皆様の留学における選択や、新しい挑戦へのお役に立っていたら恐悦至極です。

ケニア留学ではなくても、自分が知らない世界に飛び込むことは刺激的で、新たな発見を多くできると思うので、ぜひ自分がしたいことに飛び込んでみてください!!
私もケニアでまだまだ頑張ります!
以上ケニア留学のリアルでした!
ありがとうございましたーー!

ライター プロフィール 

創価大学 国際教養学部
今年4月までケニア・ナイロビにある国際アメリカ大学(USIU)に交換留学をしている。スワヒリ語習得めざして奮闘中

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