LINEウェブマーケティングについての話

今や誰でも使うツールとなったLINE。このLINEを使ったマーケティング手法があることは一般の方には知られていない。

おそらく、大企業の広報や中小企業でも積極的に宣伝していきたい企業は知っているだろう。

10年前はLINEなど全く流行っていなかった。i-modeなどのガラケーメールが主流で、好きな人とのメールのやり取りで、返信がなかったら頻繁にセンター問い合わせをしていたものだ。

LINEはそのようなガラケーメールの代わりとなるだけでなく、今や企業の売り上げを伸ばすためのマーケティングツールとなっているし、もっと言えばお店や企業のホームページすらいらなくなるかもしれない。

LINE利用者

こんなに利用率の高いアプリであるならば、このアプリを使ったマーケティングも有効であるはずです。

LINE公式でやったこと

もうすでにいろんな企業が活用しています。

そのようなLINEで何ができるかを本記事ではまとめてみたい。

LINEマーケティングツールを使うには

LINEのマーケティングツールを使うには、LINE公式アカウントを作る必要があります。LINE公式アカウントとは、LINE上で企業、店舗、有名人が独自のアカウントを作り、ユーザーとダイレクトにコミュニケーションできるサービスです。現在までに300万件以上のアカウントが作られています。

1.プッシュメッセージ

プッシュメッセージとは、公式アカウントへ友達登録している人へ強制的にメッセージを配信するものです。

初めにLINE公式アカウントの料金体系をみておきましょう。

・LINE公式アカウントの料金体系

LINE公式アカウント料金

公式アカウントはこのプッシュメッセージの通数により課金されます。例えば、友達100人とすると、毎月10通のプッシュメッセージまではフリープランで使えるということになります。

ちなみにリプライメッセージというのもあります。リプライメッセージは、友達からのメッセージ対し、返信するスタイルです。このリプライメッセージは無制限に使えますが、いわゆるBOTとしてプログラミングにより構築する必要があります。

・メッセージの種類

メッセージ種類

通常のテキストや絵文字を使ったメッセージやスタンプ、そして特徴的なのがリッチメッセージというコンテンツ盛り盛りなインパクトあるメッセージです。

リッチメッセージ

このようにいくつかのフォーマットで画像やリンク先URL、テキストを組み合わせて作ることができます。

・効果的な配信時間

効果的な配信時間と頻度

例えば、グルメ・フードカテゴリのLINE公式アカウントの時間別投稿を見ると10時~12時と16時~18時の2回、投稿のピークがあります。これは昼食前、夕食前の「何を食べようかと考えているユーザー」を意識した投稿時間だと考えられます。

LINE 公式アカウントを活用してアピールしたい商品の特性や、店舗の業態によって、潜在的なユーザーの行動リズムは変わってくるため、それに合わせて最適な配信タイミングを考える必要があります。

・配信頻度

プッシュメッセージは有効なマーケティングツールかもしれませんが、送りすぎにも注意する必要があります。自分の身になった時に、あまりにも頻繁なメッセージがきたら、ウゼェからブロックしよってなりますよね。

適度な配信頻度を考える必要があります。

配信頻度

2.タイムライン

ターゲットが限られたキャンペーン、まだ注目度が高くないジャンルの新商品など、いちいちメッセージを送ってウザいなと思われないようにする場合には、タイムラインが有効です。

例:青山のタイムライン

青山タイムライン

メッセージとの組み合わせも重要です。ライザップのタイムラインは、メッセージの方は一目でわかるインパクトあるものですが、タイムラインには動画+テキストで詳細に解説しています。

例:ライザップのタイムライン(メッセージ+タイムライン)

