ユニクロで気づいたこと
久しぶりにユニクロへ行った。
明らかにクローゼットが季節に合っていない。
ユニクロへ行けばきっとなにかあるだろう。
そんな軽い気持ちで。
今ここから行けるいくつかのユニクロの中でも初めて行く店舗。
まあ、ユニクロだからどこで買ってもモノは同じだし、値段も一緒。
ほしいものを決めずに行ったのはいささか不安だったが、散財して後悔するのは分かっているので、店に入る前の決意は「今着たいものだけ買う」。
さて、アルコール消毒をして店舗に入る。すいている。ゆっくり選べそうでなんかわくわくしてきた。試着もできそう。店内をぐるーっと歩く。
Tシャツだけでも襟ぐりの形や素材、シルエット、何種類もあって迷う。
えーっユニクロって無地のTシャツ選ぶだけでこんなに迷うの?
何種類もあると意外と選べないものだ。ジャム理論?だかジャムの法則?だかは、「ジャムは保存食だしー」とわたし思うんですけど。
「何種類もあると結局買わなくなる」というマーケティングの例はジャムよりも「Tシャツ理論」にした方がいいんじゃないかと思う。
そんなことより、買い物。
ふと990円のセットアップが気になった。
すごい。ノースリーブのシャツと同素材のパンツがそれぞれ990円⁈
信じられないお値段。色もシックでいいな。さっそくかごに入れる。
1着入れると試着スイッチが入る。
だんだん自分が着てわくわくする服が見えてくる。
あっという間に試着室に持ち込める5点に。
さてさて試着室へ。
おどろいた。
試着室入り口の門番のような店員さん(試着室の個室に振り分ける人)が、わたしよりずっと年上のグレイヘアの、そしてセンスの良い、とにかく好感度満点の女性だった。
わたしの勝手な偏見だった。ユニクロで働いてる人、もっと言えば洋服を売っているお店にいる人は若い人だと思っていた。ごめんなさい。
おそらくユニクロの商品を着ているのだろうが、ストライプのシャツとコットンパンツが似合っていて、モデルのような人だった。まさに商品の看板になるべき店員さんだった。その人の着ているものそのまま真似したくなった。
が、すでにわたしは決めた服を試着しようとしている。
その店員さんに促されてわたしは試着室に入ってカーテンを閉めた。
久しぶりの試着室。990円のセットアップを着てみる。
んーどうもしっくりこない。色も似合わないし、パンツの形がダボっとして見える。ユニクロの試着室は服が似合うか着て試すという以外にも、ユニクロのサイズ感は自分の体形チェックという機能も持っている。
色が似合わないのは、もしかしてわたしの肌がくすんできた?
ダボつきがあるのは、わたしやせた?
家にいては分からない新たな発見。せっかくいくつか試着してみたが、いまいちだった。しばらく洋服買わないうちに選択眼もおとろえてるな。
例の店員さんに事情を話した。なにかそこで会話できることを期待したが、
ざんねーん!愛想がなかった。
今日ユニクロで気づいたこと。
ユニクロの服はエイジレス。店員さんもエイジレス。何歳になってもおしゃれする気持ちをもっていたいなと思った。
そういえばお会計も無人レジで監視の店員さんが一人いるだけでその人は、中国名の名札を付けていた。かつて知人のドイツの留学生がユニクロでアルバイトする時、わたしが身元保証人になって日本人の買い物客の想定で日本語の接客練習したことをふと思い出した。あの子はいまごろ何しているのかなー。
様々な思いが頭をよぎり、今着たいものがだんだんわからなくなってきた。こんな時、相談にのってくれる店員さんがいたらいいのになー。
今までなら接客のない洋服選びできるのがユニクロの魅力だと思っていたんだけど、買い物が久しぶりすぎて選べない。外で買い物しない期間が長かったからだろう、選択力が確実に落ちている。
店員さんの服マネして買おうかと思ったけど自分らしくないのでやめた。
無難に白シャツ、そしてエアリズム商品数点、いずれもモノトーンで選んで買い物終了。
どんな夏にするか、着るもので変わる。まだまだわたしは変わる。
わたしの人生は無難には終わらない。モノトーンの服からどんな彩りを足していこうか?
わたしは、かわる。
To be continued・・・