牌に魂を込めろ!(攻めの天使その6)
ゾーン
直近のリーグ戦の戦績(といってもたった5戦だけだが)だが、圧倒的に上振れている
MLClassic終盤戦を前に、戦績は4戦全トップ、個人成績トップにまで上り詰めた
また、MCSリーグも初登板をトップでスタートする事ができた
これはもちろん、言ってしまえば上振れに過ぎないのだが、勿論この上振れを終わらせるつもりは無い。願わくばリーグ終了まで、何なら終了以降も無限に続いててほしいくらいに思っている
その上振れ連トップの決めてになった物こそ、勝負手をしっかりアガる事ができた事に尽きるだろう
こういう勝負手をしっかりアガれた事が上振れにつながったのは明白だが、これらをアガった試合でも思う所があった
こういう勝負所で入る、目の前の試合しか見えなくなる程集中した状態
所謂ゾーン、過集中といわれる状態だ
もちろん、リーチをした後にゾーンに入っても仕方ないのだが、その配牌を勝負手と見て、その手を成就させる為の最適解を導き出せるという意味では過集中に相当の意味がある様に感じる
特に、3枚目のツモ三暗刻は配牌で「コレが決まれば勝ちが確定する」くらいの気持ちで打っていたのを覚えている
そして、直近でトップを取れたMCSリーグでも、ゾーンに入る状況があったのが印象に残っている
MCSリーグ第2節
1節でチームは下ぶれを引きラススタートし、その日の登板は1節で出なかったながツキさん、琵琶かなでさん、そしてトリが僕となった
ながツキさんは3麻はまだ不慣れがイメージがあり、かなでさんも自信があまり無さそうに話していたので、今日はどちらかにトップを取っていただく事により、自分はラスを取らない様にして少しポイント盛れればいいかな?くらいの軽い気持ちで居た
しかしながら、僕より麻雀の経験も実力もあるながツキさんが強くない訳が無く安定の打ちまわしで見事なトップ、さらにかなでさんも僕の想像よりはるかに打てる方(僕よりはるかに上手くない・・?)で圧巻のデカトップを見せつけられ、2節目にしてチームのデイリートリプルをかけた大トリを任される形になった
前期リーグで「たのしそうなサムネ」を作ってメンバーを3連闘させた報いを受けさせられる舞台をいきなり用意されてしまったのだ
「いやぁ、今日は3トップ取れて最高の1日でしたね!」
「これでゆらちゃんが負ける訳無いよなぁ!?あ、ちゃんと白でアガって来てねww」
ちくしょうコイツら好き放題言いやがって、今に見てろよww
内心プレッシャーは当然感じてたし、何なら負けたらメス堕ちでごまかそうとか思ってたw
しかしながら、その感情と勝負に対する姿勢は完全に切り離しており、勝負に対しては「任せとけよ、MLC4連トップのクラシックの鬼の強さ見せてやんよ」くらいに思っていた
牌に魂を込めろ!!
第二節3戦目、直近のリーグ戦でお世話になりまくっていたころせんせー吉田さんとの直対がいきなり実現した
その東2局1本場、勝負手が入った
9pとドラの順番を間違えてドラ重なりを逃したのはともかく(殴)
配牌で南と白トイツを貰いシャンポンリーチを想定したが、自風南をアンコに重ね、字牌シャンポン高目役役を最終形として1シャンテン、ここから一気に過集中に入り聴牌
リーチ後に北を1枚さらに引き満貫確定、高目白ツモで跳満に育った手に、リーチ後とはいえ過集中状態の僕に力が入る
マウスから手を離し、利き手右親指と中指の腹を力強く合わせた拳は軽く振り上げられ、ツモ牌が画面に表示される度に振り下ろすと、Mリーガーのリーチモーションめいた動作で「バチン‼‼」とデカい音を立てて指をならす
「視点配信を取っている」事を忘れてw
そうした16巡目、見事ド高目白ツモで跳満を成就させた僕は思わず「ウッシ‼‼‼‼‼‼」とガッツポーズと共にデカい声を出すと共に頭の血が降りた僕の目に入ってきたのは、OBS越しに移った我に返ったアホ面の天使の少年だった
思わずその場で平謝りするゆらであった・・
しかしながら、こういった過集中状態になればこそ、ツモ1つ1つに魂を込めて打ってると思える程入り込める程にリーグを楽しめる事は本当に大切である
ちなみにこの試合はこの後、さらに高目一気通貫をツモりあげ跳満をもう1回決め、それが決まりてとなりトップを獲得した
2節目にしてデイリートリプル達成である、チーム一同最高の気分になれた
とある界隈では、弟子が師匠に勝つ事を「恩返し」と呼ぶらしい
今回大きくお世話になったころせんせーと直対を迎える事ができ、勝利する事が出来たのは「恩返し」と言ってもいいのではないだろうか?!
しかしながらリーグ戦はまだ2節、順位はころせんせー率いる「green dinosaurs」が個ランのワンツーと共に首位に君臨している
チーム総合順位としても「恩返し」が達成できるように、今期も頑張っていきたい
最後までご高覧ありがとうございました