#クルマ
組織でデジタルをどう機能させるか?(自動車業界で「2年前」のネタがようやく古くなった気がする。)
過去の資料を洗っていたら、2020年に、大手通信グループ系の社員および、その投資会社のマーケティング担当者向けに、僕が講演した資料が見つかった。それについて今見ると思うところがあったので、振り返ってみたいと思う。
約2年の前の話だが、とあることから先方の担当部署の責任者の方に、DXについて語ってほしいと言われ、講演の機会をいただいたことがある。
まったく他業種にはなるが、世の中のデジタルマーケ
コロナ禍のデジタル化によって自動車セールスに、真の競合が現れる。
現在、各自動車会社のデジタルを介したコミュニケーションが活性化してきている。
各社とも、Push系の広告・プロモーション活動がやりづらい中で、ソーシャルメディアを介したプロモーションに注力しているようだ。現時点で販売店への来店や購買が遠のいている状況において、将来(e.g. 緊急事態宣言終了後)の販売を考慮した、文字通り、エンゲージメント施策を強化していることがわかる。
私としては、デジタルトラ
ポルシェの23年ぶりのスーパーボウルCMに思う、高級自動車ブランドの新展開。
今年のスーパボウルのCMでは、多くの自動車メーカーの広告を見ることができたが、僕が特に印象に残ったのは、何よりもポルシェである。あと、ある種アウディも。
なぜ、プレミアムブランドである高級車ポルシェがスーパーボウルというゴリゴリのマスメディアに広告を投下する必要があったのか考えてみたい。
基本的に、1500万円以上する高級車のポルシェのターゲットはマスではない。一般的に考えると、限られた一部の
プレミアムなブランド体験は確実にOMOで発想しよう、O2Oではなく。
これはマーケティングやデジタルトランスフォーメーション(DX)の文脈で言われ続けている話ではあるが、世の中は、O2O (Online to Offline)から、OMO (Online merges with Offline)という概念に移行してきている。今日は、高級商材であるクルマのOMOについても書いてみたいと思う。
オフラインでのビジネスをデジタル化していこうというO2O的な古い発想から、
マーケティング部は、リアルに閉じこもってはいけない。
デジタルマーケティング(デジマ)は、よく出島と揶揄されることがある。出島とは、1634年に江戸幕府が外人流入防止策として築造された人工島のことである。その心は、デジタルマーケティング(デジマ)は特殊な部隊であり、重要性は何となく認められているものの、本丸(本業)とは切り離され、ビジネスに与える影響は小さい部隊である、というものである。
特にブランドが強い企業において、このような空気感が強い傾向が
欧州プレミアムカーブランドのマーケティングにおける未開地はデジタルである
自動車業界のマーケティングやプロモーション活動は、どこもよく似ている。ブランドによって大きな違いはないし、独自性を感じることは少ない。
特に、プレミアムと言われる、Mercedez、BMW、Audi等に焦点を当ててみても、いつも見るのは、キレイでかっこよい画像と、ドライブフィールを訴求した動画、その両者を組み合わせて、特別なあなたに特別な体験を提供します、といったもの。
現地法人のマーケティン