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Vol.65 ナイロビで「移動」するために。#4

みなさん、冬休みがもうそろそろ明けてくる頃でしょうか?
全く寒くない、しかしみんな年末年始休みで色んな人が実家に帰っているナイロビで執筆しております、榎原茉央です。
長かった私の「アフリカの街でSurviveする前に」考えておきたいシリーズも最終回!

最後に、安全第一はもちろんですが、やっぱりなるべくスムーズに旅を進めたい!という時のための、交通・インフラについての話をしたかったのですが、こればっかりはあまりにも都市によって状況が大きく異なります。
したがって、今回は私が今住んでいるナイロビのインフラ事情についてのご紹介にします!

こんな東京モード学園のような高層ビルもあります。都会ですねナイロビ!


ナイロビってこんな街

・ケニアの首都で、東部アフリカ地域で最大の都市
・中心街から車で30分ほどにはナイロビ国立公園がある(ライオン、キリン、ゾウ・シマウマなど動物顔負けの大自然がある。)
・大型ショッピングモールや展望台、博物館、マーケットなどたくさんの観光スポットを有する
・CBD (Central Business District) と呼ばれるエリアなど、人も車両も多く、夜間は特に危険とされる地域もある

ナイロビ交通事情①~移動には配車アプリを使った方がいい?~

ナイロビの街は、信号があまりなく、朝夕のラッシュアワーを中心に幹線道路で渋滞が発生します。かと言って、徒歩移動は先述のようなリスクがあるので慣れてから。また、慣れたからといっても、徒歩移動は安全なエリア・安全な時間帯以外は避けましょう。
市内の乗り合いバス(マタトゥ)もありますが、治安の面でも、何よりも複雑かつ路線図などが存在しない、発着点もはっきりしないので、そこそこ不便に思っています。

では何を使うかというと、ナイロビに限っての話だとUber、Bolt、Little Cabなどの配車アプリほぼ一択です。
2015年の1月からUberタクシーのサービスはケニアで始まっていますが、以降ぐっと日本人が生活しやすくなりました。

Chapchap(「はやくはやく」という意味のスワヒリ語)という車両が最も安く、10kmほど乗って500円程度です。野良タクシーを拾っても良いのですが、Mzungu(白人)だと運転手はほぼ確実に高めの額を要求してきたり、相場自体も野良タクシーの方が高かったりするのでアプリを推奨します。
空港からでもアプリは使えるので、配車アプリを使って「俺の車に乗って行け」という勧誘を振り切っていきましょう。

また、バイクタクシー(ボダボダ)も多数走っており、アプリで呼ぶことができます。しかし、追い越す他のバイクからのひったくりに遭ったり、定期的にチェーンが外れる・渋滞で他の車両に追突するorされる・単純に事故で転倒しているのを見聞きします。日本からの駐在員の方でボダボダは禁止されていることも多々あるので、その他の安全対策の徹底度合いによりますが、特に短期の旅行で来ている方・到着して間もない時はやめた方が良いです。


なぜか歩道を走るボダボダ・マタトゥ。


ナイロビ交通事情②~渋滞事情は必ず調べよう~


幹線道路での渋滞が…という話をしましたが、特に身動きが取れなくなるのが、CBD。治安上の理由もありますが、ここらへんのホテルは宿泊先に選ばない方が良いです。


初回第2回でも書いておりますが、「その3分のググりがあなたを救う」。このエリアはガチャいというのを、宿を取る前にググるのです。良いホテルであっても、渋滞で夕方帰宅するのに1時間かかる、という事態はあるあるです。防ぎましょう


停電や断水はいつ来ても大丈夫なように準備するのが吉。


配車アプリは別の国・都市ではあまり主流ではないこともありますが、停電・断水の可能性はかなり共通しています。計画停電を行っている都市もありますが、
停電や断水はいつ来てもおかしくないものとして、モバイルバッテリーの携帯やバケツなどの容器に水を溜めておくこと、そして「止まるかもしれないという心構え」をしておくことを推奨します。
宿泊施設などでは、太陽光パネルと蓄電池で停電対策をしてあるところもよく見ますが、絶対に安心とは言えません。


もちろん、ナイロビの方が田舎よりも停電・断水頻度は低いです。過去のタンザニア地方部のインターン先で、ある日曜の朝、上水の管のどこかに「泥詰まり」がある可能性もゼロではないので、端から見て回った記念。


ナイロビに限らずですが、上記の他にも「アフリカのここ行きたいな〜」と思い立った時には、ビザや、入国に必須なワクチン接種証明書の有無などを、ちゃちゃっとググりましょう!英語での検索もおすすめです。国が決まったら、検索!
こちらのnote記事も、心と荷物の準備をするための足しにしていただければと思います。

全4回、長編になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました!
皆さんがアフリカに行く時に、このnoteが少しでも何かの役に立てば、嬉しいです!
それでは、また!

ライター プロフィール

Mahiro Ebara(榎原茉央)

東京大学工学部システム創成学科環境・エネルギーシステムコース4年
入会したアフリカサークルをきっかけに、発電×アフリカに興味を持つ。現在休学中で、東部アフリカ地域を中心にあちこち見ている。

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