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【Startup Career Pitch】 HRのプロが選ぶ、有望スタートアップはココだ!①株式会社Brave group

スタートアップへの転職希望者は年々増加傾向にある一方で「成長性の高いスタートアップの選定基準がわからない」「スタートアップでのキャリア形成について悩んでいる」といった声が最近良く聞かれます。

そこでスタートアップのHRに精通する事業人とスタートアップの人材支援を手掛けているProfessional Studioがタッグを組んでイベントを企画。

有望スタートアップの代表から直接、各社が目指す世界観、得られるキャリアやポジション、働き方などをリアルに語っていただきました。

HRのプロならではの視点と切り口で、それぞれのスタートアップで働く魅力が立体的に浮かび上がるセッションをお楽しみください。

■モデレーター
Professional Studio株式会社 代表取締役 市川 龍太郎

東京大学 教養学部卒業後、2014年Rettyに新卒1号社員(7番目社員)として入社し、グロースハッカー、メディア広告事業部立ち上げ、人事を経験。2017年9月にボストン・コンサルティング・グループに入社し、国内大手企業を対象とした事業戦略策定・営業組織改革、M&A支援などに従事。2020年1月にXTechに入社し、4月に当社代表取締役に就任。

合同会社事業人 共同代表 西村 晃
早稲田大学在学時に起業を経験。新卒では証券会社に入社。2007年より個人事業主として営業や人事のコンサルティングを行う。2015年にSansan株式会社に入社し、新卒/中途採用を統括。また「Eight Career Design」の事業責任者を務める。株式会社カケハシでの採用から制度までの一貫した人事経験を積んだ後、株式会社リフカムにて執行役員兼社長室長として事業と人事の双方を管掌。2022年4月より事業人の経営に専念する事を決断し、現任。

Career Pitch 001:株式会社Brave group 代表取締役 野口圭登様

■登壇者プロフィール
株式会社Brave group 代表取締役 野口圭登
2011年に株式会社Vapesを創業。2016年に同社を株式会社ベネッセホールディングスへM & Aを実施。50社以上のスタートアップへのエンジェル投資、共同創業を経て、2020年に株式会社Brave group代表取締役社長に就任(現任)。メタバースマーケティング事業を展開する当社子会社の株式会社MetaLabの代表取締役社長も兼任している。

メタバースを牽引する総合エンタメ商社

市川:それでは早速、登壇企業のPitchに入っていきたいと思います。まずは一社目、Brave groupの野口さん、よろしくお願いします。

野口:みなさん、こんばんは。Brave groupの野口です。本日はよろしくお願いします。

Brave groupはちょうど10月から6期目に入った会社でこれまで30億円ぐらいの資金を調達してきました。現在、人数規模としては90名ほどで、直近は足元の上場に向けて一丸となって頑張っているフェーズです。

事業領域はWeb3.0やメタバースになります。「メタバース経済圏を牽引する総合エンタメ商社」というところで、メタバース領域におけるIP事業とPlatform事業の2つを手掛けています。

グループ全体としてはBrave groupを持株会社として6社の子会社で構成されています。そのうち3社はM&Aでグループインした会社です。

今後もM&Aをしながら自分たちでも事業を立ち上げつつ、規模拡大を図っていく構想です。

そういった背景から我々の経営チームにはシリアルアントレプレナーやゲーム・エンタメ業界で豊富なキャリア・実績を誇る人材が揃っています。

わかりやすいところではm-floの☆Taku Takahashiさんにアドバイザーに入ってもらうなど著名人の方にも応援していただいているというトピックスもございます。

我々のミッションは『80億の心をうちぬけ。』を掲げてグローバルにやっていこう、と宣言してまして、メタバース領域でのエンタメ、教育、医療といった分野で事業展開を目論んでおります。

