見出し画像

【初最終記念】にじいろタルトはどんなビートデッキを使ってきたのか【後編】

【前編】はこちらから

【初最終記念】にじいろタルトはどんなビートデッキを使ってきたのか【前編】|にじいろタルト (note.com)

以前から気になっていたチームが新メンバーを募集している...。
私はこの少し前にABYSSに加入していたサムライ91万課金男如月文さんに相談した後、チーム公式アカウントに加入希望の旨を連絡。
すぐに体験が決まって温かく迎えてもらい、1ヶ月後の2023年10月末に正式にABYSSの一員となりました。

ちょうど1年前の22弾実装時に体験スタート
ドラグハートが出てきた頃だったので、チームで色々と教えてもらえるのは大変ありがたかった

ABYSSを志望した理由はかつてのチームメイトなど知り合いが多くて心強かったのもありますが、
「好きなカードで勝つ!」がコンセプトのチームなら、【前編】で記した自身の持ち味であるメタビート戦法を大きく矯正されずにレベルアップできると思ったからです。
【後編】ではABYSSに入ってからの約1年間、どのようにして構築やプレイスタイル(と性格)がより凶悪になってきたかを追っていきたいと思います。


ヤヌスビート(2023年10月)

話は若干前後しますがチームに入る前の8月に、ハンデス嫌いさんという方がヤヌスのデッキでAD最終100位以内に入っているのを見て、自分なりにヤヌスビートを改造してランクマで回すようになります。

ハンデス嫌いさん。この最終報告後に相互FFとなり、現在に至るまでデッキの相談をし合ったり、応援してくださった。

そしてチームの体験期間と同時に始まった22弾発売後の環境下で、再びヤヌスビートを選択します。
AD環境で強いライゾウ等のビマナとそのビマナ系統を狩るための速攻デッキ…双方に対抗できるトリガービートであり、MRCへは墓地メタが刺さり、そしてキル・ホールやオニドツキは当時でてきたばかりの白単サザンに有効打でした。

赤青ヤヌスビート

そして2023年10月7日、4年近く続けたデュエプレで初めて1600(AD)に到達します!
これまでの実績は、LiOに在籍していた頃にマークしたレート1540~1550程度(ND・AD)、ADのレジェタッチ2回でしたが、ここで大きく最高レートを更新し、1年ぶりにレジェタッチができました。
この後レートは大きく溶かしてしまいましたが、私の最終への急接近と挑戦はここから始まったと言っても過言ではありません。

青単ツヴァイランサー(2024年1月)

2023年末の4周年記念で多くのカードが再録・NDで使用可能となりました。
その中でもツヴァイランサーの再録は衝撃的でした。

2024年8月末にG0条件が4体に

青単ツヴァイのデッキはNDでもADでも分かりやすく流行しました。
その後、私は年末年始休みを基本家で過ごし(寒いのが苦手)、チームメイトとデュエプレの話を沢山して知識を蓄え、両面マスターに行ったりしました。

ただこのあたりからドラグハートなど勝太編に対する元々の知識不足が、本格的にランクマへと影響を及ぼします。
モルト、モルト王あたりまではそれらのデッキでマスター到達まで行けた経験もあったのですが、やはりチームに入ってどれだけ知識を補おうとしても、
勝舞編の途中までしか知らなかったような人間では、ドラグハートやもっと言うとサイキック・クリーチャーを使いこなしてランキングにいる猛者達とやり合うのは難しいと痛感し始めました。

私はドラグハートなどのギミックを高いレベルで扱えるようになるよりは、ツヴァイなどの超次元ギミックに頼らないデッキを極める方向でレートを上げる事に時間を割くことに決めます。
そして1月のランクマはツヴァイでレート1592、レジェタッチ直前まで行くことができました(AD)。

パワー6000のブロッカーのアクア・カスケードはバトルに勝てても相手が破壊されない
それを逆手に取った文面がひどすぎるww
パワー4000以下を戻せるアクア・ソニックウェーブでカチュアやブロッカー対策!
環境の速度感やデッキのトレンドを意識できるようになった事が分かる投稿

