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埴輪何体もってんの?

(オタコプー)埴輪何体持ってんの?(実況)普通は一体も持っていない!

悔しい。

オタコプーでさえ持っているのに私は埴輪を一体も持っていない。埴輪を持つのが何だというのだ。何だかよく分からないが是が非でも手に入れたい。

古墳時代、死者の魂を守るために作られたとされる埴輪。今から1500年以上前に生きていた人々は何を思って壺や馬、兵士など様々なものを象ってきたのだろうか。

何によ作ってみなくては分からない。通常、陶器を焼くためには800℃〜1250℃と高温の焼き釜が必要であるが、そこまでやる気もないので自宅で焼くことのできる陶土を探してきた。


オーブン陶土

今回、購入したのは「ヤコのオーブン陶土」。開封したら練らずにすぐ使える上、160℃〜180℃と家庭用のオーブンで焼成することができる優れものだ。500円ほどで購入できるので新規のハニワリストはここから始めるべし。

埴輪の作り方はシンプルで形成、乾燥、焼成のたった3ステップ。最初の段階で埴輪の形がほぼほぼ決まるため、なるべく細かい作業ができる彫刻刀を使用する。

私は小学生の時に使用していた彫刻刀を押し入れから引っ張り出してきたが持っていない人は爪楊枝でやるなり、素手でやるなり好きにして欲しい。


何を作るにもまず、イメージが必要だ。埴輪が作られた古墳時代の人々も動物や人間などをモデルにしていたに違いない。今回は2010年公開の映画『ムカデ人間』をモデルに形成していく。人間の口と肛門を繋げてひとつの生命体にするという、倫理的にアウトな作品ではあるが土人間で作る分には問題ないだろう。


好きな埴輪を形成し、7日間の乾燥を終えたらついにお待ちかねの焼成に入る。オーブンを180℃に予熱し、30分ほど焼いた埴輪がこちら。

あまりにも可愛い、、、。短い足にあんぐりと開いた口がチャーミングだ。形成時の問題なのか、乾燥が足りなかったのかムカデAはひび割れがあるものの、それもご愛嬌。マイ埴輪の魅力恐るべし。

さいごに

埴輪を一体も持っていないことを恥じ、焼き始めた埴輪であるが見ての通り、増えすぎてしまった。いざ粘土を触ってみると案外難しいもので装飾の多い遮光器土偶などはどれだけの時間と労力をかけたのだろうか。きっと血の滲むような努力があったに違いない。先人達と比較するとまだまだハニワリストとして若輩者であるが、これからも精進していきたい所存。



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