世界一周を目指す大学生/玉井綜真さん
2024年10月4日&11日放送
今回のお客様は、高知から世界一周を目指す現役大学生・玉井綜真さんです。日本各地を回って応援してくださる方から1円ずつをもらい、世界一周に出かけるという壮大な企画にチャレンジしています!
▶ 好きなことにチャレンジした幼少期!
2002年生まれの玉井さん。子どもの頃はとにかく自然が大好きで、山に行って虫を捕まえたり、川で魚を獲ったりしていました。また小学生の頃には家族5人(両親+弟2人)でキャンピングカーに乗ってあちこちへお出かけし、西日本を全県制覇したとか。ご両親からは「好きなことを見つけてそれにチャレンジすればいい」と応援してもらっていたそうで、そんな玉井家の教育方針がアクティブで社交的な今の玉井さんを作り上げたんでしょうね。
玉井さんが子どもの頃に憧れていたのは、数学の先生!父親が中学校の数学の先生だったこともあって数学の楽しさを知り、数学の先生になりたいと思って高知大学・理工学部に進学しました。ただし今は別の夢が出来たので数学の先生になる予定はないそうです✨
子どもたちの自主性を重んじるご両親のもとで真っ直ぐに育ち、いろんなことに興味を持ってここまで進んできたことが分かりますよね。
▶ 日本一周、1円をもらう旅へ!
これまでに47都道府県すべてを訪れたことがあり、東南アジアや中国、アメリカなど海外9カ国にも行った玉井さん。先進的な国もあれば、中には発展途上の貧しい国もあったそうです。ある国を訪れた際には、夢を持っていても社会問題などのせいでチャレンジすることすら出来ない子どもたちがたくさんいることを知ったそうで、それ以来、何か自分に出来ることはないかと考えるようになります。
そして思い付いたのは、社会事情や貧富の差などにとらわれない学校を自分の手で作ること!そのためには「世界の国々を実際に見て自分の視野を広げることが必要。世界100カ国を訪れてみたい!」と強く思うようになります。しかし世界一周をするためには300万円の資金が必要。その資金を如何にワクワクした面白い方法で集めるか?と考えていたときに、子どもの頃の記憶がふと甦りました。
日本中の人から1円ずつもらえたら全部で1億円!
みんな簡単に思い付きそうだけど、誰もやっていないからコレで行こう!
思い付いたらすぐに走り始めるのが玉井さん。
こうして前代未聞の【出会った人から1円もらって世界一周チャレンジ】がスタートしたのでした。旅の様子は玉井綜真さんのInstagramで発信中です♪
▶ 現在は日本一周にチャレンジ中!
2024年春に高知から日本一周の旅をスタートさせた玉井さん。今回の旅はすべて自費で賄うこととし、費用を抑えるため、移動は自転車またはヒッチハイク、野宿も覚悟して寝袋持参でのスタートでした。
番組収録時点でスタートから193日目!これまでに9959人の方々から応援してもらいました。ただ「1円をもらう旅」と言いながらも、実際にはそれ以上の支援をしてくださる方も多く、これまでに約80万円が集まったそうです。(とはいえ、まだ約4分の1。このペースだとまずいとか…😭)
高知を出発してからは愛媛~香川~徳島と回って四国を一周。香川県では人力車で世界一周を目指すガンプ鈴木さんと出会い、大きな刺激を受けたそうです。
その後、自転車でしまなみ海道を渡って広島県へ入ったところで出会ったのが或るトラックの運転手さんでした。話をしているうちに「今から岩手に帰るんだけど、君はなんだかワクワクして面白そうだから一緒に行くか?」と聞かれた玉井さん。もともとの予定もあったので若干躊躇しましたが、「こんな面白い話に乗らないわけには行かない」と思って乗せてもらうことにし、広島から岩手県一関市へ一気に1400kmの大ワープとなりました。
助手席に乗せてもらっていろんな話をする中で、運転手さんから印象的な言葉が飛び出しました。「実はトラックドライバーを辞めようと思っていたけど、この先、トラックに乗っていたら、君が日本のどこかで自転車を漕いでいたり、ヒッチハイクのボードを掲げている姿を見つけるかもしれない。だから後5年は続けようと思う ─」 なんとも胸が熱くなる言葉ですよね。
実はその運転手さんとは、その後2度も出会った(正確には見つけてもらった)そうで、これまでの旅の中でも特に印象に残っているそうです。こういった素敵な出会いも旅の醍醐味ですよね。
▶ 東北、北海道へ!
岩手に着いた後は青森から北海道へ渡り、グルッと一周したあと、また東北に戻って、秋田~山形~宮城を回った玉井さん。資金を集めることが目的ならば、人がたくさんいる都市部だけを移動した方が効率的ですが、この旅の目的はなるべく多くの人と出会い、話をすること!だから「人が少ないから次に行こう」ではなく、自分の中で「各県で50人以上と出会うこと」を課しているそうです。
また、1万人近くに会っていると、様々な意見を持つ方がいて、中にはこの旅に対して否定的な意見を持つ人もいるそうですが、それも貴重な声として受け止め、多様性を受容しています。きっとこの旅をとおして精神的にも大きく成長することでしょうね。
▶ この後の予定は?
