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フィリップス・コレクション展を鑑賞し、シンプルな3つのアクションと気づき。


Bonsoir! プリちゃん(@priusshota)です。

有難いことに先日、友人からお誘いを頂きまして、

東京駅近くにある赤レンガ造りの、三菱一号館美術館へ訪れました。

目的は「フィリップス・コレクション展」。

この時に感じた余韻が心地よく残っているので、

ゆるゆるとシェアしたいと思います。



フィリップス・コレクションとは?


米国でもっとも優れた私立美術館の一つ。
同国で近代美術を扱う最初の美術館として1921年ワシントンにて開館。
芸術作品に対する強い情熱と確かな審美眼を持つ、ダンカン・フィリップス(1886~1966)がコレクターとして務めた、
世界有数の近代美術コレクション。


今回のフィリップス・コレクション展(2/11閉幕)では、ドラクロワなど19世紀巨匠から、クールベ、印象派のモネ、ピカソ、ブラックなどの秀作計75点が展示されていました。

美術館はとても静かな環境なので、一流の作品をじっくり鑑賞することができます。昔から美術館にも足を運ぶことが多かったのですが、今回の展示では特に印象が強く残りました。そのように感じることができたのも、幾つかアクションを取り入れたからでした。


それは主に3つで。

1. 友人と一緒に行き、観賞後も作品のことやアーティストについて等、感想をシェアしながらすぐに振り返ったこと。
2.鑑賞中で、「アーティストがどのような手法で、どういった背景があってその作品を作成したのか」を中心にメモを沢山残したこと。
3.いつもより比較的長い時間をかけて鑑賞し、それぞれのアーティストの世界観に浸りつつも、同時に、自分自身の心にもじっくり向き合ったこと。


1. 友人と一緒に行き、観賞後も作品のことやアーティストについて等、感想をシェアしながらすぐに振り返ったこと。



どちらかというと一人で美術館へ訪れることが多かったのですが、今回のように誰かと一緒に鑑賞することで、すぐ展覧会について感想をシェアすることができます。そうすると、同じ作品を見たとしても、それぞれの好みや、注目していた視点が違っていたり、話し合うことでより一層アートに対する学びが深まって面白かったです。


2.鑑賞中で、「アーティストがどのような手法で、どういった背景があってその作品を作成したのか」を中心にメモを沢山残したこと。



何十年、数百年前にも存在し、実際世界各地で展示もされていた作品たち。この2019年という現代において、それらを鑑賞できるという事実が凄いことですよね。だから、今回は特にメモすることにも意識を傾け、実践することにしてみました。メモと言っても、私の場合は覚えておきたいことをスマホのメモ機能で素早く打ち込むというもの。(他の鑑賞者の方にも迷惑がかからないように。)

私の場合は"各アーティストが何に焦点を当てているか、拘っているのか、どんな技法を使って?"がとても気になり、例えばこんな感じでササっと残しました。(一部紹介します。)


ギュスターヴ・クールベ:自然の持つ圧倒的な力、自然のドラマに焦点。
ジャン・シメオン・ジャルダン:色彩の震えや屈折が得意。空間における物体同士の真の関係性を追求。
ジョルジュ・ブラック:フランス的センス、優れて論理的、均整がとれている。風景画に触覚的な質感を与える。『ブドウとクラリネットのある静物』=コラージュによって絵画的要素を層状に積み重ねる技法。
パウル・クレー:数学、音楽、象形文字から想を得たシュルレアリスム。
ポール・セザンヌ:日常的な品々の重みと量感を表現する方法を探求。
クロード・モネ:天候や光が風景に与える効果を追求。


こうして言葉に残して見てみると、得意なことや、追求していること、焦点を当てていること等、アーティストそれぞれ違うことに改めて気づかされました。その気づきを通して、"自身の創作活動に何か一つでも取り入れてみたら、より面白くなるのでは?"と考えるようにもなりました。

因みに、今回の展覧会で気に入った作品は、大好きなクロード・モネと、ジョルジュ・ブラックの作品。

展示されていた、モネ『ヴァル=サン=ニコラ、ディエップ近傍(朝)』の作品は言葉にできないほど本当に美しかった。油彩画とは思えないほどの繊細な筆使い、海は海でも青色一色だけでなく、黄色やオレンジ、ラベンダーパープルといった豊かな色彩たち。圧巻でした。

また、ジョルジュ・ブラック『レモンとナプキン』では、整ったコラージュ感と、フレンチシックで少しシャビーな色彩感覚、特に差し色のレモンの絶妙な配置具合がぐっと心に残りました。


3.いつもより比較的長い時間をかけて鑑賞し、それぞれのアーティストの世界観に浸りつつも、同時に、自分自身の心にもじっくり向き合ったこと。



今回はいつも以上に長い時間をかけてゆっくり鑑賞できたおかげで、Web上では体験することができない、作品一点一点の質感や、色彩の奥深さ等を存分に味わい楽しむことができました。そうした時間を過ごしていく中で、日々一喜一憂してしまう自分の心にも気持ちの良い方向で向き合うこともできました。心にすっと風が通る感じ。

鑑賞後はすっかり晴れやかな気持ちで、今でもほんのり余韻が残るほど素敵な展覧会の日となりました。少し気持ち的に沈んだ日が続くときは、美術館へ一度足を運ぶのも良いかもしれません。


まとめ

この3つのアクションを取り入れて鑑賞するだけで、より強く心にも残り、深くアートを楽しみながら学ぶことができました。もし今後アートを鑑賞する機会がありましたら、是非お試してみてくださいね!

最後に、このような素敵な機会を招待してくださいました、

友人の、かゆりさんに改めて感謝の気持ちを残しておきます。

かゆりさん本当にありがとうございました!

プリちゃん


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