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2018年9月の記事一覧
<ものづくりの話 煎餅怖い>
<ものづくりの話 010>
原材料を変えるのはそれほど怖くなかった。
機械化はぶっちゃけスッゲー怖い。
地元の人からは店頭では手焼きしてるけど、どっかの工場で機械で焼いてるんでしょって思われてるらしい。(実際は全部手です!)
先代の時はずっと煎餅の工場はなくて洋菓子とかばっか作ってたから
そんなイメージ持たれても仕方ないとは思う。
だからイメージダウンとかはあんまり気にしない。
手焼きって嘘ついた
<ものづくりの話 問題は今日の雨パート2>
<ものづくりの話 009>
だけども問題は今日の雨 型がない
煎餅を焼く型の職人さんがいなくてもうできないのである。
ハサミの部分を曲げる技術が失われて久しいそうだ。
煎餅屋は続いても型屋さんがいなくなっては形無しである。
現在、伝統文化ではこういった職人を支えるための周辺の職人技がどんどん失われている。
道具類はどんどん機械化されて手仕事が少なくなって来て商売として成り立たないところも多い。
<ものづくりの話 天才的プロダクトライン>
<ものづくりの話 008>
みそ入大垣せんべいには厚焼、二ッ折、四ッ折と3種類ある。
元々は同じお煎餅で、丸のままアーチをつけたものが厚焼、
それを半分に折った半円型の二ッ折、
それをまた半分に折って1/4にしたのが四ッ折である。
サイズは段々に小さくなって見た目可愛らしくなっていくのだが、
厚みと固さは倍々に増していく。
四ッ折は日本一固い煎餅と呼ばれている。
なぜこんなものを作ったのかはまたま
<ものづくりの話 つやつやとめでたう見ゆ>
<ものづくりの話 007>
外見を犠牲にして、味を優先したと言いました。
https://note.mu/princeofsenbei/n/ncc034f00e3a7
瓦煎餅なんかの小麦粉煎餅は基本的に表面がザラっとしてますが
みそ入大垣せんべいは表面が滑らかでツヤツヤしています。
その艶やかさ、美しさも魅力の一つです。
それにはある特殊な技術があって、それを「艶つけ」と呼びます。
朝一番に型を
<ものづくりの話 古人の涎をなむる事なかれ>
<ものづくりの話 006>
18年の間にみそ入大垣せんべいの原材料を大きく3回(小さく1回)変更しました。
4つしかない原材料ですから、実は全部変わってます。
配合はほとんど同じですがほぼ違う製品と言っても、、、
違うと言えば違うし、違わんと言えば違わんなあ。違うけどw
そして、今思うと毎回そのプロセスも一緒でした。
一旦不味くなって、そのあとだんだんアジャストして来る。
そしていつのまにか一段
<ものづくりの話 天使の歌声>
<ものづくりの話 005>
小麦粉を国産に変えて数年後、お砂糖も国産に変えました。
北海道産の甜菜糖と奄美大島の洗双糖のブレンド。
これも小麦粉と同じような理由で変更しました。
相変わらず職人さんたちの反対にあいましたが、進めるもんは進めます。
甘みの質が全然違う。
上白とザラメの時より甘みに角が少なく柔らかさを感じます。
音でいうと金切声からボーイズソプラノに変わった感じ。
小麦粉と同様に味を優
<ものづくりの話 やんちゃ坊主が好き>
<ものづくりの話 004>
承前)みそ入大垣せんべいの配合は代々伝えられて来たものを守っています。
とはいえ、戦前の原材料と現代のものでは同じ小麦粉は小麦粉でも品質が異なります。
純粋に伝統を守ると言っても、どうしたって同じものにはなりません。
なので、その時々の素材の特徴に合わせて微妙に調整されてて
今の配合は(一昨年に戻したのですが)昭和57年の記録のものを使ってます。
現在使用している小麦
<ものづくりの話 みそ入大垣せんべい>
<ものづくりの話 003>
『創業安政六年、爾来連綿斯業に従事し、常に品質の改良、新種の創製に没頭し来たりしに適々明治初年に至り厚焼きの方法を発見、厚焼煎餅と銘し、又之に味噌を加味し、味噌入厚焼煎餅と銘し発表せしに世の嗜好に適し頗る好評を博せり。是即ち所謂大垣煎餅の始めにして、以来今日に至る迄品質の向上を旨とし、益々販路を拡張し、明治三十九年畏くも時の皇太子殿下の御買上の光栄に浴し、其後屡々各宮家
<ものづくりの話 自社紹介>
<ものづくりの話 002>
時間を見つけてはちょこちょこ書き溜めてた10回分くらいの下書きの
データ全滅してしまって泣きそうになりながら書き直してます。
さて、やたら重たい経営の話をずんがずんがと書きまくってきましたが、
そもそもお前誰やねんというツッコミが聞こえないほど熱くなってることに
ようやく気付いた私です。
そして、昔からいつもこんな感じで話して怒られとったなと改めて思い出したのも私です
<ものづくりの話 文章も屍>
<ものづくりの話 001>
このノートはとにかく書きまくることを目的としている。
面白いもの、完成度の高いもの、品質には全くこだわっていない。
とにかく自分がそれまで考えたこと、今考えていることを書く。
書いてみる。
そのレベルのものを商品にしようと思ったら、
もっともっと洗練させる必要があるだろうし
書いたことに対する責任だって負わなきゃいけない。
仕様によって煎餅の味、レシピだって微妙に変えて
<経営の話 ほがらかさんの憂鬱>
<経営の話 038>
思ってたより経営の話が長くなったので
まだまだ書くことはあるけど、ちょっと飽きてきた。
というより自分のダークサイドが強すぎて
これ以上続くと暗黒に引っ張り込まれそうでヤバい。
サクセス感ゼロやし、これだけ読んだらめちゃめちゃ暗いおっさんやん。
実物はほがらかさん(表面上は)だし
夢もチボーもヤボーも大きく持ってるんだっ!
煎餅屋の跡取りに生まれて良かったと思ってる。
煎
<経営の話 良くなるイメージ>
<経営の話 037>
末娘が2歳の頃、お風呂で長男が竹で作った水鉄砲で遊んでいた。
必死の表情でふんがふんが押すが上手く水が出てこない。
さてさて、どうするか?
しばらく観察して、ときどき上手くいくんだけど
やっぱり難しいみたい。
子供には押す筋力がないのではなく、押す方向が悪いだけなのが見える。
私が娘に少し手を添えて方向を調整してやれば、すーっと出てくる。
それを何回かやってあげれば、自然と
<経営の話 ヘッポコ武術の危機>
<経営の話 036>
いろんなとこから危機感が足りないとご指摘をいただく。
どうやら周りからは飄々とテキトーにやってるように見えるらしいw
危機感を煽りたがる人は一体なんなんだろうか??
私は危機感が嫌いだ。なるべく楽しい方がいい。
18年前、ヤバい潰れると思ったが
ずっと危機感を持って事に当たったわけではない。
ヘッポコだが、武術を稽古している。
武術というのは危機に対応する技術である。
ルー
<経営の話 ニッチじゃなくレッドリスト>
<経営の話 035>
承前)両親は煎餅屋の跡取りとして正しく育ててくれたんだけど、
その両親が煎餅屋の道を外れていったわけだ。
息子としてはなかなか複雑だ。
洋菓子や水まんじゅうなどの日販品は商圏が狭いので
地域全体のパイが限られている。
ただでさえ地域での競争が激しいところに実力ないお店が
のこのこしゃしゃり出てって何ができるのか?
小さなパイを奪い合って誰が得するのか?
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