IP事業について

事業内容についてご説明しますと、まずIP事業においては音楽系とゲーム系が人気のチャンネルでして業界3位、1000万人以上のファンを抱えています。

バーチャルアーティストのプロジェクトではリアル会場にバーチャルアーティストの映像を流すライブ『Re:Volt2022』が話題になりました。

こちらは配信含めたユニーク視聴者数は全世界3万人超を記録。また業界屈指のクオリティでのメタバースライブを数多く実現しています。なお海外の視聴者が50%以上、全世界100ヵ国以上で視聴されており、早くもグローバル全体で盛り上がっている状況です。

またVTuberとesportsのコラボで展開する「ぶいすぽっ!」もかなり人気で、前回、神田明神納涼祭りとのコラボでは3日間でこれまでの全社での単月売上を大きく上回る売上を達成しました。

我々VTuberビジネスでエヴァンゲリオンやドラゴンボールのような日本を代表するIPをグローバルに向けて作っていきたいという思いを持っています。

Platform事業について

一方、Platform事業も力を入れていてBrave Engineというメタバース構築エンジンを開発。このエンジンを活用して大手企業のメタバース支援などBtoBにも参入していきます。

また新規事業として生徒も先生もアバターという、メタバース空間で専門的な技術が学べる「MEキャンパス」を開校予定です。さらに教育課題を解決した先に、医療分野にも進出しようと。

その際の広報活動では自社IPを有効活用するなど、事業間のシナジーも得られるでしょう。

我々のパーパスは「メタバースを通してすべての人々の生き方の選択肢を広げ、社会に貢献する。」です。これに共感していただける方を広く募集していますので、ぜひご興味をお持ちの方はお声がけいただきたいと思います。

エンタメを軸に、教育、医療の分野へ

市川:ありがとうございました。最近は毎年のように「メタバース元年」などと言われていますが、野口さんから見た業界の今後の展望はどう見ていらっしゃいますか?

野口:メタバースは昨年生まれて今年バズっているバズワードですね。そんな中で言われているのがメタバースを作ったはいいけどそこに人がいない、ということ。

海外のメタバースの会社も株が上がったにも関わらず人がいない。ということはちゃんと使われるメタバースが今後は注目されるはず。本当に使われるメタバースを作る会社。日本ではまだ少ないので、そこを狙っていきます。

市川:創業が2017年ですが、その頃からメタバースを意識していたんですか?

野口:最初はVTuberビジネスの会社として創業しました。ただ2社目の起業ということもあり、グローバルに通用するサービスを作りたいという思いがありました。ポケモンとかハローキティに匹敵する、新しいグローバルIPを作りたかったんですね。それがベースとなっています。

西村:業界については全く素人なので素朴な疑問なのですが、VTuberやメタバースをどうやってビジネスとして成立させていくのか知りたいです。

野口:VTuberには5つのマネタイズポイントがあります。まずはライブやイベントのチケット代ですね。抽選になるのですが外れてもオンライン配信があります。

そしてそれに紐づく物販、キャラと企業とのコラボ、ファンクラブ、そして毎日の生放送での投げ銭です。

西村:なるほど。一方で学校や病院といった社会性の高い事業や世の中のインフラにも挑戦されるとのことですが、そちらはすぐにマネタイズというわけにもいかなそうです。最初は使われることを重視するイメージですか。

野口:教育も医療もビジネスとして成立させることが前提ですが、社会に根付くには時間がかかるでしょうね。そのために大型のエクイティ・ファイナンスを予定しています。コツコツと使われるサービスになっていくといいなと思っています。

市川:同業者をみると、比較的単一のIPでシンプルに事業展開している会社が多く見られます。他社と比較するとBraveさんはすでに相当多角化されている印象で、野口さんはいったいどうやって時間を捻出して経営をされているのか知りたいです。

野口:各事業それぞれに経営陣を配置して、彼らに権限移譲することで事業推進しています。多角化によって人手不足は慢性的で、一人ひとりの働きぶりでカバーしている面もあります。

EU、アジア、欧米と同時多発に展開

西村:急成長スタートアップなのでワーカホリックな人材が多いのかもしれませんね。会社のカルチャーはどんな感じでしょうか?

