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JR四国 高知企画部長/田岡弘久さん

2023年6月30日&7月7日放送

 今回のお客様は「四国旅客鉄道株式会社」(JR四国)の高知企画部長、田岡弘久さん!

■ 田岡弘久さん
高知市出身。1981年に旧国鉄・四国総局へ入社。現在まで42年にわたって勤続し、後免駅や高知駅の駅長も務めます。2016年には高知地区の様々な企画を推進する「高知企画部」の部長として着任。県民の皆様から親しまれる鉄道を目指して、“おもてなし”の心で質の高いサービスを提供しています。

〔 番組収録風景 〕

▶ 列車を作りたくて国鉄に就職!

 高知駅の近くに生まれ、子どもの頃から駅や鉄道が身近にあったという田岡さん。地元の高知高専で機械工学を学び、就職にあたっては「地元で働きたい」「列車の設計もしてみたい」という思いから当時の国鉄・四国総局を志望して技術職として入局しました。

 最初は乗務員が寝泊まりする部屋の空調やボイラーを設計・据付する部署に配属され、“技術屋”として5年間勤務しますが、その後、突如、人事課への異動が決まります。当時は国鉄分割民営化の最終段階で「国鉄四国総局」から「JR四国」に変わるタイミング。四国の国鉄に勤めていた約4千人の職員を円滑に新会社「JR四国」へと雇い替えをするための細かい手続きに尽力したそうです。

 そうした働きぶりが評価されたのか、その後は技術職に戻ることはなく、お客様サービスの現場をずっと経験してきた田岡さん。2007年には「JR後免駅」の、2013年には「JR高知駅」の駅長に着任します。

 突然ですが「駅長さんクイズ」!

Q.JR四国の管内には259の駅がありますが、その中で駅長さんがいる駅は全部でいくつあるでしょうか?

《 THINKING TIME !》

 … では答えの発表です!!

A.JR四国管内で駅長さんがいる駅は … 「24駅」でした。

 意外ですー。駅長さんって少ないんですねー。

 ちなみに高知県内には全部で54駅がありますが、駅長さんがいるのは「高知駅」「後免駅」「須崎駅」「窪川駅」の4駅だけだそうです!

 またそのうち「高知駅」と「須崎駅」は「管理駅」と呼ばれ、沿線の無人駅や小さい駅の管理もしています。例えば「〇〇駅のゴミ箱が倒れてるよ」などとお客様からのお声が届くと「管理駅」の職員が駆けつけて対応するんだそうです。これは大変ですね。勉強になりました!

〔 大屋根「くじらドーム」が目印のJR高知駅 〕

▶ 高知観光の状況は?

 2016年にJR四国・高知企画部長に着任した田岡さん。
高知企画部は高知地区における本社的な位置付けになっていて、駅の職員や列車の乗務員、線路の保守員などのまとめ役であると共に、沿線地域と協力した取り組みやイベントを企画・実施する部署です。場面場面でいろいろな対応が求められる大変なポジションなんですね。

 ここ数年は新型コロナウイルスの流行もあって、旅行関連業者にとっては苦しい時期が続きましたが、そうした我慢の時期もようやく終わりを迎え、この夏は久々に遠くへお出かけしたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?

 JR四国がまとめた「2023年GW期間中(4/29~5/7)の乗客数」によりますと、JR土讃線の乗客数は前年比よりも約20%増加しているものの、コロナ前と比べると8割~9割程度しか戻っていないとのこと。コロナの影響は未だ色濃く残っているようです。

 とはいえ、高知観光にはいま追い風が吹いています。
例えば、NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』放映に伴う注目度UP!
JR四国では、らんまんカラーのラッピング列車を運行してお客様からも好評を博しています。あの素晴らしいドラマを観ていたら「万太郎の故郷である高知県や佐川町、横倉山に行ってみたい!」と思う方も多いでしょうね。

〔 色鮮やかな、らんまんラッピング列車 〕

▶ アンパンマン列車も大人気!

