男女の賃金格差と、住宅購入について思うこと
こんにちは! プリンセススクゥエアーの笠原です。
コロナ禍で加速する「女性の貧困」
コロナ禍で生活が苦しくなったり仕事を失った方もいらっしゃるかと思います。特に飲食業やエンタメ産業などは大打撃を被っていると聞きますし、打撃のあった企業では、立場の弱い派遣社員やアルバイトなどの契約社員、業務委託で働いている方が特に仕事を失っていると聞きます。
そんな中、女性の3割が収入減に直面したというニュースもありました。
女性のほうが非正規社員の割合も高く、コロナで大打撃を被っている飲食や服飾関係の仕事についている人も少なくありません。ということは、女性で一時的に収入が減ったり、仕事を辞めざるを得なくなりその後なかなか仕事が見つからないという方もたくさんいらっしゃると想像されます。
女性同士のカップルの収入の低さ
ところで弊社でも、昔から単身女性やシングルマザーの住宅購入を支援してきました。そんな中でよく感じているのが、「女性の収入の低さ・雇用の不安定さ」です。
数年前からLGBTsの方の住宅購入をお手伝いする中で、やはり「女性と女性のカップル」は相対的に「男性と男性のカップル」よりも収入が低く、ローンを組むことのできる金額も低くなってしまうことが多いと感じています。
実際、男女賃金格差は、少しずつ縮まっていると言っても、諸外国と比べると依然差が大きいままです。平均をとっても、女性は男性の7割程度の賃金しかもらえていないのです。
こんな風だったらいいな!という妄想ですが、例えば、
・企業にも政治にもクオーター制を取り入れて、ポジションを得る女性が一気に増える。
・男性も女性も、半分ずつ家事育児をするのが当たり前になる!
・子育てをする家庭には、国からお給料相当分のお金を支払うことで、シングルマザーが子育てと仕事を両立するためにパートなどを選ばざるを得ず、低所得となってしまう状況を打破する。
・企業が「育児などの理由でキャリアにブランクがある」という理由で、低い年収で働くことを求めるのをやめるよう、行政からガイドラインを出す。
こんな施策がひとつでも二つでも実現しているような社会ならば、女性、シングルマザーが低収入になってしまいがちな状況が打破されるのではないかな、と思っています。言葉ばかりの「女性活躍推進」「子育て支援」ではなく、本当に実効性のある施策を、政府・行政は打ち出してほしいものです。
女性が自分自身のためにできること
社会構造を変えていくことも大切です。全ての働く場所で、女性が働き続けやすい環境を整え、管理職や政治家には女性が増え、女性も男性も働きやすい社会になっていくことが理想です。そのために少しずつでも頑張っている企業や政治・行政に関わる方も本当にたくさんいらっしゃいます。
でも、社会が変わるにはとても時間がかかりそうと感じることも正直多いです。
そんな中、女性が自分たちの力でできることはないのでしょうか。調査から、男女の賃金格差の要因の一つとして、勤続年数の差や管理職比率が関係しているということがわかっています。
女性が仕事を続けにくい環境になってしまっていること自体はもちろん是正するべきですが、女性自身も、より安心して長く働きやすい環境を見つけ、長く働くこと、いずれ管理職になることを目標に働くことも大切になってくるかもしれません。
家を買うという観点で言えば、「まずは1年」しっかり続けることがローンの審査のために大切です。また、1年長く勤務することでもしかするとボーナスがもらえて貯金や保険に回せるかもしれませんし、昇給だってあるかもしれません。昇給したお給料をもとに転職すれば、年収UPも狙えるかもしれません。そんな女性たちのチャレンジを、私たちも応援しています!
生活に困ったらまずは相談を
とはいえ、現状いますぐの食べるものや住む場所にも困っていて、長く仕事を続けるなんて考えられないという女性がたくさんいらっしゃることも事実です。生活に心配があれば、まず人に頼ったり、相談したりしてみましょう。
困窮する女性や子供を支援する以下のようなプロジェクトもあります。
食べ物の支援をする活動をしている団体もあります。
困ったときには、ぜひ相談をしてみてください。