美しき塗布の世界 10 リソグラフィエンジニアの戯言 2023年5月6日 09:44 レジスト塗布プロセスに関しての単発ネタです。何をなくともハードセッティングレジスト吐出量削減を攻めたいなら、最優先にすべきはコーターのウェハ搬送調整と吐出ノズルのセンター出し・高さ出しです。搬送・駆動系がばらついてたらその時点でしっかりメンテ。レシピやサックバックの調整はそのあと。順番間違うと思いっきり手戻りになります。なりました。— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) March 5, 2022 結構捨ててる感光レジストの膜厚は、液盛り→スピン調整→ベークで確定します。ベーク前の膜厚を測ったことないのですが、例えば仮に膜厚が変わらず(そんなことないと思うが..)300mmウェハに100nm塗るとして、必要量は0.007cc。塗り広げるための液盛りは約1cc必要なので、99%はスピンで捨てていることになります。 https://t.co/VcDtiDrY39— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) February 11, 2023 音無し条件はいい条件レジスト塗布の基本泡立てない飛び散らせないずらさないそのために必要なのは、安定したノズル形状シンプルな配管引き回し完全な置換均一な液圧レベル出しされた吐出対象などなど回転数や温度制御などのレシピパラメータ編集をしていいのは、これらができた後。まだ押すなよ! https://t.co/u88XlKyxgI— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) January 21, 2023 芳香族感光性ポリイミドの思い出。塗布とキュアだけでなく現像で膜厚がばらついたり、開口100um以上あるからと油断するとキュアの仕上がりでえらいなで肩になったり、それが出荷前のインスペクションで引っかかったり、なかなかの生き物的プロセスです。何よりとてもいい香りがします(危— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) March 15, 2022 冷えピタ感光性ポリイミドの思い出(2) 感度低下に対してかなりアシが早いため、在庫はできるだけ冷凍保管しコーターに繋ぐ前に半日かけて常温に戻す運用をしていた。その常温戻しを忘れてラインが止まりそうになった。責任感じた工程リーダーやばい!となって、ガロン抱っこして仕事して時を早めました。— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) March 16, 2022 美しき塗布の世界レジスト塗布のハイスピードカメラ映像。自らで組んだレシピ挙動を現場で眺めるのも大事ですが、こういったテクノロジーの目で観察するのも色々な考察に繋がってとても良い。→ https://t.co/W8aNRatT7U— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) April 8, 2023 濡れ性いつか界隈で役に立つかもしれない日本語🙅塗れ性🙆濡れ性(= wettability)「塗る」は他動詞、「濡れる」は自動詞であり、「塗れる(ぬれる)」という言葉はありません。「塗れる(まみれる)」なら読みとして正解。— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) April 3, 2023 焼きすぎ注意感光性レジストは100-120℃あたりでベークするのが標準ですが反応速度と解像性の変化を試すために80℃でじっくりコトコトとか150℃でウェルダンとか試したことがあります。後者は見事に炭化されて吹けば飛ぶような粉状になりました。量産CRで絶対に真似してはいけません(切実 https://t.co/fZNuzWZYR0— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) December 5, 2022 エンコ寝ぼけ頭でスピン系の装置扱ったら、ダメ。ゼッタイ。 https://t.co/YzOmwNIbbp pic.twitter.com/4LBlLmfVaP— リソグラフィエンジニアの戯言 (@ProbablyClass1) April 7, 2023 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #半導体 #semiconductor #リソグラフィ #lithography 10