青黒リバイバー(2024年2月)

1月末に発売された24弾で、カリスマ的存在のカードが満を持して登場します。

モルトNEXT…当時の紙を知らない私でも名前ぐらいは聞いたことがあるカードであり、モルネク人気によってデュエプレのユーザー数は明らかに増えました。
その強さを簡単に説明すると、これ1体でハートバーンを出して相手の盾からトリガーが出なければ、そのまま盾5枚割り切ってとどめが刺せるというなんともインフレを象徴するようなカードです。

結論から言うと私はこのカードを使…いませんでした!
いやだって…マジでドラグハート分からないんですよ…orz
なんで2回も変形するの⁉
なんで似たようなカードがいっぱいあるの⁉
それなのになんで同じカードの中に2種類もシクレアがあるの⁉

カードの効果は混同するし、超次元ゾーンを見たところで何が採用されているか瞬時に分からない時期が長らく続きました。
(余談ですが私はチームでネタにされるレベルで絵が下手なので、イラストの判別能力が人より低いのかもしれません)

そんな当時の環境で愛用していたのがこちらの青黒リバイバーデッキです。

2024年2月17日にNDマスター

キクチ出してモルネクがマナ伸ばさないようにして…見れば分かる通り、完全にモルネクをメタっています!!
このランクマの前期終盤でヤヌスビートを使ってNDのレートを1592まで上げていたあたり、当時はよく分かんないドラグハートが出てくる前に決着をつける発想になっていますね...。

使っていて思ったのが、キクチ抜きにしても申し分無いレベルの充分なビート性能を備えています。
これは持論ですが、メタビートを作る際に「メタカードが刺さらない対面でもビートデッキとして水準以上のパワーがあるデッキ」であることは大事であり、そこのバランスが崩れるとデッキとしての完成度が落ちてしまいます。
そしてこの後、ビート使いから見てそのパワーラインを悠々と超えてくる化け物のようなカードが登場します。

赤黒バイク(2024年4月)

2024年3月末に25弾が発売され、私はある重要なカードと出会います。

レッドゾーーーン!!
この弾で登場した『侵略』は進化元の攻撃時に事実上のコストを無視して進化できるといったシンプルな能力であり、その中でもレッドゾーンは登場時に相手の最も大きいクリーチャーをすべて破壊するTブレイカーとして侵略クリーチャーの中でも頭ひとつ抜けていました。
補足しますと、トップギアと合わせれば最速3ターン目にして相手のクリーチャーを除去しながらTブレイカーが走ります。
これまでのビートデッキには無いレベルのスピード・除去力・パワーを備えており、25弾の目玉クリーチャーとして注目されました。

通称バイクデッキとして人気を博し、私ももちろんすぐにでも使ってみたいと思いましたが、
この頃は仕事が忙しく、4/6にADマスターに到達してそこからランクマ終了までの10日間も無い間に主にAD環境でバイクを回し始めることになります。
そして明らかに時間が足りないうえ最終日に体調不良でダウンしてしまいます。

こうして2度目の1600に到達するものの、仕事と体調に阻まれる形で最終までたどり着くことができませんでした(なお次の日病院に行って投薬治療を始めたので現在は元気です。皆さんは健康診断で悪いところを放置しないようにしましょう)。

赤黒バイク
ADのレートを僅かに更新(1608→1613)

この時使っていた赤黒バイクは『もし自分が最終を獲ることがあればこういうデッキを使うのだろう』と思えるぐらいには気に入っていたデッキだったので残念でしたねえ。
ローズ・キャッスルの採用が特徴的であり、GWに行われたCITRUS CUP(公認大会AD)でも似たような構築の赤黒バイクで自己最高であるベスト16まで進めました。
相手のパワー1000以下に人権を与えないローズ・キャッスルは、速攻デッキや上級者が好んで使っていた白単サザンに壊滅的な被害を与えられます。

ジャンケンに負けたショー、盾破壊手段が乏しい白単サザンに薔薇城を!

