歯を磨く順番について

いつの頃からか、歯を磨く順番を固定した。右下内側、外側、左下内側、外側、噛み合わせ部、前下内側、外側……という具合である。そのうえで、細かく磨きにくいところを個別に磨く。

磨き忘れると、一側面すべて汚いので、嫌でもわかる。


先日母が、「私、あっちを磨いたり、こっちを磨いたりするのよね」と言い出した。「順番にじゃなく?」「うん、順番にじゃなく、あっちにいったり、こっちに来たりするの。」

「するの」じゃないだろう。なんでそんな、分かりにくく非効率的なことをするのか?

「だって、飽きるから」だそうだ。

歯を磨いている間に、飽きるとか、あるのか?歯とは、普通に粛々と磨くものではないのか?

磨き残しはないの?と聞くと、ちゃんと確認してるもん、とのこと。

まあ、残り少ない人生、歯くらい好きに磨いてくれればいいが、親のことでも、知らないことはあるものだ。

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