 最近では【アンパンマン列車の利用客数100万人突破!】という嬉しいニュースもありました。これはアンパンマン列車に乗った人の数ではなく、列車内のアンパンマンシートを利用した方が四国全体で100万人を突破したということで、子どもさんを中心に高い人気を誇っていることが分かりますね。6月14日には100万人突破を記念した式典が高知駅で行われ、アンパンマンとバイキンマンも参加して記念列車をホームから見送りました。

 JR四国では2000年、高速道路延伸などによる乗客の減少に歯止めをかけようと、やなせたかし先生の出身地である高知県を走る土讃線でアンパンマン列車の運行を開始。家族連れなどの人気を集め、今では予讃線や瀬戸大橋線など四国四県で21の車両が運行しています。この夏休み、お子さんと一緒にアンパンマン列車でお出かけしてみませんか?

〔 アンパンマン列車は車両内も楽しい♪ 〕

▶ 「しこくスマートえきちゃん」って?

 JR四国ではこの春、スマートフォンで列車の切符が買えるチケットアプリ【しこくスマートえきちゃん】(略して「スマえき」)のサービスを開始しました。

 お手持ちのスマートフォンで『いつでも・どこでも』『キャッシュレス』で切符が買える、『きっぷ画面』を提示するだけで列車に乗れる新サービスで、デジタル化やキャッシュレス化といったお客様のニーズにお応えし、より身近に、よりスマートに列車を利用していただけるようになりました。

 また切符だけでなく、定期券の購入や、スマえき限定のおトクな切符も購入可能。JR高知駅にはスマえき専用の改札機も設置しています。
便利な機能いっぱいの【しこくスマートえきちゃん】ぜひご利用ください!

■ 詳しくは、コチラから!

▶ 四国に新幹線を!

 田岡さんはJR四国・高知企画部長として様々な団体に所属し、観光・街づくりなどいろいろな活動を行っています。

 その中のひとつが「四国新幹線」の誘致活動!土佐経済同友会「四国新幹線導入促進委員会」に所属し、四国新幹線誘致に尽力しています。

 四国新幹線が実現すると、大阪・東京がもっと身近に!

 さらに四国四県の県都間もそれぞれ約1時間で結ばれることとなり、交流圏域が拡大し、四国が一体となることが期待されます。

 四国新幹線構想は今からちょうど50年前の1973年に基本計画が決定しました。しかし日本経済が低迷したことや本州四国連絡橋を優先したことなどからその後計画が進んでいない状況です。同時期に計画された北陸新幹線や九州新幹線は、基本計画から整備計画に格上げされ、既に開業しています。

 四国新幹線を実現するためには、整備計画への格上げを目指して四国が一丸となって要望を続けていく必要があります。大切なのは「新幹線を四国に!」という地元の熱い想いです。ぜひご賛同ください。

▶ 今後の夢は?

 田岡さんは、高知県の各市町村などが設置している「公共交通会議」や「街づくり会議」にも参加しています。

 昔から「高知は車がないと思うように動き回れない」と言われますが、学生や高齢者など免許や車がない人にとっては鉄道やバス、路面電車などの公共交通機関が貴重な移動手段となります。県民の足をこれからも残していくために私たちができることは「公共交通機関を利用すること」。そして自分の子どもたちと一緒に利用して「公共交通の魅力を伝えていくこと」です。

 「そう言えばしばらく乗ってないなあ」という方、今度のお休みは公共交通機関でお出かけしてみてはいかがでしょうか?

〔 四万十川沿いを走る、しまんトロッコ列車! 〕

 最後に田岡さんの今後の夢を伺いました。

お世話になった国鉄・JR四国に恩返しをしていきたい!

 旧・国鉄時代に入社してから42年。JR四国へ移行してからも数々の経験を重ねてきた田岡さんだからこそ伝えられることがたくさんあると思います。自らの知識や経験をとおして次の世代に活躍できる人材を育てていくことが自分の仕事とお話しいただきました。


 そしてもうひとつの夢が

■ 初孫と一緒に旅行に行きたい!

 昨年9月に生まれた初めてのお孫さんが大きくなったら、アンパンマン列車に乗って旅行に行きたいと、優しいおじいちゃんの顔も見せていただきました。


 皆さんもぜひ公共交通機関を利用して高知観光にお越しください。
まずは4年ぶりの通常開催となるよさこい祭りでお会いしましょう!!

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 6月30日(金)放送 ⇒ コチラ から!
★ 7月07日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!

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