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社会的に殺されかけた

加工です。

被害妄想かもしれないが、僕は社会的に殺されかけた。
高校1年、僕は新しい生活を始めるつもりだった。
頑張って友達作って、頑張って勉強して、頑張って卒業する。
そんな生活をしたかった。

最初はとても良かった。
俺は学級委員になったし、色んな仕事の手伝いなどをした。
楽しかった。他の人に役に立てるのは。
俺は頭がいい方じゃないから、こういうのしかできない。
でも、俺はそれでよかった。よかったと思ってた。

僕は、頭が悪い。馬鹿だ。
中学の頃から数学などは楽しかった。だが、理解出来るのが遅く点数は低かった。
高校での授業はとても退屈だった。ただ問題を書いて答え合わせして終わり。
解説も何も無い。やり方なども教えてくれない。
わからない。教えて欲しいと言っても誰も教えてくれない。

怖かった。途端に、自分でやれっていう環境にほおり出されて怖かった。俺は未熟なままなんだ、って実感させられた。
 
一学期終わり、僕は成績が悪く二者面談をした。
「このままじゃどうするの?」「進級できないよ?」「なんで勉強しないの?」
してるよ、勉強だって。危ないって思ってる。

二学期、ここから「担任の先生が僕に変ないじり方をする。
バカの加工くん、頭の悪い加工くん。
僕は大人からそんな言葉が出るもんだと知らなかった。
いや、先生からそんな言葉が出るなんて思ってもいなかった。
俺の考えも否定された。恐怖症がありながらも、先生と話した。だめだった。

そのいじりはクラスにも広がった。僕は嫌だと言った。
しかし、続く。

そんなことに耐えられるはずもなく、は壊れた。

相談なんて出来なかった。
俺は馬鹿だから言語化が難しい。いや、もう話すのが怖い。
本心を言って、バカにされたら怖い。

親、先生、友達、カウンセラー。みんなが言う相談に乗ってくれる人を頼った。

相談相手なんてどこにもいなかった。
俺が喋れなかった。怖かった。殺される。本心を喋ったら殺される。

学校には行きたくなかった、勉強もできない、友達もできない。
「何しに学校行ってるの?」そう親にも言われる始末だ。

委員長の仕事も、「成績だあーだこーだ」でさせて貰えなくなった。しかし、「なんで委員長なのにこんなことも出来ないの!?」と言われる始末。
前者はまだわかる。後者は明らかにおかしい。と、当時から思っている。

俺は半年間、この肩書きを背負っていかないといけないんだ。って。
怖い。
俺は見えないナイフでこれから刺されていくんだろうな。
そんなことを思っていると泣きたくなった。

それからは、学校には行きたくなくなった。
でも、親に心配はかけたくない。俺はバカだから少しでも出席しないと。
そんな気持ちでずっと学校に行ってた。

学校に着いたら、クラスの人がいる。
なんてことのないクラス。しかし、
「気持ち悪い。怖い。殺される。みんながナイフを持ってる。」
俺の心臓はバクバク言っている。吐き気もする。
口を抑えたくなるくらいだ。

俺はトイレへ駆け込んだ。吐いた。
人が気持ち悪くて。吐いた。
また、会わないといけない。
あそこに行かないといけない。
死にたくなってきた。

俺はもう何もする気力もなかった。失敗すれば俺のせい。成功しても、先生のおかげ。
俺はこんなシステムに嫌気がさした。

俺はその間も学校に行った。心配かけたくないから。行かないといけないから。

行かないと、殺されるから。

俺は劣等生で問題児。そんなレッテルが貼られた。
先生はそれを広めた。
俺は劣等生で問題児。そんなことが広められた。
苦しかった。もう怖かった。何もかも。
考えを提出してももうダメだった。

死にたい。
死のう。
これで楽になれる。

そう思ってた。

失敗に終わった。

結局その後は精神病院行って入院した。

今は2年生になったけど、まだ怖い。
いつ殺されるか、いつ刺されるか。
何も分からないまま大人になっていく。
その恐怖。

今は、簡単に人を殺せる時代。
精神的にも、肉体的にも。
そんな時代に未来はあるのか。俺はわからない。
 
そんな私も加害者であり被害者である。
気づかずに人を殺してる可能性だってある。
そんなことを考え、私は生きる。
嘘にまみれたまま。

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