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安定と伝統のSP500!価格水準の推定方法紹介。為替変動を加味すると日本人にはあまりよくないかも・・・

SP500とは

アメリカの株式市場上位500社の加重平均を取っているインデックスです。
SP500はインデックス・ファンドに使用された指標としてはもっとも歴史が古く、約70年前から存在します。成長率の高いGAFAはもちろん、ほぼ成長を終えたオールドエコノミーと呼ばれる企業まで広く含まれています。

図1.SP500の価格推移

パフォーマンス

成績は10年間で
約2.71倍(13~23年) 平均利回り約10%
約1.69倍(03~13年) 平均利回り約5%
程度です。

為替変動リスク

ドル円はプラザ合意以後のワーストケースでは約50%ほど変動しています。
50%ほど行くことはあまり無いにしても、日米の政策金利差が0%だった頃と比較して約25%は変動していますのでそれを考慮すると、SP500の成長率で相殺するのに約3年ほどかかります。

メリット

  • NASDAQ100よりもバブルの影響を受けにくく、積み立て期のリスクが低い。

  • インデックス・ファンドとしては最も歴史が古く、解析事例が豊富。

  • 変動幅が小さく比較的安定している。

デメリット

  • オールドエコノミーが含まれるため、成長率はNASDAQ100にかなり劣る。

  • バブル時の暴騰は小さいものの、暴落してから値が戻るのはNASDAQ100よりもかなり時間がかかる。リーマンショックではNASDAQ100は2年ほどで値が戻っているがSP500では5年かかった。取崩し期にはリスクが高くなる。

  • 特に景気が悪かった00年代は平均利回り約5%程度であり、運が悪いとドル円の為替変動内でほとんど相殺されてしまう。

総評すると、暴落、為替変動に備えると取崩し期に現金を5年分は持っていないと不安が残ることになります。

価格水準の推定方法

バブル期に購入してしまうと値が戻るのに長い時間がかかってしまいます。積み立て期には現在の価格が割高なのかどうかを知りたいですよね。SP500は最も古く、人気のある指標であるため分析は豊富にあります。価格の評価尺度の一つとしてはCAPE ratio(Shiller P/Eとも)と呼ばれる指標があります。CAPE ratioは、株価を企業の利益の過去10年平均で割ったものです。

図2.SP500のCAPE ratio

図1.の価格推移と比較しますと、CAPE ratio がだいたい32を超えていると割高の水準のようです。

本日のCAPE ratioはこちら

次の記事では各種インデックス比較表、具体的な投資戦略、取崩し戦略を掲載しています。


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