Piece CHECK(2024-82) 3次関数の最大最小
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こちらは、『Principle Piece』シリーズ一覧のページです(全分野そろってます)
1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法、すなわち
原則(Principle Piece)
を出来る限り分かりやすく、そして詳しく言葉に落とし込んだ数学の問題集です。解答の詳しさはもちろんですが
「なぜそのような解答になるのか」が分かる
ことを、とにかく意識した参考書になります。
単元自体を未習の方も、本シリーズで最初から体系的に高校数学を学べます。そして、学習後の到達レベルは「難関大入試合格最低点レベル」です!
今回の問題
YouTube動画をUPしました。1991年の東京大学(文系)から、3次関数の最大最小の問題です。
思考時間は約5分、目標解答時間はそこから約15分です。
解説・原則など
一見、ワークにもありそうなただの3次関数の問題に見えますが、東大が出している問題です。そこまで甘くはないです。
3次以上の(高次の)関数の最大・最小なので、微分して増減表を書くのは変わりません。
増減表を書くうえで1つ目の関門は、極値を取る$${x}$$の値がキタナイこと。この場合の極値は直接代入すると計算ミスを起こしやすいため、割り算して求めるとラクです。
これで極大値と極小値を求めます。片方を求めれば、もう片方は$${\sqrt{13}}$$を含む項の符号を変えるだけです。
増減表が完成したら、極値及び端点の値の中で最大・最小を探します。ここで第2関門。最大値も最小値も結構際どい勝負になることが分かります。
$$\sqrt{13}$$を自分で評価しなければいけないわけですね。特に最小値の方はかなり際どいので、あまり大雑把な評価だとうまくいきません。
どちらが小さくなるかなどの予想もつかないため、上から評価するのか下から評価するのかも分からず、意外と時間がかかるでしょう。
別解は、$${y}$$の値ではなく$${x}$$の値で評価するというものです。極大値、極小値と同じ値を取る$${x}$$の値が、両端の値と比べて大きいか小さいかを比べるというものです。
$${f(x)=極大値}$$ は、定数項がキタナイので計算出来なさそうに見えますが、グラフで考えると、$${y=f(x)}$$と、その極大点で接する接線と考えます。すると、接点以外の交点が分かればいいわけです。解と係数の関係でサボれますね。
あとは、その交点と定義域の端っこの大小を比べれば、どちらの方が大きいかが分かるという流れです。最小値は$${y}$$座標でも際どいので、$${x}$$座標はもっと際どくなることに注意。
どちらにしても厳しい評価が必要となります。
問題としてはただの3次関数の最大最小ですが、さすが東大という感じの問題でしたね。
1.解けた人・・・今後の勉強はじっくり演習をしましょう。
2.解けなくて原則を知っていた人・・・拙著『Principle Piece』シリーズで該当するページを熟読し(詳細が書いてあります)、入試演習用の問題集で思考時間を長くする演習をしましょう。
3.解けなくて原則も知らなかった人・・・原則集めからやる必要があります。拙著『Principle Piece』シリーズのような原則習得タイプの問題集で演習しましょう。
関連する拙著『Principle Piece』シリーズ
Principle Piece シリーズは、1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法(原則:Principle)によって、「なぜその解法が思い浮かぶのか」「なぜ解答の1行目がそれになるのか」を意識して書き上げた参考書です。
大手ネットショップBASEでも、デジタルコンテンツとして販売しています。
解答
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