【ブレーザー】作品に感じる現代の風
noteを始めて歓喜したこと…
それは、実際に他の場所でもクリエイターとして活躍されている方の、生の文章を拝見できることに気が付いたとことです。
今回冒頭でご紹介させていただきたいのは、
ウルトラマンブレーザーに関する連載を実際にされた、トヨタトモヒサさんの記事です。
第9話 "オトノホシ"
ブレーザーの第9話、そう、私の一押しの"虹が出た"の次話です。
大作を見た…と余韻に浸っていたところ、まさかの東儀秀樹さん予告にびっくりし、無意識に一人でつっこみを入れてしまったのですが、この回もとても素敵な回でした。
(実は書きかけの記事が…まだそのままに…)
音楽と映像の美しさ、そして私は原作をまだ見たことがありませんが、遥々時を越えてウルトラマンシリーズに再登場した怪獣ガラモン、そしてセミ人間。
原作の雰囲気を壊すことのないオマージュが含まれた回だったそうです。
その回について、何と、実際に出演された雅楽奏者:東儀秀樹(とうぎ ひでき)さん、そして一緒にご出演されていたご子息の東儀典親(とうぎ のりちか)さんにインタビューされた記事があることを、執筆されたご本人のnoteで知りました…!!
何てリッチな記事…
しかも、これが無料で拝読できるというのは一体どういうことでしょうか…
嬉し過ぎて、逆に申し訳なくなってきてしまいます。
トヨタトモヒサさんの記事から、実際のインタビュー記事に飛ぶことが出来るのですが、こちらにも貼らせていただきます。
この記事の中にも東儀秀樹さんのコメントがありますが、第9話の中で演奏中の奏者たちが楽器を置くシーンについて。
この回の動画を拝見した際に強く感じたことでした。
そしてYouTubeの方でも、そのことについてコメントされている方がいたように記憶しています。
マルチな人材
東儀秀樹さんのコメントを拝見して、うっすらとブレーザーシリーズを観ていて感じていたことの根本に納得しました。
今回のウルトラマンブレーザーのシリーズを拝見していて感じたのは、東儀秀樹さん然り、"役者一筋"ということを前面に押し出していらっしゃる方があまり見当たらないということです。
勿論様々な理由があるかとは思うのですが、カウントダウン動画でのメインキャストの自己紹介時にも、"役者一筋です!"と仰る方はおらず、"あれもこれも興味があって、これも今度やってみたいです!"というように、所謂マルチな方の印象が強く残っています。
そして、その人のキャラクターや特技を活かした配役になっており、監督からの指示で全員の役柄が決まる訳ではなく、比較的自由に思い思いで演じて出来上がっていっている作品だと本編外の動画を拝見していて感じました。
作品規模に依存するところはあるのかもしれませんが、配役が決まってから役作り(格闘家の役だから、格闘技を習い始める)訳ではないのだな…と。
これは、今のご時世を体現しているような配役だと感じました。
ジムでパーソナルトレーナーをしつつアクション女優もやってしまう内藤さんや、お笑いで有名な吉本興業に所属して役者をしつつ、肉体美を追求してコンテストで優勝、更にSASUKEなどにも参加される梶原さん。
マルチな人材。
会社に所属して、得意分野を活かして副業もする。
そんなこのご時世を体現しているようでした。
時代の流れ
時代の流れを体感できる作品、ブレーザー。
メインテーマであるコミュニケーションも、この数年、コロナ(Covid-19)前後で大きく変わりました。
コミュニケーションにおいて正解というものはないですし、それぞれの環境にも依存するもの。
でも、様々な環境で徐々に構築されていく関係性を第三者として見る、というのは自身を見つめ直すきっかけになるかもしれません。
私が心惹かれたのは、カウントダウン動画でブレーザーの決め台詞にかけて、"○○に俺が行く。"でそれぞれのキャストから言葉をもらっていたコーナーでした。
本当に十人十色な回答で、初見にはかなり衝撃を受けた記憶があります。
"○○に俺が行く。"に対して、キャストは何と答えたのか?
①メイン監督:田口清隆
→"ウルトラマンブレーザーの仕上げに俺が行く。"
②主題歌アーティスト:きただにひろし/ MindaRyn
→ダブル出演で短時間にまとめるためか、コメントなし
③ハルノ レツ役:加藤雅也
→"ウルトラマンブレーザーを俺も観る。"
④ナグラ テルアキ役:伊藤 祐輝
→"福岡の甥っ子の所に俺が行く。"
(まだ直接今回の出演のことを伝えていない!)
⑤ミナミ アンリ役:内藤好美
→"世界各国に語学を学びに私が行く。"
(語学大好き、今年中に中国語レベルまで英語と韓国語を上げたい!)
⑥バンドウ ヤスノブ役:梶原颯
→"伊豆の沈没船に俺が行く。"
(ダイビングライセンス20m持っていて、
伊豆の沈没船用に30mのも沖縄で取った!)
⑦アオベ エミ役:搗宮姫奈
→"焙煎の勉強に私が行く。"
(カフェをやりたいからもっとコーヒーの勉強をしたい!)
⑧ヒルマ ゲント役:蕨野友也
→"皆さんのところに俺が行く"
将来は大物俳優じゃなくてカフェ経営者?!と驚く内容もあり、マルチな人材を体現していると感じました。
更にこのコメントから、その人への親近感を感じたりと雑談の糸口のようなコミュニケーション活性化に一役買ってくれるようなコーナーだなと何度か見て感じました。
"俺が行く。"という言葉を選定した背景自体は分かりませんが、
文字から直球で受け取れる主体性
"俺が行く。"の汎用性の高さ
("俺が払う。"、"俺が出る。"、"俺が食う。"など)"俺が行く。"に対してつっこみ含む前後のやり取りの汎用性
("俺が行く。"に対して"いや、行かない。"の返し)短くて誰でも直ぐに言えるキャッチーさ
の全てを併せ持っているからなのでしょうか。
最後に
Covid-19で大きく根底が変わった世界。
自分が思い描いてきたコミュニケーションとは何だったのか。
ブレーザーに出会い、再度自問自答しています。
何も知らない、全く土台がない人と人との関係性が築かれていく、
その裏側では実際に演じられている役者さんたちの関係性も築かれている…
そんなことを本編と、作品にまつわるお話動画、役者さんたちの発するSNSなどの生の声を合わせて感じとる。
あぁ、リアルなんだな。
そんな風に現代の文明の利器に感謝する今日この頃です。
そして、改めて、
コミュニケーションの重要性を叫ぶ現代社会人には、特に見て頂きたいシリーズです。