気まぐれな人

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今更の映画鑑賞4「オデッセイ」

主人公と一緒に成功体験を積み重ねる映画。 ■ビジュアルについて火星を題材にした作品なので、やっぱり気になるのは火星の描き方。うーん。見事に何も無い。ただ、背景に必ずと言っていいほど岩山が入っているので、かなりお金をかけて作ってあるなと感じます。それに、NASAの公開している写真撮比べてみると、確かにこんな感じっていう納得感はあります。 良いなと思ったポイントは、地球の描き方。とにかく、人とモノが多い。 人間の生活圏がほんとそれらしく写っているものだから、誰もいない火星の様

    • 今更の映画鑑賞3「ダンケルク」

      第2次世界大戦中、フランスのダンケルクに追い込まれた英仏軍の撤退戦の様子を描いた作品。この映画、面白いと言うわけにはいかないし、つまらないと言って片づけることもできない。なかなか困った作品というのが正直な感想だ。 ■主人公の不在と物語の欠如この映画は群像劇だ。トミーとギブソン、ドーソンとピーター、ファリアとコリンズ、それぞれの時間軸で映画が進行する。トミーとギブソンはダンケルクからの撤退を待つ兵士の中の一人だし、ドーソンとピーターはダンケルクに救援に向かう民間人の中の一人。

      • 今更の映画鑑賞2「オペレーション・フォーチュン」

        【全体の感想】テンポが良いので飽きることはないが、淡々と物語が進むので、どこか緊張感に欠けたように感じてしまう。悪役も数発殴られてノックアウト。どうやら主人公一行と確執があったようだけど、いまいちカタルシスがない。 他のスパイエージェント映画のようなスリリングなアクションや緊張感のあるサスペンスを求めてしまうと、肩透かしを食らってしまう。この点をもって本作をつまらないと評価する人も多いようだけど、忘れてはいけない、本作はコメディ映画です。 極端な例になってしまうけど、ジョ

        • 今更ながらの映画鑑賞「グランツーリスモ」(ネタバレあり)

          全体を通しての感想王道のサクセスストーリーで、見ていて気分がいい。レースシーンのダイナミックな動きがカッコいい。ところどころゲーム画面を意識した画作りがされていたり、GTプレイヤーはニンマリできる点も良き。 その一方、レースに関する描写が甘く、ツッコミを入れたい部分が多々ある。「ゲームから現実へ」というテーマが作品の根底にあるにもかかわらず、肝心の「現実」部分の描写がリアルさに欠けるのはあまりに残念。 好きなポイントアスリートとしてのドライバーを描いたこと。レーシングドラ