赤白バイク(2024年6月)

続くドギラゴンカップ(4/16~5/15)はスケジュールの関係で両面マスターで終わり、最終への挑戦は最終日が土曜日のレッドゾーンカップ(5/16~6/15)に持ち越されます。
5月末に26弾が発売されてバイクデッキはレッドゾーンZによる大幅な強化を貰いました。私は即日Zを4枚生成します(2ヶ月前の反省)。

登場時に盾1枚を焼却

しかしレッドゾーンZの登場によってバイクデッキが前より増えてしまい、バイクミラーだと盾が薄い赤黒型は厳しい戦いになりそうだと思いました。
また、バイク以外だと緑単サソリス、黒単デュエにゃんといった単色デッキが環境のメインとなり、ADだとそれらに対抗するかのように刃鬼デッキがエターナル・トラップ&サイクリカのコンボで相手が攻撃できないようにしてきます。
一応そういった考えがあって使っていたデッキとキーカードがこちら!

実はスクショが残っていなくてうろ覚えで組んでます(ごめんなさい!)
子供の頃好きだったカード

ダイヤモンド・カッター入り赤白バイク!
同型はオリオティスとトリガーで止めて、エタトラやプリン系統で足止めされたらダイヤモンド・カッターを唱えてやろうという発想。
実際に使ってみるとそんな都合よく手札にカッターは来ません。
あとは緑単や黒単を相手にするときにドラグハート分からない問題が頭を悩ませます。トリガーロージアも苦手対面でした。

これでも最終日前日に1600、最高レートは1617と僅かに更新できたのですが、最終ラインには届かず...。
ADのランキングに入っていたバイクは、タイム・トリッパーで足止めできる赤黒型か、攻守とリソースのバランスがとれた赤青型のどちらかでした(akiraさんのグラフより)。

akiraさんのグラフ
画像クリックで引用元のXが開けます


シーズン序盤から気合を入れ、チームなどのボイチャに行く回数は極力減らし、最終日は13時間プレイするも疲労だけが残りました。
その後チームメイトに励まされるも、次のミラダンテカップ(6/16~7/15)は完全に燃え尽きて暫くランクマをやらず、7月になってから両面マスターだけ行きました。

白t赤黒バイク(AD最終43位)

続くデスザロストカップ(7/16~8/15)は半月で両面マスターに行けたり、クイック・ピック初の全勝、内戦初優勝(VR以下ルール)と割と好調なシーズンでした。

おそらく7月末発売のクロニクル・パックが勝舞編など過去のテーマの強化のため、目新しいギミックやカードが出てこなくて付いていきやすかったのだと思います(逆にこれまでは新弾の勉強だけでだいぶ大変だった)。
そして選手権には出場せず、お盆休みは家のことをしたり、友人と遊んだりして心も身体も充分な休養を取ります。

転機となったのは8/13に行われたCITRUS CUP(公認大会AD)です。
GWのリベンジがしたいと思ったのと、前日遊び過ぎてあんまり外に出る気分じゃなかったので、ADのランクマに潜ることを決意します。
デッキはいくつか試してみたのですが、レート関係なくADに多いガチャデッキにほぼ確実に勝てて、尚且つモルネクやブリにも強い赤黒バイクを使用し、夜の公認大会までに順位を3桁台まで上げます。

8/13公認大会に提出した時点の赤黒バイク
【前編】の最初の方に出てきたデンデン・パーカッション入ってるの正気かw

大会は残念ながら3回戦敗退でしたが、赤黒バイクというデッキ自体は環境、そして自分自身にとても合っていると思いました。
大会後にもランクマに潜り、AD1600まで上げきります。

そして翌日8/14…
ランクマは残り2日、私のお盆休みはこの日が最終日でした。
最終100位以内を目指して潜るか悩みましたが、社会人にとってこんなチャンスなかなか無いだろうと思い、ダメでも最高レート更新できれば!ぐらいの精神でランクマに挑む事にします。

