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記憶に残り続けて欲しい

凸凹のディテールに落ちる影は、稜線がまるでモザイクのように入り混じる
下の緑 左の青い壁 正面の塔 茶畑
まるでここは農村か

シンメトリーの空間
両側に同スケールの窓
シンメトリーであるがゆえ、両端から映る森の差が顕著になる
光、雨、風を僅かなレベルまで拾い上げる
そして、方向性が、見えてくる

床の強い黒と天井の強い黒
その間にある白い壁
かけられる赤黒い絵画
照らすのは重たい橙
床と絵画が鎖で繋がれ、
目と足裏の神経だけが、機能する

登ろうとは思わない、ほどほどの壁
それは空間の経路を指図するものとしてそこにある
上に置かれた彫刻が目線に入り込む
歩くたびに、側面が変わる
白とグレーの空間の中で、中央の死んだ花が唯一の彩りを担う
いつまで持つのだろうか

死が、色が、横たわる 

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