男であることを肯定する方法ってあります?

シスヘテ男性優位な社会で不当に弾圧されてきた女性やセクシュアルマイノリティをエンパワーメントすることは大事なことだよね、と。女性であることとかセクシュアルマイノリティであることを呪ってしまうような社会はおかしいよね、と。

ジェンダーの分野の本で、特に当事者をエンパワーメントする本があると思うんですよね。「あなたがおかしいんじゃない。あなたは悪くない。あなたが変わる必要はないんです。社会を変えていきましょう。」というね。(ペドフィリア、ネクロフィリア、ズーフィリアあたりは、現状社会からの承認を得られるロジックがまだ無いと思われるので、中々こういうエンパワーメントを得られない可能性は高い。)


シスヘテ男性はどうでしょうね。

シスヘテ男性と一括りにしちゃうのはよくないと思うので、シスヘテ男性の「私」の話をする。

私は、普通に育ったんですよね。普通に、女性蔑視やら異性愛主義とかホモソとか、そういう良からぬ価値観をある程度は学習してきたんですよね。程度はいかがなものか分からないけど、確実に育ってしまった。

私は、そのままでいることは許されない。女性やセクシュアルマイノリティの人々が変えようとしている社会サイドにいるわけだから。価値観を変えようと必死になってはいるけど、それでもすぐに完全に変わるわけではない。しばらくは、私は否定され続けると思う。

「普通の」シスヘテ男性でいることが、本当に誇れない。

まあ、元々自分は肯定感とか効力感とか自尊感情とか色々問題抱えているタイプではあるわけどもね。それにしても自分がジェンダー的な加害者性を持っていて、それなりにその性質を発揮していたこととか知っちゃったら、まあ痛いですよ。同情されないですけど痛いものは痛いですよ。

本でも男性の苦しさを述べている本もあるし、ネットでも「社会的に男であること」のしんどさを述べている記事もあるし、それなりにそういう人っていると思うんですけど、だからといってどうすればいいんでしょうね。もちろん時間をかけながら価値観を変えねばならないことは間違いないんですけど、そもそもやっぱり変わらねばならないサイドにいることそのものっていたたまれないものですよ。


楽しようとしちゃいけないんですよね。

女性もセクシュアルマイノリティも、身を削りながら戦ってきたし、戦っているのに、自分達だけ傷つかないようにやっていこうとするのは、違うんでしょうね。

ただ、なんというか、自分達が正しくないことを前提にやっていかなきゃいけないわけですからね。

男であることを肯定する方法、誰か知ってます?

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