「キラやば~☆」で自分の壁を打ち破る ~プリキュアでイノベーション③
「キラやば~☆」とは、2019年放送のスタートゥインクルプリキュア、通称スタプリのテーマ「多様な価値観を受容する」を象徴する言葉です。それが、イノベーションのプロセスの第2段階「内に潜って内発を探す」に対応しているとは、どうゆうことなのでしょうか。
「キラやば~☆」とは
「キラやば~☆」とは、主人公の星奈ひかる(キュアスター)の口癖で、未知のもの、異なる価値観に出会ったときに、好意的に受け取る姿勢を表現しています。ひかるは、UMA、オカルトが大好き。いろんな星の宇宙人にあう度、「キラやば~☆」を連呼します。
排他VS受容
スタプリで描いているのは、排他VS受容。
宇宙の支配権を握るカギとなる妖精フワを狙う集団ノットレイダーと戦います。ノットレイダーは、故郷の星で排除されたマイノリティーたち。そのノットレイダーが突きつける恐れをプリキュアが乗り越え、受容の力でノットレイダー達を癒す過程を描いています。
多様な価値観に触れて自分の壁を打ち破る=「内に潜って内発を探す」方法
ひかるたちは、いろんな星にある、いろんな「あたりまえ」に対して、「キラやば~☆」の精神で出会い、受け入れていきます。
そして、自分を縛る思い込みに対する違和感、モヤモヤを感じるようになります。その違和感、モヤモヤを自覚し、受け止めて乗り越える様を、作中では「トゥインクルイマジネーション」と称し、スタプリの5人それぞれが自分の壁を打ち破り内発につながる様子が描かれました。
その姿はとても感動的で、5人それぞれの「トゥインクルイマジネーション」の回は、何度見ても胸にこみあげるものがあります。(ここは別の機会に、各回に分けて詳しく語りたいと思います。)
5人が「トゥインクルイマジネーション」にたどり着く過程はまさに、「内に潜って内発を探す」方法そのものでした。
既存の「自分」では表出しない内発を探すには、既存の「自分」という枠組み(思い込み、偏見)を自覚し、崩していく必要があります。それが内に潜るということ。思い込みや偏見に気づくためには、自分にはない価値観に触れることや、そのときに感じる違和感と向き合うことが必要です。
まさに、異なる価値観を好奇心を持って受け入れる、「キラやば~☆」の姿勢が重要なのです。
以上の理由から、「キラやば~☆」=「多様な価値観を受容する」をテーマとするスタプリは、「自分の壁を打ち破る」=イノベーションのプロセスの第二段階「内に潜って内発を探す」の教科書と言えます。
こうして自分の壁を打ち破った後、イノベーションのプロセスは第3段階に移行します。ここで大事なことは、2020年のヒーリングっどプリキュア、通称ヒープリが教えてくれます。
参考:
スタプリについて気になった方は、ぜひこちらをご覧ください。
YouTube 東映アニメ―ションミュージアムチャンネル
スタートゥインクルプリキュア 第1話 (24分20秒 フルバージョンです)
https://youtu.be/Mgc6cwGMMo0
YouTube プリキュア公式YouTubeチャンネル
3分でわかるスタートゥインクルプリキュア (実際は4分20秒)
https://youtu.be/ZRnz2NkZ7AY
公式サイト
スタートゥインクルプリキュア|東映アニメーション
https://www.toei-anim.co.jp/tv/startwinkle_precure/
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