DETA 0255 : 似非頭脳警察エクスペリエンス
「引退詐欺か、アル?」
またしても無理に書こうと試みている。見事なまでに断片めいたエレメンツしか浮かんではこないよ。
誰も知らなくても天とあなたは知っていること以上の望みなんて捨てちまってくれ。
嗚呼、今日もまた自分の死ぬ日を数えてみた。
完璧な近未来なんかないという不思議な慰めにはもうウンザリさ。
せめてもの救いに最後のランダムに挑戦してやるから、どうか我にほんの少しの閃きをください。
うん、まあね。悪魔との契約を破棄した者は、より不幸になる法則ってやつさ。分かります?
絶対純粋理性肯定派たちが嘲笑う仮想空間で、わたしは愛なき妄念の下僕に成り下がるってわけさ。
実に完璧なシナリオじゃないか。
すべては無色なのにスペクトルが勝手に脳へと美しいを弾き出す。
ぼくは常に喉元に何かが引っかかってるよ。
ぼくらは死にたくても死ねない宿命を併せ持つ世紀の狂人なのさ。
あなたが眠っている間の夢は天国の中の別の日だった。
この世から永遠にいなくなるということは神からのご褒美であって真の終局ではない。
人の目から全ての涙を拭い取ってくださる。
もはや、死も無く、悲しみも、叫びも、痛みもない。
ヨハネの黙示録 21: 4
誰一人として信じなくても、天とあなたは信じてる寛大なぼくのこと。
もう言葉なんて届かない心だけの新しい世界に目覚めたみたいさ。
悪魔の差し出す実にありふれた幸せなんて幻のように消えてなくなれ。
すべてはシンプルに表すことができる。それ故に奇妙な感情の発信源に常に警戒せよ。
借りもののファンタズマで欺き、脳内麻薬を発動する快楽原則に忠実な人間の本能を自在に操る狡賢い天才の為せる業。
そう、幸福とは神のみではなくて、多重人格的な悪魔ですら与えてくれる。
あまりの明晰さと幻夢の揺らぎに吐き気がするよ。
三角の中の眼球を抉り取れ。
再び、ぼくは自分を制御できなくなったみたいさ。
神への畏敬なき正常人たちは皆、羊の群れと同じ。
己をころしきれるという浅ましいアイデア。
さようなら世界システムの憂鬱。
割り切れない9801の電脳が未来人へのララバイを奏でる。
あまりに過酷で無理解な私の心を抱いて、眩惑された雷の一撃で打ちのめしておくれ。
全能感なんて薄っぺらい嘘っぱちだ。
それでも、ぼくはパースペクティヴの夢幻を信じてる。
水彩度の祈りよ、永遠の栄光あれ。
いつしか、三千世界の異形としての次元へと突き抜けろ。
君には壊れた色が見えるか。
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