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撤退する勇気〜コンコルドの誤謬に陥る前に
9月に入ってもまだまだ猛暑の続く今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?
9月9日のゾロ目の日が昭和で換算すると昭和99年9月9日という”9”並びの日だったみたいでSNSなどで反響が多かったそうですね
そして9月11日は23年前にアメリカ・ワールドトレードセンターに旅客機の衝突するショッキングな光景が今なお鮮明な記憶として残るアメリカ同時多発テロ事件
このほかにもアメリカ大統領候補者による討論会や、与野党の政党の代表立候補のニュース、そして•••
”Pro Bono さの”が活動する大阪府のお隣兵庫県知事のニュースでもちきりでしたね💦
この知事の選挙の時に応援した政党ですら辞職を求めているのですが、辞職する意思はないそうです•••
かなりメンタルが強いのか、その他の理由があるのかわかりませんが•••
ここまで周りからソッポむかれてしまったら、この知事の発言には説得力が無さすぎて、県職員たちが大変だと思います
今回のnoteは、「引き際」について書かせていただきますので、最後までお付き合いのほど、よろしくお願いします
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■コンコルドの誤謬
今回のnoteの副題にした「コンコルド」ってみなさんご存知ですか?
コンコルドはイギリスとフランスの航空機メーカーが共同で開発した超音速旅客機です
この旅客機はマッハ2という、とてつもないスピード(通常の旅客機の2.6〜2.8
倍のスピード)で飛行する旅客機ですが、開発には多額の費用が掛けられた上に、燃費が悪く、客席も少ないという、致命的に収益性の悪い旅客機でした
実はこのコンコルドの開発時にはこの収益性の悪さは開発時に既に認識されていたのですが、それまで掛けた費用と労力が半端なかったため、撤退するという結論を出す勇気ある決断を下す人がいなかったということになります
結局のところ、製品化までされたわけですが、最終的には色々退役する理由を模索して、冒頭でお話しましたアメリカ同時多発テロをきっかけに2003年11月にお役御免となったそうです
このことから、見通しの立たないプロジェクトを過去の費用や労力に目が奪われ、適切な判断を下せない状況を「コンコルドの誤謬」と言うそうになったそうです
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■今までの労力を惜しんで撤退できない人の残念な思考
誤解のないように言いますが、”Pro Bono さの”はチャレンジする人を応援します
ただ、今までの労力だけに目をやり過ぎると、後々に遺恨を残すだけなので、先のことも見据えて続けるべきか、いったん中断するのかを選択すべきだと考えています
コンコルドの開発にかけられた費用と労力が膨大であったため、開発した後も遺恨を残す羽目になり、挙げ句の果ては「引き際」のタイミングを見計らっていたというシャレにならないお話になってしまいました
今までかけてきたコストや労力だけを見ても、自分の努力を水の泡にしたくない、一種のメンツにかけて無理やり続けているだけだということがわかりません
特に時間とお金の制約がない場合、その傾向が顕著に表れ、それまでに費やしてきた費用と労力にこだわる傾向が強いです
コンコルドの誤謬に陥る人たちは、結局のところ、その先にある失敗を受け止める勇気がないだけなのかもしれません
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■引き際を見定める
それまでに費やしてきたお金と労力ばかりに意識が行き過ぎると、適切な時期の引き際を見誤ることになります
特に労力に関していうと、お金のように具体的な指標が見えにくいものであるため、一見「あと少し努力すればなんとかなるはず」という確証もない期待論に陥りがちです
「あと少し」が延々と続き、結局のところ、無駄な時間を費やしてしまいます
この時間を他の有意義なことに費やせば、どれだけお金につながることができたり、自分の人生を豊かにする活動ができるのか、考えてみるといいと思います
冒頭の兵庫県知事のように、引き際を見誤ってしまうと、批判がさらに多くなるばかりか、周りからもついに見放されていまします
コンコルドの開発のように、あまり好ましくない結果に陥った場合、どんな時期に撤退しても大なり小なり批判を受けてしまいます
しかし、撤退するタイミングとその撤退すると決めた後の対応を間違えなければ、またどこかでチャンスは訪れますし、その時には誰かが救いの手を差し伸べてくれる可能性もあります
兵庫県知事のように頑なに固辞してしまうと、その行為だけが一人歩きしてしまい、手を差し伸べてくれる人が周りから去っていくことになってしまうでしょう
そうならないために、「引き際」の美学を持っておきましょう!
実は•••VRS(=一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの)時代のnoteにこのタイトルで書かせていただいていますので、またご覧ください|´-`)チラリ
![](https://assets.st-note.com/img/1726378846-0HXhplLbywsr4TEumk25qYod.jpg)
■勇気ある撤退とは諦めることではない
誤解のないように言いますが、「撤退」するとは、何も「簡単に諦めろ」ということではありません
できる方向で考えてもどうしても無理な場合は「撤退する」ということです
この状態に陥っている場合、そのことをやる時期ではないか、自分の周りに必要な人材が欠けているかのどちらかです
無理に押し進めると、お願いしなければいけない人との関係が悪化したり、自分の周りとも不協和音を引き起こし、今後の活動などに悪影響を及ぼしたりしてしまいます
そうなる前に、いったんは立ち止まって時期が来るまで、色々と検討する機関として温めておくほうがいいと思います
時間が経てば解決することもあり、実際に時間をおいてからいいものになったケースも多々あります
勇気ある撤退は諦めるのではなく、その環境とタイミングを見計らって時期が来たら動かせるよう準備することです
そのことをお忘れなく!
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途中、過去のPRになってしまいましたけど、大目に見てくださいw
いつも最後までご覧いただき、感謝申し上げます<(_ _)>
P.S. 自己紹介と画像も一部変更しましたので、またお時間のある時にご覧くださいね!
※参考にした文献
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