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運命は拓けたか?

私は20代の中頃に中村天風の「運命を拓く」に出会い、とても大きな衝撃を受けました。
潜在意識からポジティブであろうとすることの重要性を、あらゆる言葉を尽くして畳み掛けられ、それまでの人生での心の持ちようとは大きく変わったことを今でも鮮明に覚えています。

まだ人生経験が浅かったことはもちろん、元来が保守的で自信を持ちずらい性格であった私にはあまりに大きな衝撃だったため、その後そこから学んだ心構えはずっと心から離れることはありませんでした。

本当は心の力によって、いかようにも人生は好転させられる。
運命は自分の力で切り拓ける

中村天風

そんな中、ある起業家との出会いにも心を大きく動かされ、(当時は今から20年以上も前ですし自信もなかったため)まずは転職することで一歩前へ進もうとしました。比較的安定した会社に所属していたその時の自分にとっては一大決心でした。

しかし、そこからさらに3度の転職を経たものの、何か釈然としない期間が長く続いていました。そんな折、ちょうどコロナが始まる頃ですが、久しぶりに松下幸之助や稲盛和夫の著書を集中的に読んでいた時、中村天風の言葉に振り返る機会が多々ありました。

人生は生かされてるんじゃない。
生きる人生でなきゃいけない

中村天風

それまでも折に触れて見ていた言葉ではありましたが、わかったつもりになっているだけでどこか客観的に見ていた感覚に気がつきました。ポジティブでいようとはしているものの、他者の基準や価値観に流される傾向は大きく変われていなかったことがはっきり自覚されました。

一度だけの人生だ。
だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず。

中村天風

私が独立したのはキャリアを考えた仕事目線の理由からではありません。こういう考え方からの自然な流れだったのだと思います。もちろん、その手段は独立に限ったものではないですし、人それぞれだと思います。私も今後別の道を辿ることだって考えられます。ただ、どんな道であれ、積極的な意思のもとでの判断であることが大事なのだと思います。

そしてさらに・・・

一切の人生の果実は、その人が蒔いた種子のとおり表現してくる。

中村天風

自分の現状はすべてこれまでの自分の行動の結果です。そうであるなら、やはり自分で行動して、開拓して、ということを続ける人生でありたいし、今はそれを自分なりに少しづつ実践しています。

さて、冒頭に書いた「運命は拓けたか?」ですが、この問いはやはり不自然ですね。運命は、できると信じて拓いていくものであって、いつまで経っても過去形にはなり得ない、それが今のところの私の学びです。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

ウィリアム・ジェームズ

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