福岡から横浜へ、下道1200㎞ドライブ(前書き)
福岡から横浜まで、車で行ってみようかと考えはじめたのは、2018年の春のことだった。
当時、わたしの娘は横浜で仕事をしており、また息子は横須賀の某A大学校の4年生だった。某A大の開校記念祭は、息子の在学中、ほぼ毎年参観していたのだが、どうも、やはり、飛行機や電車を乗り継いでいくよりも、自分の車を運転していけないものかと思っていた。しかも、軽自動車で、高速道路を使わず、下道だけでだ。
福岡から横浜まで、高速道路を利用しても相当な距離があるというのに、それを下道だけでなんて、なんて無茶なと、たいていの人は思うだろう。しかし、わたしは、そんな無茶苦茶なことではないと思っていた。なぜなら、2級下の郷里(熊本)の知り合い(弟の小中学校の同級生)が長距離トラックの運転手をやっていて、彼曰く、東京へ納品後、東京から熊本へカラで帰ってくるときには、普通に下道だけで帰ってくることはザラだというのだ。それならば、それを別にトラックではなく、軽乗用車でやっても、決してそんなに難しいことではなかろうと思ったのだ。
もし福岡から横浜まで下道で踏破するとしたら、いったいどんなルートで行くのがいいのか。
弟の同級生の話では、たしか彼は、山陰経由にするのがいいと言っていた。ネットでいろいろ下調べしてしてみたのだが、たしかに、下道だけで行くのであれば、島根・鳥取の山陰自動車道の無料区間のある、山陰回りのほうがよさそうである。
以下のようなルートマップを作ってみた。
ざっとルートを説明しよう。
福岡からは、ひたすら国道3号線を走り関門トンネルを目指す。関門トンネルをくぐり本州に入ったら、道の駅・萩しーまーと(山口県萩市)を目指し、その後は、国道191号線、9号線と、舞鶴(京都府)まで延々と日本海側を走っていく。舞鶴からは琵琶湖の北岸を経て関ケ原(岐阜県)を抜け、国道21号線を東へ東へと進む。そうして国道19号線にぶつかったら、左折して木曽路を塩尻(長野県)まで北上する。塩尻からは国道20号線(甲州街道)を下って、一路横浜へ、というルートだ。
見てのとおり、有料の高速道路は一切走らない。唯一料金がかかるのは、関門トンネルの100円だけ。
明日から、このドライブの模様を、ゆっくりと時間をかけてお見せしていこうと思う。請うご清覧。