トーキョーコーヒー室戸/くりすてぃーなさん
2024年9月6日&13日放送
今回のお客様は「トーキョーコーヒー室戸」の主宰・くりすてぃーなさんです!「トーキョーコーヒー」とは【登校拒否】のアナグラム。 大人がイキイキ活動できて学び合える拠点を作り、その活動をとおして子育てや教育、ひいては本当の豊かさとは何かについて考え、対話を生むためのムーブメントです。
▶ 子どもの頃から好奇心旺盛!
世界40カ国以上を一人旅し、関西から高知へ移住して自然の中で活動しているくりすてぃーなさんは生まれついての自由人気質!小学生の頃は学校の帰りに知らない道を進んで行って新しい発見を楽しむような子どもで、その頃から家を出て一人暮らしをしてみたいと思っていたそうです。
高校を卒業したあとは短期大学の英語系学部に進学。在学中は姉妹大学のあるアメリカに留学しました。初めてのアメリカはとにかく楽しすぎた😆とのことですが、学部のみんなで行ったので周りには日本人の友達がいるし、会話もほぼ日本語…。なんとなく物足りなさも感じたそうです。
そんな不完全燃焼な留学経験もあって、卒業後は接客業を経てワーキングホリデーでニュージーランドへ!英会話には自信が無かったものの、持ち前の《なんとかなるだろうな精神》で突っ走り、各地を旅行しながら、お金が尽きたら農園で働くという生活を送りました。
帰国後は営業の仕事をしながら“会社員 時々 バックパッカー”として気の向くままに世界を一人旅!正確にはカウントしていないそうですが40~50カ国を旅したそうです。女性の一人旅と聞くと、危険な場面もあるのでは?と思うところですが、くりすてぃーなさん曰く「怖いと感じる線が切れている(笑)」そうで、バックパックを背負っていろんな国を訪れました。旅をしていて印象に残っているのは、各地の食べものや観光スポットよりも、現地の方々とのふれあいだったとか。気ままな一人旅は特に予定を決めず、その国の空港に到着してから「右へ行くか、左へ行くか」をそのときの気分で決めていたそうで、現地の方々との出会いの中で明日の予定を決めるような旅だったそうです。なんだか自由で楽しそうですね。
▶ 吉田田タカシさんとの出会い
関西で”会社員 時々 バックパッカー”をしていたくりすてぃーなさんが、今なぜ高知に移住して自然の中で活動をしているのか?それは2021年に参加したある活動がきっかけでした。
ときはコロナ禍。ステイホームの名の下に、誰もが自粛自粛の息苦しい想いをしていた頃、奈良県生駒市で『MITERI』という活動が行われました。これはミュージシャンであり、デザイナーであり、アートスクールの主宰でもある吉田田タカシさんが始めた活動で、大人たちが集まって廃屋をリノベーションし、みんなで遊び場をつくろう!というプロジェクトでした。
我慢ばかりの鬱屈とした日々を過ごしていたくりすてぃーなさんにとって『MITERI』の活動はとても刺激的且つ魅力的だったそうで、素人である参加者たちがみんなで力を合わせて畑をつくったり、石を積んだり、草を抜いたりという行動に、この上ない喜びを感じたそうです。またコロナ禍ということもあって、学校が休みになった子どもを連れて来ていた人もいましたが、自然の中でみんなと一緒に作業することで子どもたちの眼は輝き、表情はどんどん変わっていったんだそうです。
汗をかいて、体を動かして、とても疲れるのに気分は爽快!そんな参加者たちの様子を見ていた吉田田タカシさんは「これには何かある」と直感し、大人がイキイキ学び合える拠点を作ることで、その効果は子どもたちにも波及するとの想いから「トーキョーコーヒー」の活動をスタートしました。
また、くりすてぃーなさんも、この活動に参加していくことで、自分の心の変化や、大切にしたいものの発見など多くの学びを得て、生活環境を変えることを決意。気ままな一人旅をしていた頃と同じように、人との出会いや自分の感覚を大切に流れに身を任せていたら、やがて室戸に辿り着いたんだそうです。こうして、2022年春から室戸に拠点を移し、大自然の中で「トーキョーコーヒー室戸」の主宰としての活動がスタートしました。
◎「トーキョーコーヒー」については下記動画をご覧ください!
(2022年放送、カンテレ『報道ランナー』より)
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▶ トーキョーコーヒー室戸とは?
「トーキョーコーヒー」は多様な人が集まって、農業や編み物、ダンス、料理など、大人が楽しく活動する場所。まずは大人が安心できる仲間と活動に打ち込むことで、自分を解放して癒され整い(リトリート)+ 子育てや教育について話したり考えていきます(アップデート)。
いま全国で学校に行かないことを選択している子どもは、過去最多のおよそ30万人に上っています。登校拒否は子どもの問題のように思われがちですが、本当にそうなのか?問題は子どもの不登校ではなく、大人の無理解なんじゃないのか?という視点から、まずは大人がイキイキ活動する姿を子どもたちに見せることで子どもたちの心も変化していくとの想いで活動しています。※学校に行かないことを推奨しているわけではありません!
