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スマコンの申し子DeFi「TrustSwap(SWAP)」を解説

皆さんこんにちは。Pリズムと申します。

普段はブロックチェーンゲームやNFTに関する発信をTwitterで行っているのですが、今回は個人的に注目しているDeFiプロジェクト「TrustSwap」の解説noteを執筆しました。それではご覧ください。


※本記事は投資を促すものではありません。TrustSwapへの投資は自己責任で行ってください。
※記事の内容は、主に日本語訳のTrustSwapホワイトペーパー第1.1版を基に執筆されています。

1.TrustSwapの概要

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単純に言いますとTrustSwapとは、「スマートコントラクト」を活用して料金支払いや契約履行をスムーズに進められるようなプラットフォームです。

スマートコントラクトの定義は、coincheckの記事をご参照ください。

スマートコントラクトとは、人の手を介さずに契約内容を自動で実行してくれる仕組みのことです。(Coincheckより

TrustSwapは、スマートコントラクトを活用したプラットフォームにより、実社会に存在する問題解決や利便性の向上を目指しています。

2.プロジェクト内容の詳細

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TrustSwapの主軸として、「取引プロセスの簡素化」と「高額な仲介サービスの排除」の2つがあります。

実際のユースケースは、主に
●タイムリリース支払
●TCO(Trust Coin Offering)
です。順番に解説していきますね。


●タイムリリース支払

まずタイムリリース支払についてです。これは、あるサブスクリプションやサービスに対する料金支払い、金銭契約の履行を、事前に設定した条件に基づいて自動的に行うことができる機能です。

例としては、
・従業員への給与支払いの自動化(給与額や支払い日の設定)
・サブスクサービスへの自動支払い(支払い回数の設定)
・遺産相続の内容を、当事者の死亡時に即座に執行(配分される人物、配分割合の設定)

などが挙げられます。

TrustSwapを用いずとも、このようなサービスを受けることができる可能性はありますが、その場合は少なくとも安くはない仲介手数料が請求されるでしょう。TrustSwapを用いてブロックチェーン上で上記のような自動化を設計しておけば、高額な仲介手数料は不要となります。


●TCO(Trust Coin Offering)
次にTCOです。個人的には、こちらのTCOが他のサービスにはないTrustSwapの売りだと思ってます。

TCOは、一言でいうとTrustSwap上で行うブロックチェーン企業の資金調達のことです。TCOのメリットは主に2つです。1つ目が、TrustSwapプラットフォームを使用することで仲介手数料の大幅な削減が見込めること。2つ目が、開発チームと投資家との間にトラストレスな関係を構築できること、です。

1つ目のメリットは他のプロジェクトでも可能ではあるので、詳しい説明は割愛します。TrustSwapが革命的なのは、2つ目のメリットの実現でなのです。

暗号資産の知見がある方ならば、新しいプロジェクトの資金調達方法として、ICOやIEOがあることはご存じだと思います。TCOが、ICOやIEOと異なる点は、スマートコントラクトによってトークンのロック期間、リリース割合が適切に設定できる点です。

この時、設定の仕方は多岐に渡ります。例えば、

・チームが配布するトークンをロックして、一定期間にわたり付与し続けるという設定
➤開発チームが長期的に活動を行うことを、投資家にアピールできる

・プロジェクトの開発目標が達成された時にのみ、投資資金が開発チームに配布される。達成できなかった場合は、投資家は投資資金を取り戻すことができるという設定
➤開発チームにプロジェクトを進めるインセンティブが自然に生まれる。投資家も、プロジェクトへの投資を積極的に行うインセンティブが生まれる

上記のように、TCOを用いれば、トークンの付与と投資資金の受領に対して何らかの制限をブロックチェーン上で(スマートコントラクト上で)管理、設定することができます。

この機能により、開発チームと投資家の間に信頼関係がなくとも、プログラム上で設定された条件通りにトークン付与と資金調達が行われるため、お互いにトラストレスな関係で活動できるのです。


3.SWAPトークンについて

TrustSwapでは、SWAPというユーティリティトークンが発行されています。
最初のトークン発行量は100,000,000枚で、それ以降は発行されません。

SWAPの保有者は、TrustSwapのステーキングプール(https://dashboard.trustswap.org/)にSWAPをステーキングすることで、TrustSwapネットワーク上の取引手数料をステーキング報酬として受け取ることができます。

この手数料の80%がステーキング報酬になるように構築されているため、公平性の高いプロジェクトといえると思います。

$SWAPのディストリビューションは画像の通りです。運営の持つ$SWAP(Team Supply)は20%なので、まあ適正な範囲内でしょう。

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また、$SWAPはデフレトークンとして開発されているため、定期的なバーン(通貨の供給量を減らすこと)が行われます。それによって1SWAP当たりの価値が増し、時間経過に伴いSWAPの価格が上昇する可能性もあります。

※バーンはTrustSwapの使用手数料のうち、SWAPで払われた額の10%が対象となるようです。

●SWAPトークンについて、のまとめ
---発行枚数は100.000.000枚
---ステーキングすることで報酬を得られる
---バーンされることで、トークン枚数は時間経過とともに減少していく

4.まとめ

このnoteの執筆時点(2021/04/01)では仮想通貨市場が好調です。しかし、現在価格が暴騰しているDeFi銘柄は投機感が強いように思えます。それらの銘柄と比べると、TrustSwapは実社会にある問題を解決するユースケースがあり、実際にTrustSwap上でTCOを行っているプロジェクトが多数存在します。プロジェクトの認知が広まれば、適切に評価されると期待しています。

直近ではBinance Smart Chainにも対応予定ですし、将来的にはカルダノやポルカドットのチェーンにも対応予定らしいので、イーサリアムのガス代に悩む心配もなくなりそうですね...

TrustSwapには、日本の方向けに情報発信を行っているTwitterもあるので、もっとTrustSwapのことが知りたいと思ってもらえた方はフォローするといいかもです。

今回はここまでとします。
ご拝読ありがとうございます。

https://trustswap.org/

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