野口:エンタメやアニメ、ゲームが趣味で大好きという人がすごく多いのが特徴でしょうか。ミッションにも掲げていますが、とにかくグローバルに打って出ようという意志が強いので、ある程度キャリアを積んでいる40代~50代でもう一回スタートアップでやってやろう、という野心あふれるベテランもいます。

西村:これからの可能性を感じてジョインしようとする人も多いと思います。将来的な展望を具体的にお聞かせ願えますか?

野口:今期、海外進出していきます。EU、アジア、欧米と同時多発的なグローバル展開ですね。なのでそもそも事業モデルに可能性を感じて、なおかつグローバルにやりたい方なら相性がすごく良いかと思います。

市川:法人との取り組みはインバウンドのお問い合わせ経由から生まれているケースが多いんですか?

野口:投資いただいている事業会社とは共同で事業開発していますし、リリースを出すとそれを見た地方自治体やいろんなジャンルの大手企業から興味がある、とお声がけいただきます。結構いろんなところとディスカッションしていますね。

市川:大企業もメタバースやりたいけどどうしたらいいかわからない、みたいな時にBrave groupに相談を持ちかけてくるんですね。

野口:メタバースもそうですけどDXの文脈ですね。例えば、直近はコロナの影響もあり、B to Cの会社でリアルに顧客接点を持っている会社のDXには沢山課題があります。

その一環で小売店がバーチャル上で接客できるといい、とかですね。チャットボットだと痒いところに手が届かないので、バーチャルのコミュニケーションが欲しい、みたいな。

市川:直近でリリース予定のバーチャルスクール事業に興味を示す人も多いと思います。

野口:いま動きはじめているのがメタバースの空間に学校をつくって、そこでメタバースを作れるようになるカリキュラムですね。それを横展開して英語とかリスキングとかに進出していきます。また不登校や障害をお持ちの方、いじめにあってしまっている方などにアバターで教育を受けられる場の提供をしたいな、と。

西村:エンタメだけで突き抜けるのではなく、周辺で社会的貢献性の高い領域も同時に展開されている事業ポートフォリオはユニークですね。社内異動でいろんな挑戦もできそうな印象があります。

野口:時代にあわせていろんな事業を立ち上げていくスタイルが好きなんです。VTuberにこだわらず、どんどん新しいマーケットで事業を作っていく。選択と集中というベンチャーのセオリーからは外れているかもしれませんが、今が立ち上げのチャンスだと思っているので。

年間700%の急成長ベンチャーとして

市川:ANYCOLORさんの類を見ないValuationでの上場もあり、メタバース業界は投資家からの期待も大きいですよね。

野口:弊社も業界内のトップ3に入っているので、期待されることが増えました。メタバースは未知の領域ではあるのですが、ウチは売上がしっかり出ている会社なので単なる絵空事ではない点が評価されているのではないか、と思っています。

市川:では最後に、どんな人材を求めていらっしゃるか教えて頂いて良いでしょうか?

野口:いま業績で言うと年単位で700%成長しています。これだけ事業が伸びていると全方位的に人材不足なのですが、直近で特に急募ポジションは人事、セールス、事業開発、経営企画ですね。新しい領域にテンションが上がる人がいたらぜひお会いしたいです。

市川:今後も子会社は増やしていく方針なんですか?

野口:子会社を100社は作りたいなと思っています(笑)。グループ会社の代表や経営幹部やってくれる人も絶賛募集中です。

市川:スタートアップってシングルサービスだとポジションが限られてきますが、Brave group のようにグループ会社がたくさんあるとそれぞれの会社のトップとCXOがその数だけ必要になるので、ポジションもチャンスもたくさん生まれますね。

野口:エンタメビジネスですから流行り廃りがあります。どんどんIP作るとか、IP以外の事業も次々と作らなければ置いていかれてしまう。だから本気でグループ100社作る勢いで取り組んでいます。

市川:今日はメタバース業界、その中でも貴社のスケール感の大きさを感じるディスカッションでした。貴重なお話をありがとうございました!

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