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熊本の実家から福岡の星野村、東峰村を通って門司の友人を訪ねる その4 日田彦山線BRTひこぼしライン

 2023/03/20、午後1時ごろ、浮羽稲荷神社を離れる。
 国道202号を東に走っていくと、ほんのしばらくの間だが、福岡県を出て、大分県日田市に入る。
 夜明大橋を渡って筑後川の対岸に進み、国道211号を北上すると、やがて福岡県東峰村に入る。

 ここに、「日田彦山線」という鉄道が以前は走っていたのだが、2017年(平成29年)7月5日、福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市を記録的な豪雨が襲った。多くの家屋や田畑が濁流に流され、もとは何だったかわからなくなるほどの甚大な被害が出た。日田彦山線も北は添田駅から南は夜明駅の間の区間が壊滅的な被害を受け、いまだに不通のままである。
 地元自治体とJR九州との間での数年にわたる協議の結果、日田彦山線不通区間の鉄道での復旧は断念。BRT、つまりバス路線での復旧ということに決まった。
 鉄道のかわりにバスを走らせるわけだが、BRTと一般のバス路線の違いは、BRTはバス専用の道路、つまりBRT車両だけしか走れない専用線区間があることだ。「日田彦山線BRTひこぼしライン」の場合、北は彦山駅、南は宝珠山駅の間は、元の鉄道の跡を、線路や枕木を撤去して道路に変え、そこをBRTしか走れない専用線にしている。
 実際この区間は、一般道をとおるなら、細い峠道を越えるか、峠を迂回して大回りする国道を通るかしかない。トンネルや鉄橋を通る鉄道跡をBRT専用線として利用するメリットは大きい。

 まずBRT専用線の南端になる「宝珠山駅」に到着。


「BRTひこぼしライン、この夏開業」のバナーが、各駅に設置されている。
プラットフォームの跡が残っている。
積み上げられた、撤去された線路
宝珠山駅駅舎の前面
これは乗り場側からの駅舎
ほう、県境に駅舎が建っているのか。
BRT専用線がほぼ出来上がっている。
あとは舗装を待つだけ。

 次に一駅北にある「大行司駅」。


水害後に再建された駅舎。鉄道が復旧するかも未定なうちから、駅舎だけが作られた。地元の鉄道復旧への切なる思いを感じさせられる。
ここにもやはり同じバナーが。
大行司駅のプラットフォームは、かなり高台にある。
BRT化以降も、鉄道の時代と同じく、階段を上ってBRTを利用することになる。
水害後に発見された駅表示がそのまま使われている。

 大行司駅の次には、峠の上に「筑前岩屋」という駅があるのだが、時間の都合で今回は寄らず。
 次に立ち寄ったのは、BRT専用線の北端になる「彦山駅」。


彦山駅の駅舎はBRT化に伴い、以前の駅舎は解体され、こんな新しい駅舎が出来ていた。
休憩所も出来ていた。
すでに券売機が設置されている。
BRT乗り場。
駅舎のBRT乗り場側
駅前にはキッチンカーがいた。
鉄道の跡。線路や枕木はもうない。
駅前の様子は、あまり以前と変わらず。
たくさんの人が来る彦山駅になってほしい。
BRTはこの駅で一般道から専用線に入る。
駅の乗り場側からBRT専用線入口を撮影

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