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ものづくり補助金の功罪 ①経産省の失敗編


ものづくり補助金とは何だったのか

 アフターコロナの経済活性化を促進するために設立されたものづくり補助金。
 第18回公募で令和5年度補正予算分を使い果たし、現行制度では終了を迎えました。

 本稿では、日本国内の事業者に数多の喜怒哀楽をもたらしたものづくり補助金の功罪(主に罪)を解き明かしていきます。

ものづくり補助金の概要

 ものづくり補助金はざっくりいうと、1500万円の設備投資を500万円で行えるようになる、要するに事業者がお買い物をしたら1000万円もらえるというヤバすぎる補助金でした。

 補助率は2/3だったので、より高い買い物をすればするほどたくさんお金がもらえるという制度です。補助金が振り込まれるまでは、自分で建て替える必要があったので、「コロナで打撃を受けた事業者を助ける」制度のつもりが、結果的には「1500万円払う余裕のある、結構体力のある事業者にもっとお金をばら撒く」制度、すなわち「富めるものがより富む制度」になってしまいました。
 まるでスターリン共産主義の失敗を見ているようですね。

 補助対象となったのは基本的には2期以上の決算を終えている法人、もしくは個人事業主。
 要するに、そこそこ体裁の整った事業計画書を出すことができた法人には、ペーパーカンパニーだろうが赤字を垂れ流してようが、ほぼ無条件(採択率は最高で50%を上回り、不採択でも次回公募に応募可能)でお金を渡すぶっ壊れ制度でした。

富める者が更に富む再分配

 サラリーマンの皆様のこんな声が聞こえてきますね。
 「そんな補助金、経営者に有利すぎる!さっさと潰してしまえ!!」

 その通りです。
 はっきり言って、こんなクソ補助金はさっさと終わって当然です。この間に普通のサラリーマンが得られたのは、10万円の特別給付だけ。しかも、この給付金はビジネスオーナーにも配られますから、実質的には再分配政策として機能していません。
 あまりにも不公平なこの仕打ちに国民はもっと声を上げるべきでしたが後の祭りです。

当社の紹介

 一方で、こんな声も聞こえてきそうですね。

 「そんなおトクな制度があるなんて知らなかった… 自分は経営者だから、次の公募があったらぜひ使ってみたい…」

 そんな皆様は、ぜひこっそり弊社のメールアドレス(info@primeseed.net)までご連絡ください。現行制度での応募は終了しましたが、石破内閣で新しい予算が編成されれば類似の補助金は復活する可能性は十分にあります。

 「政策として不適切である」から、「おトクな制度を使ってはいけない」ということは全くありません。
 糾弾すべきは自民党政府の失策であり、日々必死に事業を営む皆様は積極的に使うべき制度です。

「ものづくり補助金以外にも使える補助金があるのかな…」といったご相談もお待ちしております。以下に当社のホームページのリンクを記載しておきますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

Prime Seed合同会社 代表:宗片吉史
https://primeseed.net


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