前述した通り、環境への通りは悪くないように感じました。
とにかくキクチと同様の効果を持つカルマ カレイコが悪魔のように強く、山札からなんか出すのダメ、マナブーストもダメ、盾追加もダメと、相手の動きを制限できるカードが、ADだと8枚も積める状況になっているのです。
この8枚でバイクのパーツが揃うまでの時間稼ぎが十分にできます。


しかし弱点もあります。具体的に書くと、
・相手のクリーチャーへの対処法が破壊しかないため、破壊耐性や破壊時の効果を持ったクリーチャーに弱い
・盾が薄くてビートデッキやハートバーンが間に合ってしまったモルネクが止められない
・多色クリーチャーが濁る上に使うタイミングも難しい
このあたりが完全にデッキの課題であり、特に1番目はADに多いメカオーに苦戦する要因となりました。
何枚かカードを差し替えて試行錯誤し、最終的に2つのカードに辿り着きます。

まず、メカオーのスパルタン対策に相手をタップできるカードが欲しいと思い、手打ちで発動もできるボルメテウス・ホワイト・フレアに落ち着きます(因みにメカオーはマーキュリーで呪文対策してくるので大体負けますが、相手の分岐点を増やせていたのか、拾える試合もありました)。
これでトリガーが増えて防御力が上がり、5c対面のダルク・アン・シエルなど厄介なクリーチャーもタップして相手に攻撃ができます。
多色濁りに関しても、初手に来ればマナに置く一択なのでそこまで困ることもありません。

そしてタイム・トリッパーは余った枠に闇の単色が欲しいと思って入れました。ヤット・バウルだとビート相手に盾が減るのでNG、リバイヴ・ホールだと動きが遅い気がしたのでNGになりました。
同型を足止めしつつ打点になり、このデッキの弱点であるリュウセイ・ホールを1ターン凌げるようなるのはキクチにない魅力でした。

こうして出来たデッキがこちら!!!!!

超次元は飾り
ホール呪文よりもトップギアとの噛み合いがいいザ・マッハを優先

このデッキに変えたあたりから勝率が上がり、運も味方して1620・1630・1640と最高レートをどんどん更新しました。
そして……

最後2戦ぐらいは手が震えていた

最後は7連勝し、安全圏のレート1672まで到達しました!!!
翌日のランクマ最終日、順位が気になりながらも仕事に向かい、帰ってからもランキングと睨めっこでした。
そして、迎えた8/16の0:00…

デスザロストカップ  AD最終43位!!!
おめでとうのリプやいいねをくれた方、直接言ってくださった方、改めてありがとうございました。

終わりに…

5年近くやってて現時点の勝利数4700程度、NDでのレジェタッチ未だ経験無し…
アラサーで体力面でも知識面でも若い人達に大幅に劣る…
にじいろタルトは決して優秀なプレイヤーではありませんでした!

それでも比較的得意なADに的を絞り、足りない部分は補いつつも自分の持ち味である攻撃力を存分に生かす方向で挑み続ける事で、憧れの最終100位以内に残る事が出来ました。
あくまでもこれは私のケースなので、他の方に当てはまるとは限りません。ユーザーの数だけ答えがあると思っています。

今回、記事を書くにあたって『お盆休みに運良く初最終が取れたヤツの成長記録なんて誰が読むんだよw』と思ってはいましたが、 どうしてもこれまで戦ってきたカード達に感謝の意を記したく、筆を執ることにしました。
そして記事を執筆するにあたり協力してくださった方を始め、今まで切磋琢磨しながらデュエプレというゲームを共に楽しんできた方々にもこの場を借りてお礼を申し上げます。

さてこれを書いている2024年8月末現在、画像の通りデュエプレではかつて無い程ADシーンにスポットライトが当たっています。

図らずもそんな時期に、主にADに焦点を当てていた本記事、楽しんでいただけましたでしょうか?
【前編】【後編】と合わせてこれだけの長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
今後は両面マスターぐらいを目標に盾を割り続けたいと思っています(笑)

#デュエプレ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?