東北・北海道のあと、関東に入った玉井さん。たくさんの人と出会い、ごはんをご馳走になったり、家に泊めてもらったりと、人の温かさを身をもって体験しています。
これまでおよそ200日の中で、野宿をした回数はたったの7回…。あまりにも順調なので、調子に乗ってしまわないよう自分への戒めとして、先日、群馬県高崎市で野宿をしたそうです。高崎駅近くの公園で寝ていると、朝5時に猫のケンカで起こされたそうで、「やっぱり野宿は辛い…」と再認識したそうです。いろんな方々の温かさに触れて、旅に出る前よりも感謝の気持ちが強くなったと語る玉井さんです。
ちなみにこの後は、長野、岐阜を経て、北陸へ向かい、新潟、福島を回って東日本を終えたいと考えています。寒くなる前に、雪が積もる地域を制覇しておきたいとの思いがあるそうです。暑い夏も大変ですが、寒い冬も過酷です。お身体に気を付けて元気に旅を続けてくださいねー♪
まだまだ続いていく旅の様子は、玉井綜真さんのInstagramで発信中!たくさんの方々の笑顔の写真がたくさん掲載されていますので、是非一度ご覧いただきたいですし、もしも玉井さんに出会った際にはたくさんお話をしてあげてください!(もちろん1円もよろしくお願いします!)
▶ この目で世界を見たい!
この春【みんなから1円もらって世界一周チャレンジ】をスタートさせた玉井さん。目的は世界各地(目標100カ国!)を自分の目で見ることです。
そして世界各地の人達とコミュニケーションするには英語が必要ということで、大学2年生の頃から本格的に英語を勉強し始めました。
英語学習を始めた頃には TOEIC 300点台で、書店に行って中学1年生のテキストを買うところから始めたそうですが、生まれ付いてのコツコツ努力タイプということもあって、英語力は2年半の間に急速アップ!今では TOEIC 925点というから凄いですよねー。昨年6月には、そんな自身の体験談や英語学習の方法を他の学生に伝える講座も実施しました!今では英語力にも自信が付いたそうですよ。
▶ 全国の大学生を高知に集めたい!
現在、日本一周の旅をしている玉井さん。その土地土地で必ず出かけるのが地元の大学です。もともと友達が多くて、全国のいろんなところに知り合いがいますが、同じ年頃の若者が集う場所に行って更に友達を増やしたり、いろんな意見を交わしたいと思っています。
そして、そんな出会いをもとにして、来年夏には高知で大きなイベントを開きたいと考えています。具体的には、全国の都道府県からワクワクに向かって挑戦している大学生を100人呼んで、高知からも大学生を100人集めて、合計200人で1泊2日のイベントを計画しています。
実は、現在このイベントを運営するメンバー10人を募集中で、いろんな意見を出し合って200人で何をするかを検討したいと考えています。面白そうだと思った人や、応援したいという人は、玉井綜真さんのInstagramから連絡してみてください!来年夏の開催が楽しみですねー♪
▶ 今後の夢は?
玉井さんは自分のことを【ワクワクに飛び込む毎秒全力大学生】と表現しています。知らなかったことを知りたい!新しいことや新しい人に出会いたい!という気持ちが、前に進む原動力になっています。
中高生や大学生、また社会人の中にも「ワクワクが分からない」という人がいるかもしれません。しかしそれは、分からないのではなく、まだ出会っていないだけかもしれません。
例えば《自分がワクワクできる仕事》というものを考えたときには、たくさんある仕事の中から自分に合った仕事・心から楽しいと思える仕事を知ることが大切です。そのきっかけはやはり人だと思います。人と出会って、その人の話を聞くことで、自分の世界が広がります。その広がった先に本当にワクワクするものが見つかるかもしれませんね。
最後に玉井さんの夢を伺いました。
■ 出る杭を打たない社会を作りたい!
■ 社会問題のせいで挑戦できない海外の子どもたちをサポートしたい!
「出る杭は打たれる」という言葉が大嫌い。玉井さん自身も「出る杭」に見られることが多いですが、周りの目を気にせず、ワクワクに挑戦している姿を見せることで、自分に続く「出る杭」の力になりたいし、周りの人たちにも理解してもらいたいと思っています。
また海外の子どもたちをサポートするための具体的な方法として、海外に学校をつくりたいと思っています。そのために世界100カ国を自分の目で見たい!世界一周を実現したい!目標がとても具体的ですよね。
玉井さんに会って感じたのは「自分の意見をしっかり持っていること」、「それを熱く伝えられること」、そして「相手にしっかり向き合って話ができること」。そんな熱い想いを持った若者を周りの大人たちが支えることが出来れば、きっとその若者が大きなことを成し遂げてくれるはずです。
『プライムトーク』は玉井さんの夢を応援します。がんばれタマちゃん!!