「ち」
「知足」
足るを知る。
昨年、父が人生二度目の脳の手術を受けた。
10時間の長丁場の手術で最悪の事態も後遺症も受け入れる準備もしていた。
3日後、父は車イスで登場した。
活舌も悪く、やせ細った腕には点滴が打たれ、久しぶりに見る孫たちを涙目で抱きしめていた。
特に会話をするわけでもなく淡々と運命に身を任せながらニコニコしている。
幾ばくかの会話を楽しみ、最後に孫に向かって。
「じいじはね、一人でトイレにも行けないの。みんなは歩けるね~歩けることは素晴らしいよ~ありがたいね~」と。
できることが出来なくなったときが一番ストレスだと言われている。
しかしその中でも出来ることがあることに気づきそして感謝したいと思った。
取るに足らない文章だが
足るを知ることが「しあわせ」も知れることかもしれない。
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今日の川柳
「しあわせは いつでもそっと すぐそこに」