「トーキョーコーヒー」の拠点は全国に400カ所以上!高知県内には、高知市内に2カ所と、室戸市1カ所の計3カ所あります。くりすてぃーなさんが主宰を務める「トーキョーコーヒー室戸」は、室戸市内の130haにも及ぶ広大な山の中を活動拠点にしています。
活動の内容は各地の主宰者に一任されています。
室戸では、山の中から木を伐り出して来て椎茸の菌打ちをしたり、春にはタケノコ掘りをして竹でごはんを炊いたり、夏には子どもたちと一緒に川遊びをしたり、秋には焼き芋をしたり…。また周辺ではシカやイノシシも獲れるので、タイミングが合えばそのお肉をさばいて備長炭で焼いたりもしたそうです。楽しそうですね。
また参加者の中には他のことが気になってしまう方もいるそうで、あまりにも川が綺麗なのでずっと足を浸けていたいとか、ぽかぽか陽気の中で何もせずまったり過ごしたいというのもアリ!!雄大な自然の中で自分が好きなことをする。大人も子どもも心が開放されていきそうですね。
「トーキョーコーヒー室戸」の活動について詳しくお知りになりたい方はぜひ Instagramをご覧くださいね。
▶ 念願のトークライブ開催!
「トーキョーコーヒー室戸」では、2024年8月に「トーキョーコーヒー」代表の吉田田タカシさんを迎えてトークライブイベントを開催しました。
2022年春に、くりすてぃーなさんが室戸へ移住してから2年半。以前からずーっと「トークライブを開催したい!ダダさん(吉田田タカシさん)の想いを是非とも聞いてほしい!」と思い続けてきましたが、一緒に開催してくれる仲間ができ、トークライブに相応しい会場も見つけたことで、遂にその夢が実現しました!
スカロックバンド「DOBERMAN」のヴォーカルであり、デザイナーであり、アートスクールの主宰でもある吉田田タカシさん(以下、ダダさん)を迎えて室戸で開催されたトークライブは、タイトルが…
【 子どもの邪魔をしない教育と、次の社会のための大人の遊びかた。】
ダダさんのお話の後に、質疑応答、参加者の皆さんの悩みを聞いたり、子育てにおいて「こういう場面ではどうしたらいいんだろう?」というようなことをみんなで考えていきました。
四国の端っこの室戸、しかも山の中での開催とあって、当初は10人集まれば御の字(いや5人でも)と思っていたそうですが、当日は50人を超える方々が参加してくれました!高知県内はもちろん、九州や関西、名古屋、中国地方からも来てくださったそうですよ。
ご参加いただいた方々からは
■ 勇気を出して行って本当によかった
■ 子どもが不登校になってよかったとさえ思った
■ 何度聴いても新しい気づきがあってお守りのような言葉をもらえる
などなど、嬉しい感想をたくさんいただいたそうです。
参加された方はもちろん、主宰のくりすてぃーなさんにとっても、感謝・感謝の忘れられない一日になりました!!
また1泊2日で参加された方は、広大な山の中でキャンプを行い、翌日は朝から【森林ヨガ】を体験!以前『プライムトーク』に出演してくださった「Yoga Stand ~MARI~」の片岡まりさんを講師に迎えて、青空の下、森・山・緑のパワーを全身にチャージしていただきました。
【森林ヨガ】とても気持ちよさそうですね✨
さらにその後は「トーキョーコーヒー室戸」が日頃行っている活動を知ってもらおうとワークショップも開催!岡山を拠点に「トーキョーコーヒー」の活動をしている「創造的アソビ企画 素々-soso-」さんとのコラボで、ボロボロのコンテナハウスにペンキで色を塗っちゃおう!という企画【コンテナハウスペンキアートワークショップ】を実施しました。
ダダさんの[目からウロコな話]を聞いて、森のパワーを全身に浴びて、そして大自然の中でアート体験!参加された方はリトリートができたのではないでしょうか?くりすてぃーなさんをはじめ、準備・運営をなさったスタッフの皆様、大変お疲れ様でしたー!!
▶ 今後の夢は?
2021年に、奈良県生駒市で行われたイベントに参加したことで生活環境を変えようと思い立ち、高知に移住して「トーキョーコーヒー室戸」の活動をしている、くりすてぃーなさん。
もともとが自由人気質なので「あんなこともしたい!こんなこともしてみたい!」と思ってはいましたが、一方で「自分にはそんな力はない」と自分に制限をかけていた時期もあったそうです。それが「トーキョーコーヒー」と出会ったこと、ダダさんの想いを聞いたことで、徐々に自分にかかっていたブロックを外すきっかけを貰い、さらに思い切って一歩踏み出すという行動を起こしたことで、自分自身が大きく変化しました。
そんなくりすてぃーなさんが意識していることは「want to=したい」!
日常生活において「can=できる」とか「should=すべき」で行動している人は多いと思いますが、果たして「want to=したい」をしているのか?
仕事の場面において「can」や「should」が多くなるのは仕方がないとしても、仕事を離れたプライベートでは自分自身のために「want to」を優先してあげたいですよね!
「want to」を一つの基準にすると、それまで「これができるから」とか「しないといけないから」と思ってやっていたことが実はそれほど重要じゃなかったことに気が付いて、生活の中に余白ができ、その余白に何か新しいものが入ってきて、化学反応を起こして違う繋がりが生まれていく ─。
日々の生活を退屈なものにするのも、楽しく感じられるものにするのも、考え方一つなのかもしれませんね。
最後にくりすてぃーなさんの夢を伺いました。
■ 「いま」に感謝して向き合って大切に生きる!
まずは、いま立っている場所にしっかりと足をつけて、いま出会えた人とのご縁を大切にしていく。そして「ワクワク」と「want to」と「たのしいにいのちがけ」を主軸にして流れに身を任せていくと、自然といい感じに連れて行ってもらえている感覚があるそうですよ。
何か新しいものに出会いたい方、日常生活に少し息苦しさを感じてる方、「トーキョーコーヒー室戸」のイベントに参加して、元気に笑ってたのしく過ごしてみるのはいかがでしょうか?