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イノベーション起こしたい人はプリキュアみるべし ~プリキュアでイノベーション①

自己紹介

こんにちは。新規事業系の仕事をしています、むらきれいこと申します。この十数年、企業の社員として、また起業家として、「イノベーションが生まれる場づくり」を研究、実践しています。

そんな私が、娘に付き合って約5年、ほぼ毎日プリキュアをみてきて、ある一つの結論 にたどりつきました。

「イノベーション起こしたい人はプリキュアみるべし」

3年ぐらい前に、「もしや?」と感じ始めて作品を追うごとに「やはり!」と確信を深めた、この感動をみなさんと分かち合うべく、全7回でお届けしたいと思います。

プリキュアとは

念のため、プリキュアとは何か、についてご説明しておきます。ここはWikipediaさんにご協力いただきましょう。

プリキュアシリーズは、朝日放送→朝日放送テレビ(ABCテレビ)、ABCアニメーション、ADKエモーションズ、東映アニメーションの制作により、テレビ朝日系列で2004年から放送されている、日本の女児向けアニメシリーズである。
本シリーズは、テレビ朝日系列の日曜8時台後半にて、朝日放送→朝日放送テレビ制作によるテレビアニメとして制作されているもので、ジャンルとしては女児向け変身 (ヒーロー)・アクションアニメに類するものである。

Wikipedia プリキュアシリーズ

1つの作品は、毎週日曜朝に30分間、約1年放送して、毎年2月頃に新しいプリキュアに交代します。2022年6月現在、19作目の「デリシャスパーティプリキュア」が放映中です。

そして、直近5年間のプリキュアでは、イノベーションをおこすために大事なことが、みごとに表現されているのです。

イノベーションに大事なこと「内に潜って上がる」

どうゆうことかご説明するために、まず前提として、イノベーションには「内発」が不可欠、ということをお伝えしておきます。

「内発」とは、自然に内から湧き上がる性質で、熱意、やる気、そして創造性の源になるものです。熱意、やる気、創造性、どれもイノベーションには欠かせません。なので、イノベーションには「内発」が不可欠なのです。

「内発」は自然に起こる物ですから、生理現象のようなもので、人の意思でコントロールできません。ここに、イノベーションの難しさがあります。

イノベーションをおこすには、まだ表に出てきていない「内発」が自然と出てくるように、環境を整える必要があります。
温泉を掘り当てるように、自分の内面に潜って源泉を探しあてて、それが自然の力で表出するように整備する過程が必要なのです。この一連のプロセスを、ここでは「内に潜って上がる」と表現します。

イノベーションの手法として知られる、U理論も、アート思考も、デザイン経営も、本質的には、この「内に潜って上がる」プロセスであると理解できます。

直近のプリキュア5作品と「内に潜って上がる」プロセスの関係

そして驚くべきことに、直近のプリキュア5作品のテーマが、この「内に潜って上がる」プロセスにきれいに対応しているのです。

  • 第1段階「内に潜る入り口」の教科書:
     HUGっと!プリキュア(通称:ハグプリ)
     テーマ「傷ついた心を抱きしめ応援する」

  • 第2段階「内に潜って内発を探す」の教科書:
     スタートゥインクルプリキュア(通称:スタプリ)
     テーマ「多様な価値観を受容する」

  • 第3段階「底で内発とつながる」の教科書:
     ヒーリングっどプリキュア(通称:ヒープリ)
     テーマ「自分の身体、感情を大事にする」

  • 第4段階「外に向かって内発を表出する」の教科書:
     トロピカル~ジュ!プリキュア(通称:トロプリ)
     テーマ「内から湧き上がったその時にやる!」

  • 第5段階「内発を発揮し続ける」の教科書:
     デリシャスパーティプリキュア(通称デパプリ)
     テーマ「利己が利他となり、利他が利己となる」

なお、各作品のテーマは、あくまで私の解釈です。プリキュア制作陣がどこまで意図していたのかは、わかりません。しかし、各作品で多用される主人公の口癖(決め台詞)を並べてみると、ちょうど各作品のテーマを象徴するようになっています。

  • ハグプリの決め台詞「めちょっく!」=傷ついた心を抱きしめ応援する

  • スタプリの決め台詞「キラやば~☆」=多様な価値観を受容する

  • ヒープリの決め台詞「ふぁ~生きてるって感じ」=自分の身体、感情を大事にする

  • トロプリの決め台詞「トロピカってる~!」=内から湧き上がったその時にやる!

  • デパプリの決め台詞「デリシャスマイル~」=利己が利他となり、利他が利己となる

イノベーションをおこすために必要なことが、ワンフレーズに凝縮され、主人公の口癖として多用されており、さらに作品を通じて具体例が示されている、それがこれら5作品なのです。

それでは各作品が、「内に潜って上がる」にどのように対応しているのか、順番に確認していきましょう。

プリキュアでイノベーション②へ続く


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