ライザップタイムライン

3.リッチメニュー

リッチメニューは公式アカウントトークルームを訪れた際に、画面下部に大きく開くメニューのことです。

画面を大きく占有し、イラストも自由に作成したものを使うことができるため、自社サイトへの誘導を促すことができます。

リッチメニュー例

タップするだけで、目的別にサイト等へ誘導することができるので、利用者側からしても大変わかりやすいのです。

リッチメニューでできる事例をご紹介します。

・期間によるメニューの出しわけ
 
例えば、キャンペーン期間中は違う見た目のメニューを出すなんてこともできるのです。

・クーポンへの誘導
 あとで紹介しますが、公式アカウントにはクーポン機能もあります。リッチメニューにおくことでクーポンの存在を気付いてもらいやすくなります。

・ショップカードへの誘導
 これもあとで紹介しますが、いわゆるポイントカードです。来店のたびにポイントがたまり、設定のポイント数で特典を受けることができます。例えば初回来店特典として2回目で使えるサービスを付与することで、2回目の来店を促すなんてこともできます。

例としてドモホルンリンクルさんのリッチメニーです。

再春館製薬リッチメニュー

自社のキャラクターをうまく使って、女性向けの柔かなイメージが特徴的ですよね。

4.クーポン機能

LINE公式アカウントの「クーポン」は、アカウントを友だち追加してくれたユーザーに対して、企業や店舗が自分たちの商品やサービスを利用してもらうために配信するものです。

クーポンは、トーク画面やタイムラインなどでユーザーに配信することができます。ユーザーが実際に商品購入やサービス利用の際などにクーポン画面を提示することで、クーポンに記載された割引やプレゼントなどの特典を受け取ることができます。基本的には「紙のクーポン」と同じような使い方ですが、うまく活用すれば企業や店舗に多くのメリットがあります。

クーポン1

・抽選機能

抽選機能を設定することもできます。抽選機能で取得者数を絞ることで、クーポンの価値を高めることができます。クーポン獲得を動機とした友達登録を促すこともできます。確率は1〜99%で設定でき、当選者数の上限も設けることができます。

・クーポンのタイプ

クーポンのタイプを「割引」「無料」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」から選択できます。選択したタイプによって、クーポン名部分の色が変わります。

プッシュメッセージと組み合わせ、クーポンを配布することもできますし、先ほど解説したようにリッチメニューの中にクーポンを仕込むこともできます。

例:プッシュメッセージによるクーポン配信

クーポン+メッセージ

例:リッチメニューの中へのクーポン組み込み

クーポン+リッチメニュー

5.ショップカード機能

「ショップカード」は、商品購入・来店などの特典として付与するポイントを、LINE上で発行・管理できる機能です。

紙のポイントカードが不要のため、利用者はいちいち財布に入れておくなどする必要がなく利用率を高めることができます。お店側もポイントカードの制作費用を削減することができます。

これによりお店へのリピーターを獲得することが大きな目的となります。

ショップカード1

実際の運用は来店時にQRコードを読み取ってもらい、ポイントが追加となります。不正防止のため、1日1回しかポイントゲットできないなんて設定も可能です。

ショップカード2

・特典

ポイントが何ポイントたまったら何の特典を受けられるかを設定することができます。もちろんポイントの有効期限等も設定できます。特典は、4で作成したクーポンと紐付けます。

・リッチメニューへの組み込み

ショップカードへの誘導は特定のURLからになります。ですので、リッチメニューにショップカードを配置しておくと、利用者もすぐに開けるため便利です。

画像17

・利用状況の分析

LINE公式アカウントには、ユーザーの利用データを細かく分析できる機能があります。ショップカードもその対象で、発行済カードの枚数付与ポイントの合計有効期限切れになったポイント特典チケットの利用率などが管理画面から確認できます。どのようなユーザーがポイントを利用しているのか、ショップカードがどの程度利用されているかなどのデータが正確に把握できるため、集客や販促施策における課題の解決策を見つけることができるかもしれません。

・友達登録の促進

ショップカードを利用するには公式アカウントへ友達登録しなければならないため、公式アカウントの友達登録を促すことができます。


いかがでしたでしょうか。

今回はLINE公式アカウントの基本5機能について解説しました。

LINE公式アカウントにはさらに以下のようなオプション機能があります。

■Messaging API
■LINE ログイン
■LINE Front-end Framework(LIFF)
■友だち追加広告
■LINE Beacon
■LINEマーケットプレイス

ご要望がありましたら別記事で解説していきたいと思います。

また、MENTA にてLINEBOT開発のサポートをさせていただいております。もしご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。

本記事が少しでも参考になりましたら「スキ」をいただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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