見出し画像

「いい人」をやめると楽になる

「いい人」をやめると楽になる???
このタイトルを見た瞬間、思ったよね。「えっ、いい人じゃないけどもう既にしんどいんですけど???」って。

でも、わかった。この本、ただの「いい人卒業マニュアル」じゃない。人間関係リストラ宣言書だった。

あなたの周りに「いい人」と言われてるけど、なぜか疲れ果ててる人、いませんか?
常に誰かのために動いて、頼まれたらNOと言えず、周囲の空気を読みすぎて、気づけば自分の意見はカケラも残っていない。もはや「空気を読む」というより、「空気そのもの」と化している。

......私やないかーい!


でも、この本が教えてくれるのは、「いい人をやめる=冷たい人間になる」じゃないってこと。むしろ逆。いい人をやめたほうが、周囲からの評価が上がり、さらに愛される。という、まるで「節約したら貯金が増えました」みたいな当たり前なのに実践しにくい事実が書かれている。

さて、ここで登場するのが「いい人やめられない族」たち。
彼らの特徴3つ。
1. 「いい人スイッチ」自動起動型
頼まれると、反射的に「はい!」と答えてしまう。「いい人」どころか「都合のいいイエスマン」。本当は心の中で「え、それ無理」って思っていても、口が勝手に引き受けてる。なぜなら、「NOを言う=嫌われる」という脳内プログラムが組まれているから。

2. 「いい人=良識的であるべし」信者
どんなに理不尽なことでも、「まぁ、角を立てるのはよくないし」と自分に言い聞かせてしまう。たとえば、明らかに都合を押し付けてくる人がいたとしても、「きっとあの人は自分に期待してるんだ、応えなきゃ」と謎の配慮を発動。結果、自分だけしんどくなる
3. 「いい人アピール」無自覚中毒者
自分ではそんなつもりないのに、なぜか「いい人」って言われる。なぜか周囲の「困った」が全部自分のところに流れてくる。まるで「いい人ブラックホール」。

で、ですよ。
この本がぶっちゃけてくるのは、「いい人はむしろ損をする」っていう現実。
もう何回も言われてることだけど、なんでか忘れるんだよね。「いい人=お得」っていう謎の思い込みがあるせいで。

じゃあ、どうやったら「いい人」を卒業できるのか?

いくつかの作戦を提案してる。
1. 「間」を作る作戦
頼まれても、即答しない。「ちょっと考えます」と言って、ワンクッション入れる。すると、不思議なことに、頼んだ人が勝手に「あ、あれ?やっぱいいや」となる場合がある。
2. 「YESの回数制限」作戦
一日に「OK」を出せる回数を決める。「今日は2回まで」ってルールを作ると、どうでもいい頼まれごとを「ごめん、今日はもう枠いっぱい!」って断れる。
3. 「察しても動かない」作戦
なんとなく周囲から「誰かやらないかな~?」という空気が流れても、あえて動かない。動かないことで、意外と他の誰かがやることに気づく

そして、ここが大事なんだけど、「いい人をやめる」と言っても、急に「冷血な人間」になる必要はないってこと。むしろ、「優しいけど都合よく使えない人」になるのがベスト

たとえば、こういう感じ。
頼まれたことは断るけど、面白い話は全力で提供する」
雑務は引き受けないけど、美味しいお店の情報は惜しみなく教える」
都合のいい存在にはならないけど、一緒にいると楽しいと思わせる」

愛されながらも、振り回されないポジションを取るのが最強

結局のところ、「いい人をやめる」っていうのは、「自分を犠牲にするのをやめる」ってことなんだよねー。

いい人をやめた瞬間、心がちょっと楽になる。「あれ、私、今までなんでこんなに気を遣ってたんだ?」って。

察しても動かないでみる。そして、頼まれごとをされた時は一瞬の沈黙を作って抵抗する。このあたりからなら、もしかしたら始められるかもしれないよね!

いいなと思ったら応援しよう!