これだけは知っておこう!デザインカンプから入稿までにやっておく大事なポイント〜特殊加工編〜
「使ってもらう印刷物へ」
加工の選び方編では、箔押しやエンボス、デボス加工について紹介しました。多彩で個性的な表現が可能なことで皆さんの妄想もふくらんだのではないでしょうか。
今回は、手にした人に、使ってもらうことやそれで楽しんでもらうことができるそんな特殊な加工について、MEGAPRINTの服部さんにお話しを伺いました。
ミシン入れ
――お久しぶりです。今日も色々とサンプルを前にお話しを伺います。宜しくお願いします。
こちらこそ宜しくお願い致します。
――今回は特殊加工についてです。どんな種類があるのですか?
弊社では、多種ありますが、今回お話ししたいのは、
・ミシン入れ
・スジ入れ
・穴あけ
・ナンバリング
以上4種類です。
――この回数券のようになっているのが、ミシン入れですね。
ミシン目を入れて切り離しやすくして、クーポンや回数券、招待券を作りたいときにはおすすめです。
――すみません。勝手な固定観念なんですが、印刷機ではこういった加工はできないのかと思ってました…。
実は、切り取り線も印刷機で一定の間隔に穴をならべてあけることができるのです。
ナンバリング
――そうなんですね。このチケットにはすでに番号もふってあるのですが、ここまでやっていただけるのですね。
このナンバリング加工を施すことで、チケットの販売数や配布数の管理もしやすくなります。先ほどのミシン入れ加工と一緒にご活用いただけるのではないでしょうか?
――データを作る時、この加工を想定しておいた方が良いのでしょうね。
2つポイントがあるのですが、1つ目は配置がポイントです。印刷物の裁断線から5mm内側に配置してください。
もう1つは、つるっとした用紙とは相性が悪いので、他の材質の用紙に加工するようにすることです。
スジ入れ
――こちら、折れやすくしてあるのですか。
はい、ポイントカードとかメンバーズカードに活用いただけます。印刷物に溝を入れて、印刷物が折り曲げやすくなっています。また、溝を作っておくと、折面の破損を防ぐことが出来ます。
――入稿に際して注意しておいた方が良いことがありますか?
はい。折り曲げることを考えて配置頂くように印刷会社の出すテンプレートの配置指示を参考にデータを作成していただくと、思っていたのと反対側についてしまったりせず、手戻りが少なくて済みますよ。
――なるほど、妄想を現実化するためには注意も必要と。
(笑)
穴あけ
――これ、タグみたいですね。穴が空いています。
印刷物に穴を開けて、紐を通すことによって、商品のタグやしおりにも使えるようになりますよ。しかも弊社では、2カ所まで同じ価格で穴あけできます!
――おー。お得!こちらは、見開きのタグに穴通してますね。確かにこういうタグみますね。
2つの穴あけ加工とスジ入れを活用されると、このようにより詳しい情報を内側にして、表側にブランディングに関する画像を載せるなど、多くの情報の整理もしつつ、タグとして機能するものが作れます。
ーーちょっと思ったのですが、2つの穴が空いていれば、ピアスの台紙にも使えそうですね。
そうなんです。そういった使用目的にも最適です。
――また可能性が広がりますね。
はい、特殊加工を施すことにより、多くの方に「使われる」印刷物を作ることができます。
――今回もお話し、ありがとうございました。
ありがとうございました。
まとめ
今回ご紹介した特殊加工は
・ミシン入れ
・ナンバリング
・スジ入れ
・穴あけ
でした。
名刺に以上の加工を施すことで、チケットやタグ、商品の台紙など、さまざまな機能的な印刷物になるので、
是非皆さんもサンプルやテンプレートを取り寄せて、デザインを妄想してみてください。
では、また!