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布マスクの防御力の無さを実感した日
家族でマクドに行った帰りのことだ。
助手席で携帯をいじっていると、
突然、鼻がツーンとした。
突然にだ。
何事だ、と思った僕が顔を上げて周りを見ると、そこには運転席でシャカチキを食べる妻がいた。
シャカチキ“レッドペッパー”だ。
マクドの商品紹介によると、
「シャカチキにレッドペッパー味のパウダーをふりかけ、バッグをシャカシャカ振って味付け。辛みがクセになる一品に仕上げました。単品¥150」
とある。
きっと、狂おしいほどにシャカシャカしたに違いない…
そして袋から解き放たれた目に見えないほどの細かいパウダーが僕の鼻を襲ったのだ。
…マスク越しに。
僕は思わず笑ってしまった。
車の運転席でシャカチキを食べる妻も面白いが、それ以上に布マスクの防御力の無さをこのような形で実感してしまったことに笑ってしまった。
コロナ初期、布マスクなんて意味ないぜとテドロスが言っていたが、あれは本当かもしれない。少なくともレッドパウダーに対する防御力はゼロだ。コロナ飛沫がレッドペッパー微粒子より大きいことを僕は祈る。
今やほとんどの人が布マスクをしていると思う。その防御力が知りたければ振るといい。シャカチキを。
狂おしいほどに。
車の中で。
サカナクションでもかけながら。