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新しい弦のオブリガードで弾いてみたら、なんとミサ先生もアイさんもびっくりでした!

先週金曜日、ミサ先生のお家で、ピアノの発表会のレッスンがありました。

ああ、もうすぐピアノの発表会ね、どうしよう(ヴァイオリンも、アンサンブル部門でアイさんのピアノと弾きます~)

なんせ8年ぶりの発表会。頭が真っ白になって忘れそうな恐怖が。。

ミサ先生にそう言うと、
「いいじゃない。忘れたら忘れたで。最初の音をポーンとホールで響かせるの。
美しい音色。美しいピアノの音が会場に響き渡る。。
もうそれだけで幸せいっぱいじゃないこと?」とミサ先生。

ほんとにそう。
発表会はライトを浴びて幸せいっぱいになる場所だわね。

「あとは、自分の内面をさらけ出す勇気かな。
見せないように隠すと身体が固くなる。内面を放出すること。
内から外へ。柔らかく自分を表現して。
外から守って閉じ籠ると身体も心も固くなって、表現は出来ないわ。
ありのままの自分を内側から開くと、ほら、手首だって力が抜けて柔らかくなる。この、力が抜けることが大切なのよ。」と。
自分の内面をさらけ出す勇気。
まるでnoteと同じだわね。。

あとは、、身体の使い方。
心と身体は連動している。
肩の筋肉って、とっても大きいらしい。
私は指先が弱いのだけど、肩の力を借りて肩から腕を回すように弾くと音に流れと力が生まれるって。

「そう、まりりんはバレエを習っているのだから、バレエを踊るような気持ちで上半身を思い切り使って弾いてみて。
だけど、下半身も大切よ。上と下で引っ張り合う感じかな。」うーん、これもバレエと同じだ。
私の好きなことは全てつながっているみたい。不思議だわ。

ショパンのレッスンが終わった頃に、アイさんが来てくれて、次はアイさんがピアノ伴奏、私がヴァイオリンで「シンドラーのリスト」。

ヴァイオリンの虎安寿を弾きはじめてすぐにアイさんとミサ先生が口々に「えっ、ヴァイオリン音がきれい。響いている!」とびっくり。

ふふ、弦をオブリガードに換えたこと言ってなかったのだけど、二人とも流石だわね。

「へへっ、実はちょっと良い弦に替えました~」と白状すると、
「とうとう物に頼ったか~。まあ、よしよし、やっぱり音色が違うわ。」とアイさん。

アイさんは元バレエの先生で、私はアイさんの哀しさのある美しい踊りが大好き。
シンドラーのリストも二人が好きな曲。
アイさんも、植物や動物が大好きで、回りからは明るいと思われているけど、変に繊細なところがある。
美意識が似ているからだろうか、アイさんの言葉は、スッと心に入ってくる。
「ねえ、まりりん。最初の音、もっと深く足を踏ん張って、お腹の底から出せないかな?」
「え?、、こんな感じかな?」

思い切り深く低い音から静かにでも勢いよく弓を下から上へ。
「もっと、気持ちよく下から上へ。わたし、ヴァイオリンはよくわからないけどさ。」

でも、バレエ的にふたりで感じ合えるものがある。
「こんな感じ?」

新しい弦を使って思い切り下から上へ弓を跳ね上げる。まるでバレエのポーズだ。
「あ、きれい。」とミサ先生。
「ピアノと同じように手首の力を抜いてみて。音の響きが違う。」
ミサ先生とアイさんのアドバイスはしっくりと胸に響く。

アイさんとアンサンブルすると、ピアノとヴァイオリンとバレエが融合する。
「新しい弦、いいね。音が深くて柔らかい、」とミサ先生。

やっぱり思い切ってオブリガードに替えて良かった。
発表会まではあと少し。

まだ弦に慣れないし、毎回調弦しないと不安定だ。でも、やっぱり前より美しい。

日曜日は、アイさんのお家で一緒に練習した。
発表会の日、ホールで美しいピアノとヴァイオリンの音色でシンドラーのリストが弾けたらどんなにか幸せな気分だろうか。

アイさんと私で作り上げたちょっとバレエ的なシンドラーのリストだ。
なんだかワクワク。

ふたりのハーモニーが会場に響き渡る。アイさんのバレエのように、なんとも言えない哀しみのある美しさになるといいなあ。。

アイさんは本当に美しいバレリーナなのだけど、いつもはバイクを乗り回してカッコよく、ザックバランな性格。

そんな魅力的なアイさんとの初めてのデュオに胸がときめきます。

本番まであと少し。
今日はミサ先生のうちで、最後のレッスン。アイさんも来てくれる。
明日もアイさんちでレッスン。
夜はバレエのレッスンもある。

ちょっと体調不良だったけど、十分に休息したし、動き回っているほうがエネルギーが循環するみたいでつ。
心配してくださった皆様、ほんとにありがとうございます。
みんなに支えられて、復活してきました。

頑張れ、まりりん!




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