休校の児童に大手出版社が漫画雑誌のバックナンバーを無料配信
政府が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため全国の学校へ臨時休校を要請したことを受けて、大手出版社の集英社と小学館は、自宅待機をする子どもたちに向けて漫画雑誌のバックナンバーの無料配信を3月2日よりスタートした。自社の漫画アプリやWEBサイトを使って、集英社は「週刊少年ジャンプ」、小学館は「コロコロコミック」「ベツコミ」などを配信している。
集英社は、3月2日正午から31日の午後11時59分まで、漫画アプリ「少年ジャンプ+」と総合電子書店「ゼブラック」で、「週刊少年ジャンプ」の2020年1号~13号までを配信している。2018年7月、西日本を中心とした豪雨災害の影響で一部地域に「週刊少年ジャンプ」の配送ができない状況だったことから、インターネット上で最新号を無料配信しているが、10冊以上をまとめて無料公開するのは初の試みである。
小学館は、1月号(2019年12月5日発売)を丸ごと1冊インターネット上に公開して、パソコン・スマホ・タブレットで読めるようにしている。次週からは、「コロコロ」2月号、「コロコロイチバン!」2月号(2019年12月21日発売)を配信、と3月末まで続々公開配信をしていく予定。「コロコロコミック」の秋本武英編集長は「コロコロコミックを読んでくれているみんな、ありがとう! 編集部は、いつでもみんなが笑顔で毎日をすごせるように、全力でコロコロコミックを作っています。この春、特別にバックナンバー電子配信を実施します。ココロは一つ!『ガッツな笑いとド迫力!』思いっ切り楽しんでくださいね!!」とコメントを寄せている。
少女漫画雑誌「ベツコミ」は、2日~15日までの2週間限定で、2019年12月号(同年11月13日発売)、2020年1月号(19年12月13日発売)、2月号(2020年1月13日発売)の3冊を無料配信する。『ベツコミ』萩原綾乃編集長は「ご家庭で過ごす時間が多くなる時だけに、ベツコミ編集部でできることを少しでもしたくて、無料配布することにいたしました。物語の世界を楽しんでいただけたら幸いです」と語っている。
小学館は『Sho-Comi』『Cheese!』『プチコミック』『ちゃお デラックス』『月刊flowers』も無料公開している。