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弟の病理解剖の感謝状を貰いに行ってきたよ

弟が亡くなった病院から、病理解剖の感謝状贈呈式の案内が届いた。

私は弟が生きてた証はなんでも取っておきたいタイプだから出席してきた。

式は銀座のホテルで行われた。
こんなに丁寧にすごいなあと思ったけど、病院で働いていた母によると、どこの病院でもこういう慰霊式典みたいなのは行われているらしい。

先にホテルに着いていた父と合流した。母は弟が亡くなったことを信じたくないから来なかった。
受付で白い花のバッチを服に付けてもらった。
ポケットに、弟のチェキと遺品のキーホルダーを入れて参列した。

式はサラッとしていてすぐ終わった。
弟は国立癌センターで亡くなったのだけど、同病院で令和4年7月〜令和5年6月の1年間で亡くなった方は361名いて、病理解剖をしたのはたった12名ということだった。もっといるかと思った。

式に参加しているのは自分たちを含めてほんの数組だった。
感謝状贈呈式の後、慰霊祭もあった。
かなりサラッとしてて全部合わせても40分くらいで終わった。

式の最中、いろいろ考えた。
国立癌センターは、治療の見込みのある人しか受け入れない病院だから、他の病院はもっと亡くなる人多いのかな?とか。
361名の中に弟より若い人はどれくらいいるのかな?とか。

弟が亡くなった日以来、初めて銀座方面に行った。
地下鉄に乗ると東銀座の癌センターに通った日々をリアルに思い出して、人前でも号泣議員みたいにわんわん泣いてしまうから極力、乗らなかった。

だけど今日は普通に地下鉄に乗れてる自分に驚いた!
父も同じだったみたいで、「地下鉄に乗っても、もうあの時とは心境が違うね。」って話しながら帰路に着いた。

もう一生爆笑とかできないとも思ったのに、今は弟が好きだったシステマ芸人で爆笑しているし。

亡くなって7ヶ月経ったくらいから、悲しいことだけが弟の本質ではじゃないじゃん?って思った。これが立ち直るって心境なのか?
弟とは楽しい思い出の方がずっと多いって今はちゃんと腹から思う。

弟の遺品。ぷりんがプレゼントしたカマたくのキーホルダーを大切にしてくれてたよ。