【初心者向け】ゲームエンジンって何?
こんにちは。Primoです。
今回は「ゲームエンジン」についてお話ししたいと思います。
この「ゲームエンジン」という言葉、聞いたことのない方もいらっしゃるでしょう。
いかにもゲームに関係ありそうな言葉なのですが、今ではそれ以外の分野でも使われる、最もホットな技術の1つです。ではいきましょう。
そもそもはゲームを作るためのソフトウェア
皆さん、ゲームを作る工程をご存知でしょうか。
スマホゲーム、ネットゲーム、ハイエンドゲーム、ゲームには様々な種類がありますが、ゲーム業界の一般常識としてゲームエンジンを使って1つのゲームを作り上げます。
このゲームエンジンと、Photoshopなどの画像ツール、MayaやZBrushなどの3DCGツールを組み合わせて1つのゲームが出来上がります。(もちろん、それ以外もあります)
例えば3Dの格闘ゲームを作る場合
キャラクターや背景、アニメーションなどを予め別のツールで作っておきます。相手に当たった時のエフェクトなどはゲームエンジンで作る場合が多いですね。
それらを1つのゲームエンジンにまとめるのです。パンチが当たったらこれくらいダメージを負い、相手が倒れたら「K.O」と表示されるといった全ての工程をこのゲームエンジンの中で行います。ゲームエンジンは、ゲームを作り始めるスタート地点であり、素材をまとめる全ての最終地点であり、これがないとゲームが作れないのです。
今はUnityとUnreal Engine4の2強
ここが最大の特徴でしょう。
今、ゲームエンジンと言えばこの2つの勢いが凄まじいのです。
Unityはスマホゲームが非常に作りやすいとされてきたゲームエンジンです。簡単な3Dを簡単にゲームに出来るのがウリでした。それが今、テクノロジーの進化でスマホゲームのクオリティも上がり、どんどんUnityで作られたゲームのグラフィックが進化しています。
Unreal Engineは通称UE4と呼ばれる、PS4などのハイエンドゲームの制作に適したゲームエンジンです。ドラゴンボールや鉄拳などの有名格闘ゲームも作られていますし、今はFortniteというUE4純正のゲームが世界的にヒットしています。最近ではスクウェア・エニックスのFinal Fantasy Ⅶ Remakeが有名ですね。
どちらのエンジンも、誰でも無料で使用することが出来ます。
オリジナルのゲームエンジンを持っている会社もある
全てのゲーム会社がUnityやUE4に頼り切っている訳ではありません。
世の中に無数とあるゲーム会社の中でも、大手企業を筆頭とした一部の会社にはゲームエンジンを開発しているケースがあります。
日本の企業でも、ゲームエンジンを開発している会社は幾つかありますね。場合によっては、1つの企業で幾つもゲームエンジンを保有しているなんてこともあります。
映像業界からも熱い視線が
ゲームエンジンを使って、映像を作るというプロジェクトもあります。
一般的にCGの動画を作る際に、レンダリングという工程があるのですが、これがとにかくコストがかかります。
ですが、ゲームエンジンを使えば、このレンダリングにかかるコストをほぼゼロにすることが出来ます。
これを、リアルタイムレンダリングと呼びます。こちらについては、今度記事にしたいと思います。
一方、レンダリングにコストがかかる手法をプリレンダリングと呼びます。
一般的に品質はプリレンダリングの方が高く、時間的なコストはリアルタイムレンダリングの方が低いのです。
しかし、昨今の技術の進化により、リアルタイムレンダリングの品質が向上してきました。この為、映像にもゲームエンジンを使ってみようという動きが生まれたのです。この技術は、なんとディズニーが手掛ける最新作「マンダロリアン」にも使われています。
ゲームエンジンは今後様々な場面に応用できる
いかがでしたでしょうか。
ゲームエンジンという言葉から、いかにもゲームに特化したイメージでしたが、現在では建築や映像など、様々な場面に使われています。
これも全て、テクノロジーの進化によってリアルタイムレンダリングの品質が高くなったからと言えるでしょう。
一方、Primoで手掛ける映像は全てゲームエンジンを使わない、プリレンダリングと呼ばれる手法で作られています。
少しでも品質の高い映像を皆様にお届けしたいと思いますので、是非ご覧になって下さい。