【プリズンライターズ】満期2週間前に強盗殺人容疑で再逮捕‼️22年刑期が延びました…そんな男の刑務所哀歌#2 /刑務官からのイジメ事情
ハバかりながらもコンニチハ。A325です。今回のテーマは「刑務官からのイジメ事情」。
今年度から刑務所内で受刑者を「さん」付けで呼称する運用が始まったことをご存じの方も多いだろう。
一昨年前に発覚した名古屋刑務所での暴行事件を受け、ちょっとだけ制度の見直しとなった。
私のいる横浜刑務所でも新年度が始まる1週間前の3月25日から始まった。
これで受刑者が刑務官からイジメられることはない、などと考えている者はムショの中にいないだろう。
そもそもどこの社会にいても「イジメ」「パワハラ」はあるだろう。
職場内でもあるし、顧客や下請けに対するイジメがニュースになることも多い。
ムショの中など階級社会のせいか、職員間のイジメ・パワハラはよく見る。
刑務官の離職率はかなり高いらしいが、これも肯ける話だ。
ちなみに「パワハラ」が違法だと思っている人は多いと思うが、私の知る限りパワハラ自体に罰則がない。
国が企業等に対して努力義務として科しているだけだ。
逆説的に考えれば国ほうで「イジメ・パワハラはある程度仕方ない」と容認しているということだろう。
話を戻してムショの中。
制度の見直しがあったあとでも職員からのイジメは少なからず存在する。
だいたい、これを書いている私が当事者だ。
まず「暴行」だが、基本的にバレない場所でやるし、万一監視カメラに映像が残ったとしても3週間ほどで上書きされてしまう。この間に国賠提訴して証拠保全が出来る可能性は非常に低い。
「人権救済申立」を弁護士会に申し出ても発覚しないのはこのためだ。
実は、「犠牲」になるのはほとんど一般処遇が困難な「昼夜間居室処遇者」だ。
独房だから目撃者はまずいない。横浜刑務所など、スイッチ一つで窓ガラスにスモークがかかる仕組みになっていて、人を殴ったり蹴ったりする音だけが廊下に響く。
こんなモノにカネをかけ、飯が悪いから本当に始末が悪い。
その他に関しては規律違反をデッチ上げたり、同じ動作を何度も繰り返してやらせる、といったことが定番だ。
「脇見」や「不正交談」をしたと因縁をつけ、否認をすれば懲罰を科したり、「足並みが揃わない」と因縁をつけ延々と行進させたり・・・などだ。
但し、横浜刑務所に限ってかも知れないが、およそ1年前からこのようなことが激減した。
一人の勇気ある受刑者がこれらの不当処遇を国賠提訴し、見事勝利したから、と私は思っている。
興味ある方はネットで昨年5月の毎日新聞を調べて欲しい。
さて私自身だが、3年程前から国賠係争中。
そのためなのか色々と嫌がらせのようなことを受けることは多い。
極めつけは私が2年半程就業している工場の担当として、訴訟原因となった職員を工場担当として配置された。
しかもこの職員、私に対する処遇に過誤があったことが認められ、職責処分を受けている。
配置されたのは今年の3月18日。処遇改正が始まる2週間前だ。
さすがにここまでのことをされるとは思わなかった。
「工場担当」とは受刑者の評価を一手に担う。
当然、公正な評価なんて期待できないし、仮にそうしたとしてもそんな主張が通るはずもない。
目的は何らかの理由をデッチ上げて工場から追い出し、あわよくば裁判そのものを潰すことだと推察している。
当然ながら普段の10倍くらい工場で神経を使うし、単独室にいても気を抜けない状態だ。
まぁこんなことが起こるのがムショの中のイジメ事情である。
もっとも、私の件は例外中の例外だと思うし、もちろん自分でもここまでされる理由はあると思ってる。
この件が今後どうなるか判らないが、おそらく近いうちにちょっとした騒ぎになると思う。
それとは別に、私はこんな嫌がらせに屈するつもりはないし、裁判を絶対に辞めることはない。
この件に関しては続報をちょくちょく出すつもりなので、良かったらフォローして欲しい。
それじゃ今日はこの辺で!次回もよろしくお願いします。
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